サイト売買の相場は?売却と買収の際、気をつけたい6つのこと

サイト売買の相場についての画像

「ウェブサイト(ブログ)って、どれくらいの値段で取引されるのだろう?」

きっと、あなたはこのように思って、このページに来られたのではないでしょうか?

なかには、すでにサイト売買(サイトM&A)を検討されている方もいるかもしれませんね。

そんな方に、この記事ではサイト売買の相場について解説していきます。
 
・・・ですが。

実は、実際の取引では、相場よりもさらに重要なことがあることをご存知でしょうか?

記事内に記載しておりますので、ぜひ情報をお持ち帰りください。

サイトを売りたい方、買いたい方向けに記事を書きました。

ぜひ、該当する部分をお読み頂ければと思います。

この記事があなたのサイト売買に少しでもお役に立てれば幸いです。

(動画ですと、約4分でご覧いただけます)

1、そもそもサイト売買の相場は?

サイト売買でビジネスの売買をするコツや注意点-サイト売却編

結論から申しますと、相場というものは存在しません。

アフィリエイトサイトだから100万円だとか、ポータルサイトだから1000万円、という基準はありません。

そうではなく、月間の売上を基準に売買取引されることがほとんどです。

こちらの記事でもご紹介しておりますが、サイトを売却する際の値段を算出する方程式があります。

【関連記事】1年半で約1億円分のサイトを売却した私達が教えるサイト売却のコツ

売却金額計算式
直近半年の月間営業利益平均×20〜36か月=譲渡金額(2023年5月現在)

 
ただし、2023年5月現在、売却金額は上がってきております。

よって、今後は以下の式にシフトしていくのではないかと想定しております。

今後の売却金額予想
直近半年の月間営業利益平均×20〜48か月=譲渡金額

すでに、他の仲介サイトでは48か月を乗ずることで市場へ公開していることもあります。
 
「月間営業利益」という言葉がわからない、という方はこちらをご覧ください。

【関連記事】サイト売買の案件を閲覧した際によく見る「月間営業利益」の重要性

また、こちらのセミナーでも解説しましたが、2023~2024年あたりがサイト売買の2回目のピークに達するのではないか?と予想しています。

そうなると、今度は買い手市場に転ずる可能性もありますので、以下のようになることも予想できます。

買い手市場になった際の売買金額予想
直近半年の月間営業利益平均(直近半年)×20月か月以下=譲渡金額

重要なポイント

それは、あなたのビジネスから毎月キャッシュフローがあるか?ということです。

つまり、売上から経費を引いたとき「毎月手元にお金が残っているビジネス」であれば、売却の可能性があるということです。

サイト売買で商談に成功!画像

ですから、アフィリエイトサイトでも2000万円で取引されることもあります。

ポータルサイトでも50万円ということだってありえるのです。

しかも、「月間営業利益×20〜36か月くらい」という、曖昧な基準しか存在しておりません。

つまり、あなたが月の営業利益で50万円をコンスタントに出しているサイトを保有しているのであれば、「1000万円〜1800万円」で取引されることが多い、ということです。
 

ただし、月に50万円のサイトでも2500万円で取引されることもあります。

今後も市場の売買平均は上がっていくと思います。

サイト売買の値付けに関しては曖昧だからこそ交渉もしやすい。

ですが、初心者の方にはかえって難易度が上がってしまっているように思います。

【関連記事】サイト売却の価格交渉のやり方とコツ!失敗しない考え方7選

【関連記事】サイト売買の交渉(買収)のコツや失敗しないための4つの価格交渉

2、サイトジャンル別の売却相場

買収イメージ

サイト売却の値段を算出する方程式は、すでにお伝えしました。

では、全てのサイトが先ほどの方程式に当てはまるかというと、そうではありません。

ビジネスモデルが違えば、利益率や稼働時間等も違ってくるためです。

そのため、サイトのジャンルによって取引価格も変わってくるのです。

以下では、そんなジャンル毎の一般的な価格感や、サイトマでの実績についてご紹介します。

WEBメディア(アドセンスブログなど)の相場

WEBメディアは、アドセンス等のバナー広告を収益源とするビジネスモデルです。

その売却相場は、一般的に以下とされています。

一般的なWEBメディアの相場
月間の営業利益平均(直近半年)×18〜24か月=譲渡金額(2023年5月 当社調べ)

