実は近年、サイトを買収して起業するサラリーマンの方が増えています。
会社を買って起業という新しい方法もあります。
しかし、現実問題、経営をこれまでやったこなかったサラリーマンにとって、いきなり社長になるのはハードルが高いと思います。
中小企業を買った場合、「営業」「マーケティング」「経理」「人事」「経営戦略」「商品企画」「バックオフィス」などなど、社長がオールラウンダーとして対応しているケースもあります。
これまで人事しかやったこなかったサラリーマンの方が、「マーケティング」「経営戦略」となると、うまくいかないことも多いはずです。
そこで、サイトを買うという方法で起業という選択をあなたに推奨したいのですが、注意すべきことを3つお伝えします。
ぜひ、起業する前にチェックして失敗を防ぐようにしてください。
目次
サイト買収(サイトM&A)による起業とは?
既に稼働しており、安定した売上やアクセスをキープしているサイトを買収して運営を引き継いで起業することを指します。
アフィリエイトサイトやポータルサイト、ECサイト、総合メディアなど多くのサイトが対象になるだけでなく、厳密にはサイトではありませんがECアカウントの売買も増えています。
月に数十万〜数百万円の売上や営業利益を出すサイトは決して珍しくないため、サイト運営に注力するために本業を辞めて起業を決意される方も決して少なくありません。
サイト買収での起業が増えている背景とは?
なんといっても一定の売上・アクセスがあることから立ち上げスピードが早い上に、運営引継直後から安定した売上を見込める点からサイト買収での起業が増えています。
また直近の大きな動きとしてはやはり、コロナ禍が大きな転換点でしょう。
本業の経営に影響があった方や今後また同じような事態が起こることを懸念された方、コロナ禍を機に在宅ワークへのシフトチェンジを希望する方からのニーズが膨れ上がりました。
自身での運営に加えて、家族で協力しての運営など運営スタイルが広がったことも目立つ変化でした。
コロナ以前から
「退職後も社会と関わりを持ちたい」
「自分の経験を活かして挑戦したい」
「副業で運営して生活に余裕を作りたい」
といったニーズはありましたが、在宅ワークを推し進める流れからサイト買収による起業が増え、定着していきました。
加えて
「売却を見越してサイトを育て、売却することで利益を出す」
「サイト・アカウントの売買を通じてビジネスパートナーを探す」
といったモデルもほぼ同時期に広まっていきました。
こういった流れもありサイト売買が徐々に定着し、現在では優良なサイトが出回る件数が多くなったように見受けられます。
サイト買収は会社を買うよりリスクが小さい?
もちろんサイト買収もリスクがないわけではありません。
しかし、上記したとおり、社長になればやることはたくさんあります。
慣れていないと、古参の社員たちは呆れて退職してしまうかもしれません。
サイトを買収する場合、アフィリエイトサイトを買収するという方法があります。
記事を書いて商品を紹介しているようなサイトです。あなたも見たことあると思います。
このアフィエイトサイトは、「記事を書いて商品を紹介する」だけなのです。
つまり、日本語が読み書きできればできてしまうということです。
「営業」「経理」「人事」「商品企画」「バックオフィス」なども、ほぼ不要です。
例えば、こういうサイトを買収できれば、記事を執筆することだけに集中しておけば良いのです。
初心者であっても、やっていれば半年くらいでコツを掴んできます。
仕入れもなければ、人件費もかかない、利益率も高いビジネスモデルです。
サイト買収による起業のメリット・デメリット
それではここで、サイト買収による起業のメリットとデメリットをそれぞれ紹介いたします。
買収による起業を検討されている方はどちらも念入りにチェックしてください。
サイト買収による起業のメリット
低リスクで早期に起業できる
起業において最も大変なポイントが「事業を軌道に乗せること」です。
サイト買収での起業の場合はその点をクリアしており、非常に大きいメリットと言えます。
