サイト購入の失敗実例!こういう買収は絶対やめましょう!

「本当にこのサイト買っていいのかな?」と、悩んだりしませんか?

実際、直前になって購入を躊躇してしまうことはよくあることです。

そもそも、サイト購入とはM&A(事業譲渡)になりますので、立派なビジネス取引です。

『ビジネスは1勝9敗』とは、よく言ったもので、やはりサイト買収で失敗する人もいます。

逆に、初回の購入で大成功してしまう人や会社もあります。

この差はなんでしょうか?

今回は、本当にあった失敗実例から、避けられる失敗を避けてサイト購入を成功させるヒントをご紹介します。

【関連記事】サイトを購入する前に読んで!サイト売買で失敗しない5つの確認事項

①焦って購入した

サイトマ創業者の中島が実際に経験したことです。

こちらの動画でも解説しています。

当時、起業したくて焦っていた中島は、渋谷のベンチャー企業からとあるサイトを購入しました。

(そのサイトは動画で公開しています)

焦っているとロクなことがありません。

サイトのビジネスモデルや、人の確保、など不確定のまま、購入してしまうことがあります。

詳しくは動画を見ていただきたいのですが、基本的な失敗をしています。

【関連記事】サイト買収して起業する前に注意すべきこと3つ!サイト売買は甘くないです!

②データをロクに確認しないでサイトを購入してしまった

データをロクに確認しないでサイトを購入してしまった

別の仲介サイトでは、メールだけでデータの照合を済ませてしまうケースがあります。

これは、売り手がデータを偽っている可能性も十分にありますので、ぜひ気を付けてください。

実際、「〇〇仲介サイトで購入したサイトのデータが、かなり水増しされていた」と、相談されたことがあります。

残念ながら、契約書の内容でなんとか処理していくしか方法はありません。

そういった水増しする売り手であれば、音信不通になっているケースもありますから、返金は難しいでしょう。

(売却後、売り手が音信不通になることもよくあります)

この打開策は2つあります。

1:しっかりとあなたが売り手にデータの証明をもらうことです。

アクセスであれば、アナリティクスのデータを見せてもらう。

売上であれば、売上が確認できるもの(銀行通帳、管理画面のスクリーンショットなど)を見せてもらう。

在庫であれば、実際に見せてもらう。

これくらいしないと、本来購入してはいけないのです。

【関連記事】サイトを購入する前に読んで!サイト売買で失敗しない5つの確認事項

2:しっかりと仲介プランで購入する

直接プランは、いわゆるメリカリのような仕組みです。

つまり、買い手が売り手に直接交渉して、値下げや条件をつけていきます。

ただし、こうなると、監視者がいないため、詐欺に近い取引が出てきます。

対して、仲介プランというものがあります。

これは、仲介サイトの担当者がしっかりと間に入ってくれますので、トラブルが激減します。

仮にトラブルになりそうになっても、担当者が即座に取引を中止するなど、臨機応変にサポートしてくれます。

③契約書をロクに確認しないでサイトを購入してしまった

契約書をロクに確認しないでサイトを購入してしまった

サイトの購入をあまくみていると、こういったケースもあります。

これは聞いた話ですが、とある買い手が契約書のチェックを数分で終わらせてしまったそうです。

つまり、まったく中身は読んでいません。

ちなみに、その買い手は、購入後も売り手が運営してくれると思い込んでいたようです。

しかし、そんなことは契約書には一切書かれていません。

そういったことすら、確認しなかったようです。

その後、腹が立った買い手は、売り手に威圧的に仕事をさせようとしてしまい、トラブルに発展しました。

これが、とある会社の社長ですから、どれだけ大人げないことか…。

そして、残念ながら、売り手はしっかりと弁護士と一緒に交渉をしていたため、その買い手は自分の誤りを認めざるを得ませんでした。

きっと、怒っていたと思いますが、そもそもビジネス取引で契約書を確認しないとは、経営者として失格です。

あなたも「思っていたのと違う!」と、ならないためにも、契約書は必ずチェックしましょう。

少なくとも、弁護士のリーガルチェック、数日寝かすなど、検討する時間も必要です。

【関連記事】【サイト売買の流れ】失敗しないサイト買収の10ステップ

④サイト購入後、どのように運営していくかイメージがなかった

④サイト購入後、どのように運営していくかイメージがなかった

これもよくあります。

ロクに考えもせず、「なんか、このネットショップ儲かりそう!」と、飛びつく人もいます。

しかし、そのサイトは儲かるかもしれませんが、あなたが取り組んで儲かるかどうかは別の話です。

重要なことは、あなた自身に『運営しているイメージ』や『マネタイズの方法』がしっかりと見えていることです。

中には、なんとなく買ってしまう人もいるので大変注意が必要です。

特に最近は、初心者の購入者が増えています。

あたらしいビジネスを模索している、副業で取り組みたい、そんな個人や法人が増えています。

そういった方こそ、まずは購入したいサイトに近いようなビジネスを少しでも運営していみることです。

例えば、ネットショップを購入したいのであれば、

・メルカリでいらない物を売ってみる

・知り合いから安価で譲ってもらった物をアマゾンで売ってみる

アフィリエイトサイトを購入したいのであれば、

・ブログサービスで記事を書いてみる

・SNSでアフィリエイトリンクを貼って買ってもらう

など、こういったベイビーステップをやっておけば、イメージが沸かないということはなくなるはずです。

これが、サイト購入の失敗を防ぐ1つの手段になります。

⑤めんどくさい買い手になって、売り手から嫌われた

これもよくあるパターンです。

購入すらできない、という失敗中の失敗です。

こちらも動画で解説しておりますので、ぜひともご覧ください。

ざっくりと、売り手から嫌われてしまう買い手の特徴は、

①買い手が有利な立場だと思っている

②最初のアプローチが雑

③自分の都合や事情ばかり主張する

「ものすごく面倒くさいお客さん」って、いるじゃないですか?