一方で、サイトマの売買実績は以下の通りです。

サイトマのWEBメディアの相場
月間の営業利益平均(直近半年)×20〜36か月=譲渡金額(2023年5月現在)

ご覧のとおり、一般相場よりも平均的に高くなっていることがお分かりいただけるかと思います。

高値の場合は一般相場の約1.5倍で売却できるケースもありました。

なぜ、このような差が生まれるのでしょうか?

その理由は、我々サイトマの「交渉力」「プロモーション」、そして「独自の販売経路」にあります。

詳しくはこの記事の後半、「サイトM&A仲介業者を利用する」でご紹介しています。

ぜひ、この後もお付き合いください。

ただし、買い手がアドセンスのアカウントを持っていない場合、注意も必要です。

アドセンスサイト売買の注意点やコツは、以下で詳しく説明しています。

【関連記事】アドセンスサイト売買で売却するコツと注意点をプロが解説

アフィリエイトサイトの相場

サイト売買でよく取引されるアフィリエイト画像

企業の製品が購入されることで報酬を得る、いわゆる成果報酬型広告を収益源としているのがアフィリエイトサイトです。

その利益率の高さから買い手の需要も多く、近年では最も取引されているビジネスモデルとなっています。

その一般相場は、

一般的なアフィリエイトサイトの相場
月間の営業利益平均(直近半年)×12〜24か月=譲渡金額(2023年5月 当社調べ)

と、先ほどのWEBサイトと大きな違いはありません。

一方、サイトマの実績は、

サイトマのアフィリエイトサイトの相場
月間の営業利益平均(直近半年)×24〜48か月=譲渡金額(2023年5月現在)

となっており、一般相場の約2倍の価格で売れていることがわかります。

アフィリエイトサイトが盛んに取引され、しかも高値で売れる理由はなんなのでしょうか?

一つは、アフィリエイト広告の市場規模拡大によるものです。

その勢いは凄まじく、2021年から2025年の4年間で1.5倍近くになるとの予測もあります。

ASP大手のA8.netの決算報告書を見ても、1日あたり500近い新規サイト登録があるほどです。

これだけの母数があるので、売買取引も必然的に盛んになっているのです。

また、アフィリエイト市場に法人が本格参入していることも影響しています。

新規でのサイト立ち上げには、時間も労力もかかります。

そのため資金力のある法人は、お金を払ってでも既に実績のあるアフィリエイトサイトを買うのです。

この法人の参入によって、売買市場がより活性化しています。

ただ、アフィリエイトサイトにも人気、不人気のカテゴリがあります。

場合によっては売却できない場合もあるので、以下の記事を参考に確認してみてください。

【関連記事】サイト売買ではなぜアフィリエイトサイトが売買されやすいのか?

【関連記事】アフィリエイトサイトを売却する3つの方法やサイト売買の相場

参考までに、これまでサイトマで売買が成立してきた案件を紹介いたします。

それぞれ譲渡金額/営業利益の順に記載いたします。

・北海道情報特化メディアサイト 1200万円/162,257円(約73ヶ月分)

・宅配野菜サービスアフィリサイト 590万円/179,813円(約33ヶ月分)

・ベビーグッズアフィリサイト 285万円/47,061円(約61ヶ月分)

・カラオケ資産アフィリサイト 180万円/42,225円(約43ヶ月分)

どの案件もサイトコンテンツの優秀さに加えて「外注ライター20名引継」「マニアックなデータも譲渡」など独自の要素が充実していたため一般的な相場より高値でも売買が成立しました。