既に軌道に乗っていることから事業がうまくいくかどうかの不安に駆られず済み、安定したメンタルで運営に臨めます。
また運営引き継ぎに際して運営マニュアルやこれまでの経験値からの対応策の準備もあり、手探りで運営をする必要がない環境が出来上がっていることも大きな魅力です。
事業運営に限らず人は、不安や焦りに駆られて衝動的な対策や行動をとると大抵失敗し、逆に大きな損失を出してしまいます。
既に出来上がったサイトで起業をすることで、そういったリスクも回避し事業を長続きさせられます。
既にアクセスや売上が一定以上のため今後の見通しが立てやすい
上記したように、おおよその売上がわかることで浮き沈みに一喜一憂せず、安定した心持ちで運営に携われます。
加えて繁忙期・閑散期の予測がある程度できることから、心構えをした上で繁忙期を迎える、成績低下への対策を立てた上で閑散期のテコ入れが可能になります。
前オーナーが運営展開案を多数提案してくれる場合もあり、将来的に成績を伸ばせる準備が整っている案件も珍しくありません。
サイト買収のデメリット
とはいえ、完全の素人ですと、アフィリエイトサイトを買収しても失敗してしまうでしょう。
あらためてデメリットも紹介いたします。
買収費用以上にサイトリニューアルの資金が必要な可能性
既に運営が続いているサイトのため、サイトデザインがなんとなく時代に合っていない、事業のイメージと離れているなどの点から、サイトリニューアルが必要となる場合があります。
サイトリニューアルは規模にもよりますが数十万円のコストを見込むべきです。
またリニューアルを敢行した結果ユーザーが離れてしまい売上減少に繋げるケースもなくはないため、注意して行う必要があります。
SEOやwebマーケティングに不慣れだと失敗する可能性
少なくとも、「SEO(検索エンジン対策)」「マーケティング」の知識は必須です。
ここがある意味、サイト買収のデメリットと言えると思います。
インターネットのビジネスを買うので、当たり前の知識ではあります。慣れていないと苦戦するかもしれません。
まずは、本屋に並んでいる読みやすそうな本から手に取ってみると良いと思います。
ちなみに、仮に会社を買ったとしても、「マーケティング」の知識はどの道必須になります。
よって、サイトを買うにしても、会社を買うにしても、マーケティングは予習しておくべきスキルになります。
マーケティングの知識さえあれば、副業をスタートすることすらできますので、大変オススメです。
サイト買収による起業のポイント
基本的にサイト買収においては
・興味を持てるジャンルのサイトを選ぶ
・ライフスタイルに合った運営ができるかの確認
以上の2点は確実にチェックすべきポイントとなります。
あまり馴染みのないジャンルだけど売上がいいから買収する、これだとほぼ間違いなく失敗します。
興味や愛着を持って運営できないとただの苦痛な作業となってしまい、更新ペースが緩くなり、やがて止まり、売り上げも出せなくなる…といった悪循環に陥ります。
同じく自身のライフスタイルに合っているかの確認も重要です。
毎日ハイペースで更新が必須、日中の特定の時間帯に作業が必要、外注ライターにほぼ丸投げして自身は最終チェックのみ…など、多種多様な運営方法があります。
運営手法がライフスタイルに合っていないと、こちらも無理が祟って売上減少につながる要因となり得るので注意が必要です。
サイト買収前に注意すべきこと
さて、いよいよ本題に入ります。
ぜひとも、この3つは注意してください。多くの方が失敗していますので。
①売り手のサイトが本当に正しいのか?
売り手と交渉をして、必ず確認すべきことはサイトの情報の正しさです。
例えば、メールだけで売上やアクセス数をもらって納得。すぐにお金を払ってしまう。これは失敗の元です。
売り手も人間ですから、記載した売上やアクセス数なども入力ミスしていることは良くあります。
以下についてはしっかりと証明を出してもらい、データや情報が正しいか確認しておきましょう。
↓
- 売上と経費は正しい数字なのか?