あんな感じになってしまうのです。

これが、物を買うときは普通の人なのに、サイト購入という大金を払う時になると、途端に「ものすごく面倒くさいお客さん」になってしまう人がいるから不思議なのです。

上記①〜③をやってしまうと、しっかりと「ものすごく面倒くさいお客さん」になります。

そうなると、サイトは購入できません。

また、あまりにも嫌われ者になると、仲介会社同士で情報交換しています。

そうなると、ほとんどの仲介サイトでも取引が困難になる可能性があります。

ぜひとも、気をつけてください。

売却における失敗事例5選

買収に失敗があれば、売却にも同じく失敗がつきものです。

どのような失敗やトラブルがあるのか、サイト売却における失敗事例について紹介いたします。

そもそもの売却ができない、というのはもちろんですが、それ以外にもトラブルが起きる可能性があります。

①価格設定のミス

譲渡金額の設定が高すぎて買い手が見つからない、問い合わせがあっても金額面で見送られる、というシンプルな失敗事例です。

高い金額で売ることに執着しすぎて価格変更などの対応もしないとなると、かなりの長期戦を覚悟しないといけません。

成約まではサイト運営を継続した方が良いのですが、長期戦故に運営が疎かになればサイトの価値が損なわれ、売れる確率が更に低下していきます。

相場を鑑みた金額設定をし、もし売れないのであれば買い手の反応などを受けた柔軟な金額変更が必要となります。

逆に金額を安くしすぎても後々になって「もっと高値で譲渡すればよかったと後悔を生んでしまいます。

どんなサイトであれニーズは決して0ではありません。強気に挑戦してみることもサイト売却においては大事なポイントと言えます。

②サイト情報共有の認識不足

サイトを売却するには売上や営業利益、アクセス数といった成績に加えてワークフローや運営ノウハウなど多くの情報を買い手に公開・共有する必要があります。

買い手はサイト買収に際し多額の資金だけでなく、上手く運営を引き継げるか、買収資金を回収できるか、といった多くの不安とも付き合わなければなりません。

そういった不安を少しでも取り除けるよう、また買い手にのみリスクを背負わせず対等な立場を保てるようにするためです。

いくら業績が良いサイトでも詳細がわからなければ売却は難しく、仮に譲渡できたとしても後々トラブルに繋がる可能性が非常に高いです。

サイトのマイナス情報を後出ししたために売却契約が白紙になるといったことも十分あり得ます。

この認識が甘く、譲渡仲介をお断りした事例もございます。

サイトに関する情報はプラスにしろマイナスにしろ、全て公開・共有が必要なものだとあらかじめご承知おきいただければと思います。

③優先順位の把握不足

サイトマで売却を担当する際には、

・譲渡金額

・早期売却

・買い手との相性

・売却できること

上記の優先順位をあらかじめ確認しています。

売却を決断しても、何を目標とするのかでアプローチが変わってきます。

早期売却希望であれば譲渡金額をやや抑え目にしてみる、などといった形です。

「もっと高い金額で譲りたかった」「早く売買を終わらせたかった」「相性が合わずサポート期間が苦痛だ」といった様々なトラブルを回避するため、サイト売買において重要視するポイントはしっかり認識する必要があります。

④売却後のサポート意識不足

サイトの譲渡は移管作業が完了すれば終わり、ではありません。

スムーズに運営を引き継いでもらえるよう、譲渡後の数ヶ月間はサポート期間として買主様の対応をする場合がほとんどです。

買い手が運営初心者だった場合は対応事項が多くなる可能性があります。

サポートする側もされる側も負担を減らせるよう、レクチャー内容を明確にわかりやすくしておくと良いでしょう。

サポートについての認識が甘いと、

「すぐに手離れすると思ってたのに」

「運営が全く軌道に乗らない、売買を白紙にしたい」

といったトラブルに繋がる可能性が非常に高いです。

サイト売買において、買い手へのサポートはほぼ必須だということを忘れずに売却に臨んでいただければと思います。

⑤マリッジブルー

愛着あるサイトを手放すが故にマリッジブルーのようになってしまい、土壇場で売買キャンセルが頭をチラつく売主様がいらっしゃいます。

長い年月をかけて育ててきたサイトをいざ譲る段階になって決心が揺らぐ、決して不自然なことではありません。

売却する時に心がけておくと良いのは「サイトを譲った先の未来」をイメージしておくことです。

売却資金を別事業に回す、まとまった資金を得てFIREに繋げる、などサイト売却を決断される理由は様々です。

売却することが手段ではなく目的になってしまうと、重要な局面で決心が揺らいでしまいます。

以上がサイト売却において失敗やトラブルに繋がりやすい主な事例です。

どれもあらかじめ知って対策しておけば回避できるものとなっています。

是非万全を期してサイト売却に挑戦していただければと思います。