ECサイトの相場

ECサイトパッケージイメージ

こちらのECサイトは、独自ドメインで構築されたネットショッピングサイトになります。

後ほどご紹介するAmazon等のECアカウントとは異なりますので、その点はご注意ください。

では、ECサイトの一般相場を見ていきましょう。

一般的なECサイトの相場
月間の営業利益平均(直近半年)×12〜24か月=譲渡金額(2023年5月 当社調べ)

一般相場の価格感は、これまでご紹介したWEBメディアやアフィリエイトサイトと大差はありません。

しかしながら、サイトマの売買実績は大きく異なり、

サイトマのECサイトの相場
月間の営業利益平均(直近半年)×20〜60か月=譲渡金額(2023年5月現在)

となっています。

サイトによっては一般相場の約2〜3倍で売れているのです。

ただ、ご覧の通り、金額にかなりの幅があります。

サイトのブランディングや市場でのポジショニング、もしくは取り扱い商品の単価感によって売却価格が変動するためです。

特に商品の単価感が高いと、その分利益率も高まるので価格帯も高くなります。

過去、サイトマでは70ヶ月という高額での売却案件も存在しましたが、やはり商品の単価の高さが寄与していました。

ECサイトについても、参考として売却事例を紹介いたします。

こちらも同じく譲渡金額/営業利益の順に記載いたします。

・サプリメント定期購入サイト 3,530万円/1,304,119円(約27ヶ月分)

UVプリンター活用EC事業 450万円/152,689円(約29ヶ月分)

アフィリサイトと同じく「商品在庫」「運営に必要な機材」など、サイト以外の譲渡内容を豊富にすることで一般相場以上の金額での成約となりました。

ECアカウントの相場

Amazonセラーアカウント

ECアカウントとは、運営会社の存在するネットショップのアカウントのことです。

代表的なものでは、Amazonやヤフー、楽天、BASEなどです。

テンプレートがあるので構築が容易であり、始めるハードルが低いことから副業としても人気のビジネスモデルとなっています。

ただし、ネットショップの売買は落とし穴だらけ

事実、ヤフーや楽天のアカウントは売買が禁止されています。(2023年5月現在)

まずは相場を調べる前に、売買しようとしているアカウントが本当に売買していいのか、以下の記事からチェックしてみてください。

【関連記事】【ネットショップのサイト売買】ヤフー&楽天ショップ、アマゾン、eBayは譲渡可能か?

では、売買が可能なECアカウントの一般相場はどの程度なのでしょうか?

一般的なECアカウントの相場
月間の営業利益平均(直近半年)×20〜24か月=譲渡金額(2023年5月 当社調べ)

これまでご紹介してきたジャンルの中では、比較的高い部類に入りますね。

しかし、サイトマの実績を見ると、驚きの結果が出ています。

サイトマのECアカウントの相場
月間の営業利益平均(直近半年)×55〜60か月=譲渡金額(2023年5月現在)

なんと、一般相場の約3倍近くの金額で売却が可能となっています。

高額で売却できる理由は、やはり「交渉力」「独自の販売経路」「プロモーション」といった、プロとしてのノウハウによるものです。

ただそれだけでなく、売却スピードにおいても高く売れる理由があります。

一般的にアカウントの譲渡は、他のサイトジャンルより売買に時間がかかることが大半です。

これは、単にアカウント譲渡だけでなく、付随する事業ごと譲渡が必要なためです。

例えばAmazonアカウントは譲渡が可能ですが、商標登録している場合には商標の譲渡も必要になります。

場合によっては、売却までに6ヶ月程度かかることも。

そんな中で、サイトマでは1ヶ月前後で売買を成立できています。(2023年5月現在の実績)

サイト売買では利益の出ている内に手早く売ることも重要なので、このスピーディーさも高く売れる理由となっています。

詳しくは、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

【関連記事】Amazonアカウントをサイト売買する人急増!譲渡方法や相場は?