- PV数やUU数は正しいのか?
- 中古ドメインか?新規ドメインか?
- これまでにクレームや訴訟などはあったか?
- 売り手がつくった他のサイトから自作自演でリンクを貼っているか?
- 内部や外注スタッフにはサイトを売ることを伝えているのか?
- 取引先(ASPや仕入れ先)にはサイトを売ることを伝えているのか?
などです。
こういった情報は売り手もすぐに提示したがりませんので、事前にNDA(秘密保持契約書)を売り手と結んでおきましょう。
もちろん、買収がおおよそ決定するようなタイミングが望ましいです。
いきなり、初回の交渉から提示してもらおうとすると、売り手に嫌われて買収すら難しくなりますので注意してください。
②価格は妥当なのか?
売り手の良いなりになって、高値で買収してしまうケースも良くあります。
人気サイトであれば、尚更その傾向にあります。
例えば、サイトの価格はおおよその相場があります。
こちらです。
詳細は以下をご覧ください。
>アフィリエイトサイトを購入する流れや相場は?失敗しない方法とは?【動画あり】
ざっと説明すると、『24〜36か月ほどで購入した金額を回収できるような値段』が、相場になります。
しかし、人気のサイトであったり、将来性があったり、自分であれば必ず伸ばすことができるようなサイトであれば、36か月以上で買収してもいいでしょう。
50か月や60か月で買収した、というケースもザラにある世界です。
あくまで、相場であり目安となる数値です。
ですが、いくらで買収するにしても、必ずリスクヘッジはしておきましょう。
例えば、もし思うように起動に乗せることができなかったらどうしますか?
こういうとき、「1、そのままサイトを放置」「2、だらだらと続ける」ということをする人が大半です。
オススメの方法は、すぐに売却してしまうことです。つまり損切りです。
例えば、300万円でサイトを買収したけれども、1年やってみても購入金額が半分しか回収できていない。(300-150=150万円赤字)
しかし、こういう時こそ、100万で売却して次のビジネスに取り掛かるのです。
→150万円赤字-売却して100万円=50万円赤字
これで、本来であれば、150万円赤字だったのに50万円赤字なり、手元には100万円ある状態で次のビジネスができます。
「そんなに、すぐ売却できるの?」と思うかもしれません。
しかし、私たちが運営しているサイト売買仲介サイト「サイトマ」では、同じサイトを4回も仲介したことがあります!
それだけ、一度買ったサイトは売れる可能性が高いということです。
(※もちろん、買った後に売れないサイトもあります。プロの相談しながら買収することをオススメします)
③契約内容をしっかり話合おう
よく買収後に揉めるところです。
「買収後は運営サポートをしてくれると言ったじゃないか」
「いつになったら、サイトをもらえるんですか?」
「買ったサイトが言ってた内容と違うんですけど…」
などなど、買った後に売り手とコミュニケーションする必要がないくらい、しっかりと相談しましょう。
この時、おおよそ慣れていない売り手と買い手がトラブルになりやすいです。
よって、初心者ほど、プロに任せることができる仲介プランを活用するようにしましょう。
>サイト売買で「オススメの仲介」を比較する時の失敗しない3つのポイント-買収編
まとめ
いかがでしたか?
サイトを買収することは会社を買うことよりもメリットはありますが、しっかり注意すべき点があります。
①売り手のサイトが本当に正しいのか?
②価格は妥当なのか?
③契約内容をしっかり話合おう
この3つは必ず注意するようにしてください。
私を含めまして、多くの方が失敗してしまうポイントです。
また、100件以上の仲介をしてきて大半の方が「やっぱり甘いな」と思う点でもあります。
慣れていない場合は、しっかりとプロに相談しながら購入を検討してください。
ご覧頂きまして、ありがとうございました。
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