ただ重ねてお伝えしますが、譲渡のできないネットショップもあります。

譲渡が可能かどうかはネットショップの規約に寄りますし、規約はアップデートされます。

よって、売買できるか不安な方は、まずお問い合わせからご確認いただくことをおススメしています。

加えて、サイトマではアカウントの譲渡立ち会いサポートも実施していますので、お問い合わせの際に合わせてご相談ください。

そしてサイトマでのECアカウント売却実績は以下のようになっています。

iPhoneケース販売Amazonアカウント 2,600万円/696,679円(約37ヶ月分)

・ヴィンテージハイブランド販売3サイト(カラーミー・BASE・楽天市場) 1,000万円/325,058円(約31ヶ月分)

・運営自動化Amazonアカウント(スタッフ2名引継) 950万円/354,005円(約27ヶ月分)

・ペットグッズ販売Amazonアカウント 350万円/30,417円(約115ヶ月分)

中でも驚異的なのがペットグッズを販売するAmazonアカウント、営業利益115ヶ月分の譲渡金額で成約となりました。

着実に売上を出していたことに加え、譲渡後の展開案がしっかり提示できたことや売主様の人柄の良さなどからこの金額となりました。

成績だけでなく、その他の環境もしっかり加味することを重視してきたからこそこの金額でも成約へと繋げることができました。

スマホアプリの相場

サイト売買案件:人気スマホゲームアプリの攻略サイト

自社(個人)で開発したスマホアプリも、売買が可能です。

その一般的な売買相場は、以下の通り。

スマホアプリの相場
月間の営業利益平均(直近半年)×24〜60か月=譲渡金額(2023年5月 当社調べ)

譲渡金額は、基本的にはダウンロード数や営業利益といった現状の実績に左右されます。

しかし、現状よりも将来性を評価され、場合によっては相場を大幅に超える金額で売買が成立することもあります。

開発次第でユーザー数が大きく伸びる可能性もありますし、収益の安定性もポイントです。

ただし、買い手側にも開発のノウハウやエンジニアリソースが必要なため、あまり活発に売買されていないのが実情です。

ちなみにサイトマではゲームアプリ案件を扱っていたことがあります。

いずれも海外ユーザーに向けた課金モデルの導入を予定していたアプリのため、売上ではなく将来性を重視した買収が多かった点ご留意ください。

・格闘ゲーム 1,930万円/67,017円(約288ヶ月分)

・ホラーサバイバルゲーム 1,010万円/491,730円(約20ヶ月分)

・他多数ジャンル扱いあり。概ね売却金額200300万円台/営業利益0円〜15万円程度

公開から数日、早ければ即日で売買成約した案件が多数あり、まだまだ右肩あがりでの成長が見込める市場でしょう。

SNSアカウントの相場

YouTubeやInstagramといったSNSアカウントの売買相場は、以下の通りです。

SNSアカウントの相場
月間の営業利益平均(直近半年)×6〜12か月=譲渡金額(2023年5月 当社調べ)

ただし、基本的にSNSアカウント単体での売買は禁止されています。

必ずポイントとして押さえておきましょう。

確かに、個人が直接売買交渉する直接型の仲介プラットフォームでは、アカウント単体での取引を見かけることはあります。

しかし、これは大半がSNSの利用規約違反です。

現にInstagramの利用規約には、以下のように譲渡を禁止する旨が記載されています。

Instagram 利用規約

【参考サイト】Instagram利用規約

たとえ譲渡ができたとしても、後からアカウントが凍結される可能性もあるでしょう。

このようなリスクから、サイトマではSNSアカウント単体では取り扱っておりません。

もし譲渡できる可能性があるとすれば、WEBメディア等のサイトとセットで譲渡されるケースです。

SNSはサイト流入の一端を担っているので、売却する事業の付加価値として一緒に譲渡することがあります。

譲渡する際は、チャネル流入数(PV)やフォロワー数、エンゲージメント率が高いほど付加価値も高まります。

ただしあくまで付加的な要素なので、SNSアカウント単体での価値は付かないと思っておいてください。

3、売却したい人必見!いったいいくらで売ればいいの?

サイト売買の重要なところ!画像

上記したとおり、

(サイトの営業利益/月)×(20〜36か月)=サイト売買の値段

という方程式は、サイト売買の市場はここ数年変わっておりません。

(※上記したとおり、今後は20〜48か月へシフトすると予想しています)
 

てっとり早くすぐに売却したい場合は、

(サイトの営業利益/月)×(18か月以下)

この値付けでサクッと売れる可能性が高いです。

具体的には、1か月以内に事業譲渡契約書を交わすことを目標に進めていくといいでしょう。

(やってみないと分からないことも多いので確実に1か月以内に売却できるとは限りませんので、早めに行動されることをオススメします)
 

しかし、せっかくつくったサイトですから、より高く売りたい!と思うのが人間です。

とくに急いでいない場合は、方程式とおりに値付けをされるといいかと思います。

【関連記事】サイト売買でサイト売却を迷っているあなたへ

【関連記事】サイト売買のリスクとは?売却したいあなたが知っておくべき3つのリスク

サイト売買のヒント!画像

この値段で必ず売れる!という保証もないのが、サイト売買の厄介なところです。

より高く売りたい場合は、少しずつ様子を見ながら交渉を進めていくべきです。

オススメの方法をご紹介します。

それは、「まずは高値で市場に出してみる」ということです。

なぜなら、後から値上げするほど印象が悪いことはないからです。

逆に、値下げをすると、勘のいい買い手からの交渉が増えます。
 

注意点としては、値下げは何度もやりすぎると「このサイトは微妙なのかもしれない」と、価値が低く思われてしまうことです。

高値で勝負するのであれば、最終的に値下げする額(つまり、この値段だったら売れる!)という基準を持って、市場に出すべきです。

(※ここは残念ながら、慣れていない方にとっては、むずかしい作業になります。)

【関連記事】5つの実例から分かるサイト購入の失敗やトラブルを避けるコツ

4、高く売却する方法

サイト売買であなたのサイトを高く売るための3つの対策

こちらでは売り手向けに、サイトをなるべく高く売却する方法をお伝えします。

これからサイトを売却される方は、ぜひ心掛けてみて下さい。

収益をなるべく伸ばす

買い手のほとんどは、買収してすぐに収益を生み出してくれるサイトを求めています。

手間をかけずビジネスを手に入れ、なるべく早く買収金額を回収するためです。

サイトの収益を伸ばす方法としては、

・SEOを改善し、検索エンジンからのアクセス数を伸ばす
・ライティングを強化し、CVRを向上させる
・TwitterやInstagramの投稿数を上げ、SNSからの流入を増やす
・広告やアフィリエイト案件の単価を上げる

といった方法が挙げられます。

収益強化の具体的な対策として、これまで成約してきたサイトでは以下のものを行っていました。

・イベント体験記、企業インタビュー掲載(独自性強化によるSEO対策)

・関連商品をSuzuki やnoteにて販売(収益チャンネルの増加)

・各種SNSの連携使用に加え、フリーペーパーなどアナログ手段による流入確保

是非参考にして運営に取り入れてみてください。

運営の継続

売買が成立するギリギリまで運営を継続した方が高く売却できます。

作業時間が確保できない、といった理由で売却をする際もできる範囲で更新することをおすすめします。

サイトはナマモノとはよく言ったもので、更新頻度が下がれば下がるほどサイトの価値は下がっていきます。

更新頻度が落ちると収益力の低下に繋がり、売上が落ちれば譲渡金額を下げざるを得ず、成績が悪いと買い手の興味を引きにくい…と悪循環を生んでしまいます。

いざ問い合わせがあった際に、最新の成績が悪くて成約に至らず…となるのは想像に難くないでしょう。

そうならないためにも、できる限りのペースで運営を継続することを強くおすすめいたします。

アフターサポートを充実させる

サイト買収をする前に知っておきたいサイト売買のトラブル事例5つ-サポート画像

売却時のオプションとして、3〜6か月のアフターサポートをつけることで、サイトに付加価値をつけることができます。

買い手としても、売り手のノウハウを受け継ぐことで収益の再現性を高められるだけでなく、精神的にも安心できるからです。

アフターサポートの内容はサイトによって異なりますが、

・CMSの仕様レクチャー
・商品の仕入れ/出品のノウハウ(ECサイトの場合)
・外注ライターへの発注レクチャー
・スタッフとのコミュニケーション補助(スタッフがいる場合)
・その他、運営に関する質問回答

といった項目が挙げられます。

買い手の持つ不安を解消してあげることでスムーズな売却が可能になるため、手厚いフォローを心掛けましょう。

ノウハウのレクチャー以外にも、

・特別単価の譲渡確認(アフィリサイトの場合)

・外注ライターや取引先継続の確認、仲介

・商標権登録などの相乗り対策(EC系の場合)

など、環境面が整っていれば整っているほど譲渡金額を高く設定しやすくなります。

儲かっているタイミングで査定に出す

収益が落ち込んでいるサイトより、今儲かっているサイトを買いたいと考えるのは当たり前です。

儲かっている時に売りに出すのは少し惜しい気持ちにもなるかもしれません。

しかし、Googleコアアップデート等の外部要因で、アクセス数と収益が急落する可能性もあります。

サイトの価値が下がってから、

「あの時売っておけばよかった、、、」

と後悔するぐらいなら、思い切って売りに出してしまう判断も必要なのです。

レスポンスを早くする

脱サラの方法イメージ

いくら仲介業者がレスポンスを早くしても、売り手のレスポンスが障害となって売買スピードが落ちることがあります。

そうなると、最初は乗り気だった買い手も、だんだんとやる気を失ってきます。

最悪の場合、買い手の都合が悪くなって取引自体が破談となってしまうことすらあるのです。

それはあまりにも勿体無いので、気を抜かずに迅速なレスポンスを心掛けましょう。

反対に、レスポンスが早ければ早いほど買い手にも熱意が伝わり、信頼性の向上につながります。

「忙しくてサイトを手放したい」という売却理由もあるかと思いますが、ラストスパートだと思って頑張ってみて下さい。

外注ライターを譲渡する

そもそも、売り手が一人でコンテンツを作成しているケースも多く、外注ライターを雇っている案件は希少です。

希少ゆえに、買い手からのニーズは高く、高額で売却できる可能性があります。

なぜ外注ライターのニーズが高いかというと、コンテンツ生成の仕組み化によって、運営者の稼働が減らせるからです。

少ない時間で高い利益が出せれば、それだけビジネスとしての価値も高いことになります。

ライターの採用、教育には時間もかかるので、将来的に譲渡を考えている場合は外注も視野に入れてみましょう。

運用マニュアルを整備する

売却時にサイトの運用マニュアルを整備しておくことで、事業に再現性を持たせることができます。

買収後も安定して収益を生み出すことは、買い手にとって非常に重要なので、売却価格にもプラスになります。

運用マニュアルには、

・出品/仕入れのフロー(ECの場合)
・コンテンツの投稿方法
・外注業者とのコミュニケーション方法
・ライティングのレギュレーション
・トラブルの解決方法

といった事項を書いておくと、買い手としても安心して買収することができるでしょう。

サイトM&A仲介業者を利用する

サイト売買の交渉

サイト売買の初心者も、また慣れている方でも仲介業者を利用することで高く売れる可能性が高まります。

理由はいくつかありますが、まずはプロモーション。つまり「見せ方」です。

サイトマではサイト売買のプロフェッショナルがサイトを分析し、強みを見出します。

その上で、買い手のニーズに刺さるような「PR文章」の作成も代行するため、買い手の目に止まりやすいのです。

次に、独自の販売経路が挙げられます。

サイトマでは、

・メルマガ配信
・他仲介サイトへの代理掲載
・オフラインでの営業活動
・業界唯一のサイト購入者向け個別相談会

という販売経路を確立しているので、買い手へのアプローチが圧倒的に強く、成約率も高くなっています。

いわば、売り手が文字通り「売り手市場」になれるような仕組みを作っているのです。

サイト売買の仕組み

そして何より「交渉力」が違います。

サイト売買は相対(あいたい)取引といって、簡単にいうと売り手と買い手が合意すれば価格は自由に設定できます。

ということは、当然ながら交渉力のある方が有利になります。

交渉力は一朝一夕では身に付かず、場数を踏むしかありません。

売買初心者にとっては大変不利なのです。

そこで、サイトマでは実際に価格交渉の場に立ち会い、交渉の代行も行なっています。

公正な立場から交渉を取りまとめますので、双方にとって適正な売却価格を設定できるのです。

仲介手数料は気になるかもしれませんが、最初からプロに任せてしまった方が結果的に高く売れる可能性が高いのです。

また売却価格向上だけでなく、スムーズに売却が進むことで時間の節約にもなります。

時間は、時にお金にも変え難い価値があることを覚えておきましょう。

サイトを高く売るコツは、以下の記事でも紹介しています。ぜひ参考になさって下さい。

【関連記事】サイト売買で高く売るコツ!覚えておきたい注意点を専門家が説明!

5、買収したいあなたは必見!ずばり買う基準は?

サイト売買で儲かる方法とは?税金対策や失敗を避ける3つの具体策

ここからは買収したい方向けになります。

すでに、サイト値付けの算出方法はご存知だと思います。その範疇で値付けされていれば良心的だと言えます。

しかし、すでにそのサイトで「膨大な費用をかけてプログラミングしてある」「デザイナーにオリジナルヘッダーをつくってもらった」など、リリース前にかかったコストも加味して値付けされていることもあります。

その場合、『それらのコストも含めた額として妥当なのか?』を見極める必要があります。

プログラミングなどは、0からつくると想像以上のコストがかかることがあります。

それを考慮しても安い!となれば、まずは交渉のメールをしてもいいでしょう。
サイト売買はいいサイトほど交渉が多い図

いいサイトほど当然ながら交渉がたくさん入ります。

ですが、あまり交渉が入っていないサイトでも、案外掘り出しものが見つかることも多々あります。

「現在は収益ないけど、将来性があるな」と感じれば、まずは検討枠に入れてもいいでしょう。

【関連記事】サイト売買のリスクとは?知らないと大損をする買収前の2つのリスクヘッジ

買収で最も重要なこと。

それは、売却サイトをたくさん見ておくことです。

10案件ほどしかチェックしていない場合、本当に良いサイトが分かりません。

まずは、見極める眼を養うことです。

100案件チェックすれば、1つくらいは良いサイトが見つかります。

なかには、本当にユニークなサイトもあります。本業とは別に取り組むという考えもありです。

どんどん交渉をしてみて、1つでも多くのサイトを見ておく。

買収の知識と視野を広げることが失敗を防ぐコツになります。

【関連記事】サイト買収をする前に知っておきたいサイト売買のトラブル事例5つ

6、注意!値段以上に大切なこと

交渉が丁寧なサイト売買

以上が、サイト売買における、売り手と買い手の視点でした。

しかし、それ以上に大切なことがあるのです。

それは、仲介者の存在です。つまり、第三者の視点が必要だということです。
 
サイト売買で、もっともやってはいけないこと。

それは、売り手と買い手だけで取引を進めるということです。

公平な視点を持った仲介者がいないと、どちらかに不利な交渉になりがちです。

お互い人間です。

きちんと見張っている番人がいないと悪魔の声がささやくのです。

これは、冗談抜きで本当の話です。

【関連記事】サイト売買は仲介業者を使わないといけないのか?

サイト売買で失敗したイメージ

実は私たちサイトマ創業者が、まさにこのパターンで失敗しているのです。

例えば、

・契約書に書いてあることは、売る方にとって有利な内容だったと後から気が付いた

・口約束だけで済ませてしまったことが複数あり、思い通りにサイト運営できなかった

・譲渡完了後、連絡が取れなくなった

などなど。

思い出しただけで、「くやしい気持ちになる」と語っています。

当然、経験もなく無知であった本人が悪いのです。

しかし、サイト売買市場では明るみになっていないだけで、同じように泣き寝入りする人も多いと思います。

自分は大丈夫!なんて思っている人ほど、本当に危険です。

サイト売買の相場も気になるとは思いますが、それよりも必ず仲介を挟んで売買をしましょう。

その方が確実です。

【関連記事】サイト売買で仲介者を通さないメリットとデメリットとは?

現実には問題がたくさんあります

やる前に知っておくべきサイト売買のトラブル事例5つ【売却編】

サイト売買は非常に魅力的な選択肢です。

ですが、少しでも誤ると取り返しのつかないことがたくさんあります!
 

・真っ当な契約書の作成

→司法書士や弁護士による作成が望ましいです。

【関連記事】サイト売買には法律がない?!法律よりも大事な契約書5つのポイント

・入金管理などをしっかりやる
→持ち逃げされるなどを防ぎましょう。

【関連記事】エスクローサービスとは?サイト売買で失敗リスクを防ぐ方法
 

・そもそも売るためには時間がかかる

→1人でやると長期戦であることを、あらかじめ知っておきましょう
 

・買収しようとするサイトの情報に虚偽がないか?

→やろうと思えば、いくらでも情報を誤魔化すことはできますので注意です(騙そうとする売り手がいます)
 

などなど。

売り手と買い手だけで成立させるには、相当な労力と経験が必要だということを知っておいてください。

日本には、まだまだ真っ当なサイト売買の仲介業者が少ないことも懸念事項です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

サイト売買における相場はとくにありませんが、値付けの目安は存在します。

【関連記事】1年半で約1億円分のサイトを売却した私達が教えるサイト売却のコツ

売却金額計算式
月間の営業利益平均(直近半年)×20〜36か月=譲渡金額

 
ただし、2019年12月現在、売却金額は上がってきております。

よって、今後は以下の式にシフトしていくのではないかと想定しております。

今後の売却金額予想
月間の営業利益平均(直近半年)×30〜48か月=譲渡金額

すでに、他の仲介サイトでは48か月を乗ずることで市場へ公開しております。

売る時も、買う時も、まずはこの基準で判断していきましょう。
 
また、それ以上に仲介者の存在が重要です。

仲介者はしっかりと取引や交渉を見守るだけではありません。

私たちサイトマのように「契約書の代行作成」「購入金額の一時お預かり」、さらには「サイトPRから価格交渉」までやっており、非常にスムーズな売買が可能となっております。

もし、サイト売りたい、買いたい、ということであれば、こちらからクリックして詳細を見てみてください。

サイトを売りたい方

サイトを買いたい方

サイト売買を検討中であれば、きっとお役に立てると思います。

お読みくださり、ありがとうございました。

エベレディア株式会社 代表取締役会長 中島優太

日本唯一の「サイトM&Aアドバイザー®」
エベレディア株式会社 代表取締役会長

中島優太

著書に「超入門! サイトM&A1年目の教科書 -売却編-」。サイトM&A業界の不親切に疑問を持ち、2016年5月に親切丁寧に売買仲介する「サイトマ」を創業。取引累計額15億円以上、400件以上を直接対面で仲介(2024年10月時点)。NHKクローズアップ現代プラスに専門家としてコメント。2019年アメリカはシリコンバレーにて講演。新聞、ラジオ、ビジネス雑誌に多数掲載。

詳しくはこちら

  • サイトを売りたい方。30秒でおわる無料査定実施中!
  • サイトを買いたい方。無料メルマガで、非公開案件配信中!
  • 今すぐ新着サイトをチェックする。質の良い案件を豊富にご用意!
  • オンラインでも実施中!無料個別相談会。サイト売買で失敗しないための個別相談。

お問い合わせ・ご相談など
お気軽にご連絡ください!

お電話でのお問い合わせ

0120-966-862

通話料無料
携帯・PHS OK

受付時間/9:00~18:00 年中無休
(GW一部期間・お盆期間・年末年始を除く)
折り返しにつきましては、翌営業日の対応となります。

フォームからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム