5つの実例から分かるサイト売却の失敗やトラブルを避けるコツ


「サイトを売る時にトラブルにあったりしないかな?」と、不安になりますよね。

実際、私たちはサイト売却専門の仲介業者として、これまでたくさんのトラブルorトラブルに近いことを経験してきました。

これらは、あなたには絶対に経験してほしくないことです。

なぜなら、相当なストレスになりますし、最悪の場合はお金を払う必要もあるからです。

これを読んでいるあなたには、ぜひともサイト売却を成功させてほしいと思っています。

本文では、サイト売買のトラブルを防ぐコツなどを書いていますので、ぜひ最後までお読みください。

 

また、今回は実際にあったトラブルの事例を5つ紹介する形で解説しております。

事前に知っておくことで、不要な失敗を避けられると思います。

紹介しているのは典型的なパターンを5つになりますので、あなたにはこの5つだけはしっかりと覚えてほしいと思います。

それだけでも、余計なトラブルは避けられます。

 

また、その5つの事例の中で、失敗を避けるコツや、成功に導くノウハウなども紹介しております。

具体的な方法がわかりますので、今あなたが感じているモヤモヤしている気持ちや不安な心境は、読み終わった頃にはきっと晴れていることでしょう。

 

さらに、実際にトラブルに発展し、クレームとして寄せられたメールを匿名で公開しています。

リアルなメールです。こんなメールがきたら、生きた心地がしないと思います…。

ですが、あなたには「実際にこういったトラブルがあるんだ」ということを知っておいて欲しいため掲載しました。

しっかりと実際に起きたことをご確認いただき、今後のサイト売却にお役立てください。

 

サイト売却をしたい全ての人に思いを込めて執筆しました。

お役に立てれば幸いです。

【関連記事】サイト売買の相場は?売却と買収の際、気をつけたい4つのこと

サイト売買トラブル1:サイトデータの受け渡し

やる前に知っておくべきサイト売買のトラブル事例5つ【売却編】

まず1つ目に注意したいのが、サイト売買の前に行うデータの受け渡しについてです。

あなたがサイトの売却をスタートさせると、いろんな人から交渉が入ります。

その際、あなたのサイトの情報を信じてもらうためにも、買い手にデータを提供する場面がでてきます。

具体的には、アナリティクスの共有、収益が上がっている証拠、仕入の請求書や人件費等支払いのエビデンスなどを要求されます。

 

人によっては、あまり乗り気にならないこともあると思います。

なぜなら、個人や会社の情報になりますので、むやみに知らない人に露出はしたくないからです。

それを重んじてか、譲渡契約が完了していないとデータを共有しないという方針の仲介業者もあるようです。

しかし、私たちは、買い手の要求に応じて情報は事前に提供をした方がいいという考えがあります。

なぜなら、大きな金額を支払う買い手としては、確かな情報を得られないことで不安を感じますし、正常な判断ができないからです。

やる前に知っておくべきサイト売買のトラブル事例5つ【売却編】

もちろん、それでも売り手側としてはデータを渡したくないという気持ちもあるかもしれません。

しかし、それが原因でトラブルに発展したり、クレームをつけられて嫌な思いをする可能性もあります。

よって、具体的な方法としては、事前に買い手と秘密保持契約(NDA)を締結した上で、データの提供をすることをおすすめします。

【関連記事】サイトを売るときは、詳細なデータをそろえておかなければならない

秘密保持契約(NDA)を作るときのコツ

やる前に知っておくべきサイト売買のトラブル事例5つ【売却編】契約書

契約書には双方の住所と連絡先を書くようにしてください。署名欄で結構です。

そうすることで、相手も真剣に向き合ってくれますし、あなたの信頼にも繋がります。

実際、あなたが買い手に対して不安に思うように、買い手もあなたを不安に思っていることがあります。

住所と連絡先の記載は、想像以上に安心へと直結します。

 

またこのタイミングでは、買い手は前向きになっているケースが多く、1秒でも早くデータを提供すべきです。

よって、契約書は電子承認(メール等で承認ができること)できるようにし、すぐに締結しましょう!

郵送で交わしていると、時間がかかるため買い手も興味がなくなってしまう可能性がありますので注意です。

【関連記事】サイト売買の詐欺を回避して失敗を防ぐ2つのコツ〜売却編〜

秘密保持契約(NDA)締結後のデータ提供のコツ

締結後、アナリティクスや毎月の報酬についてデータを提供する際に、気をつけたいことがあります。

それは、文章やエクセルに打ちこんだデータではなく、グーグルアナリティクスや、アフィリエイトサイトでいうとアドセンスやASPのキャプチャーなどの確かな情報を伝えるようにしてください。

つまり、しっかりとしたエビデンス(証拠)を提示するということです。

 

例えば、エクセルなどにデータを入力した場合、入力ミスにより間違った内容が伝わってしまう危険もあるからです。

実際、売り手様が入力を間違えてしまい、うまく進んでいた話が白紙になりかけたケースがあります。

買い手は、疑心暗鬼になってしまうので、ぜひとも気をつけてください。

やる前に知っておくべきサイト売買のトラブル事例5つ【売却編】

また、もし売却後に間違ったデータを提供していたことが発覚すれば、紛争などのトラブルに発展してしまいます。

つまり、データを改ざんしてサイトを売りつけられた、という主張をされてしまう訳です。

あなたにその気がなくても、相手がそう思えばトラブルとなります。

データは誠実に正確に提供しましょう

一般的な譲渡契約書には解除事項というものがあります。

つまり、せっかくサイトを売却しても、あなたは返金をしなければならないという可能性があるのです。

やる前に知っておくべきサイト売買のトラブル事例5つ【売却編】

さらに、一度取引が完了したものに関しては、多くの場合、仲介業者は手数料をあなたに返金しません。

例えば、売却金額が100万円、仲介手数料が5%で5万円の場合、仮にサイトの返品と返金が行われても、手数料5万円は負担しなければなりません。

当然ながら、500万円、1,000万円といった高額な取引においては、その負担はより大きくなります。

このようなトラブルを避けるためにも、信憑性のある確かな情報を共有することが重要です。

サイト売買トラブル2:譲渡契約書の作成で揉める

やる前に知っておくべきサイト売買のトラブル事例5つ【売却編】

2つ目に注意したいのが、譲渡契約書の作成です。

契約書の内容について双方で折り合いがつかず、取引が頓挫することがあります。

このように話がまとまらない場合は、思い切って別の相手に売却した方がいいこともあります。
 

過去にサイトマでの取引で、買主側が契約書に売上保証を盛り込もうとしたことがあります。

売上保証とは、サイトから得られる報酬を毎月一定額保証することです。

つまり、あなたは売却後も買い手に売上を確保しなければならない、ということです。

 

例えば、毎月100万円の売上が発生しているサイトに売上保証をつけて売却するとします。

その場合、譲渡後の数ヶ月間において月100万円の売上を達成しなければ、サイトの返品・返金しなければならないという内容です。

 

そして、仮に売上が達成されずサイトが戻ってきてしまったとしても、仲介手数料は戻ってきません。

この売上保証は、完全に売手側が不利なケースです。

しかし、買手側は平気でこのようなことを主張してくる場合があるので冷静に判断を心がけてください。

【関連記事】サイト売買には法律がない?!法律よりも大事な契約書5つのポイント

やる前に知っておくべきサイト売買のトラブル事例5つ【売却編】

このようにどちらかに不利な契約を結ぶと、後のトラブルに発展する可能性が高いので、注意が必要です。

前述したように、買収希望者は他にもいるはずなので、少し勇気を持って、契約書作成の段階で破談にしてもいいと思います。

 

その際「取引の中断は違反だから、違約金を支払ってほしい」というような主張をしてくる人もいるかもしれません。

しかし実際のところ、契約締結前に法的な縛りはありません。

一方的な主張には取り合わず、断固として取引を中断してください。この場合、毅然な対応をすべきです。

中には、強引に契約を結ばせようとする買主もいるので、交渉の中で見極めることが必要です。

【関連記事】サイト売買の契約書は無料ダウンロードできる雛形でやってはいけない

スピードが大事です

やる前に知っておくべきサイト売買のトラブル事例5つ【売却編】

また、契約書作成時のトラブルとして、迅速な対応ができずに揉めてしまうといったケースもあります。

私たちが担当した案件の中にも、過去にそういった事例があります。

お互いがサイト売買を承認した後、売主と買主の間で契約書を送付し合います。

その際、売主側の対応が遅く、契約締結が2週間程度遅くなってしまいました。

早急に話を進めたい買主にとって、待たされる時間がストレスとなり、その話は破談になってしまいました。

 

この買主は器の大きい方だったので、穏便に事が収まりましたが、そうでなければ間違いなくトラブルに発展していたでしょう。

トラブルを避けるためには、契約書の作成は内容の確認だけでなく、迅速な対応も重要だということです。

契約書ができたからといって気を緩めずに、最後までしっかり対応するべきです。

【関連記事】サイト売買で弁護士に契約書作成を依頼するべき3つの理由

サイト売買トラブル3:サイトが持ち逃げされる

サイト売買の失敗やトラブルを0にする方法【買収編】5

3つ目のトラブルとしては、エスクローサービスを使っていないためにサイトを持ち逃げされるといったことがあげられます。

現在、サイト売買をするには、仲介業者を利用するのが一般的です。

その際、お金の持ち逃げなどのトラブルを防ぐため、仲介業者が一旦買主から代金を預かり、サイトの譲渡が完了してから、預かっていた代金を売主へ支払うという方法をとります。

これをエスクローサービスといいます。

【関連記事】サイト売買のエスクローサービスとは?取引で失敗リスクを防ぐ方法

1分で分かるサイト売買の手数料について【買収編】画像2
 

お金のやり取りを売り手と買い手で行うとどうなるか?

サイトを譲渡したのに入金されないまま連絡がとれなくなる、といったトラブルに発展する可能性があります。

 

そういったトラブルは表面化されづらいですが、実際に水面下では多いと思いますので、エスクローサービスを活用した方が安心です。

もしエスクローサービスを使わずに取引を行うなら、信頼できる第三者に入ってもらうということをおすすめします。

その場合は第三者に報酬を支払うことになるでしょう。

数万円の報酬をケチるかケチらないかによって、トラブルを防げるか防げないかというのは決まってくると思います。

 

仮にトラブルに遭ってしまえば、数万円の被害では済まないかもしれません。

下手をすると、何十万円~何百万円を失う可能性もあります。

また、会社が訴訟されてなくなってしまうという最悪の事態も考えられます。

【関連記事】サイト売買のエスクローとは?売り手買い手も必要か?

サイト売買トラブル4:買い戻し保証

サイト売却をする前に知っておくべきサイト売買のトラブル事例5つ

4つ目は、買い戻しの保証をつけてしまってトラブルになるということです。

前述した契約書について注意したいポイントとも少し重複しますが、実際に買い戻しが実行されたという事例も聞いたことがあり、十分に注意が必要なので、より詳しく触れたいと思います。

 

まず売主は買い戻しをされてしまうと、何のために売ったのかわからなくなってしまいます。

極端な言い方をすれば、サイト売却後のサポート期間は、売主は買主の奴隷のような立場になります。

手放したはずのサイトなのに、譲渡先の企業のために働かなければなりません。

 

更に、売上が達成できなければ、サイトが戻ってきてしまい、手数料を負担した上で返金(事実上は買収)することになります。

したがって、買い戻し保証は、譲渡後にかかる負担が大きく、リスクも高いと言えます。

サイト売買の失敗やトラブルを0にする方法【買収編】1

現在、サイト売買において、買い戻し保証や売上保証はつけないというのが一般的です。

もし、買い戻しor売上保証をつけた上で契約を締結しようとしている人は、その内容を削除するようにしてください。

 

すでに契約を締結してしまった人も、契約書に協議解決事項があれば、内容を変更したいということを伝えてみるのがいいでしょう。

契約締結後でも双方が納得すれば、新しく決めごとをすることができる可能性があります。

ポイントとしては、せっかくサイトを売却するわけですから、譲渡後も安心して任せられる買主を探すことです。

保証がないと心配で運営できない、という器の小さい買い手には売却はしないようにしましょう。

サイト売買トラブル5:クレーマーには気をつけろ!

サイト売買の失敗やトラブルを0にする方法【売却編】画像6

最後5つ目ですが、クレーマー気質の相手には売らないということです。

できるだけ早急に売却したいという気持ちもわかりますが、そういった相手を選んでしまうと、本当に面倒なことが多いです。

 

クレーマー気質の買主は、交渉時から細かい指示が多いのが特徴です。

高額で売却することを目的としている方はそれでもいいと思うかもしれません。

しかし、譲渡後のサポート期間も要求が多く、奴隷のように扱われる可能性もあり、しばらくはサイトの運用から解放されないでしょう。

他人のためにやらなければならないという義務感の中で数カ月過ごすのは、苦労が多いことだと思います。

 

ポイントとしては、目先の利益を重視したり、すぐ売れるからという安易な発想で短絡的な判断をしないことです。

長期的にみて有益な取引ができる相手を探すようにしてください。

丁寧なクレーマーもいる?!

クレーマー気質の人は、要求が多く対応が雑といった特徴があげられますが、最初は丁寧な交渉だったということも聞きます。

つまり、始めは良い雰囲気を装って、買収後に人が変わるというケースです。

 

ポイントは、やりとりの中で慎重に見極めるしかないでしょう。

最低でも5名、可能であれば10名程度の方とやりとりをして、その中から良い相手を選ぶことをおすすめします。

 

具体的には、実際に電話やスカイプをしてみることです。

喋り方や、スカイプ動画であれば実際に服装や髪型も見られます。

また、帝国データバンクで、相手の会社情報を取得してもいいでしょう。

相手選びは本当に重要なことですので、ぜひとも慎重にやっていきましょう。

※注意!実際にクレーマーからきたメール

きちんとデータを渡し、きちんと契約書をつくって、誠実に譲渡をしても、このようにクレームをつけてくる買い手もいます。

↓(※実際に送られてきたメール)
やる前に知っておくべきサイト売買のトラブル事例5つ【売却編】
やる前に知っておくべきサイト売買のトラブル事例5つ【売却編】

売主様は、「ずっと心臓を掴まれているような気分です」と、私たちに相談にきました。

話を進めていくと、この方は売主様や関係者を動かすために、ワザとこのような発言をして焦らせるという方法をとったようです。

信じられませんが、子供のような対応をする社長もいるのです。

 

こんな人にサイトを売ってしまったら…?

想像するだけでもイヤですよね。あなたはぜひとも注意してほしいと思います。

 

ちなみに、私たちのような仲介は、譲渡後にはこういったトラブルに介入ができません。

契約上そうなる訳ですが、サイト売買の仲介=結婚相談所、とイメージしていただくとわかると思います。

結婚後、離婚するとか別居するとかは、お互いの問題で、結婚相談所は関与できませんよね?

それと同じで、譲渡後は、買い手との関係ががっちりとスタートします。

仲介を活用しても、安易に選ぶと後悔することもありますので、ご注意ください。

【関連記事】サイト売買の失敗やトラブルを0にする方法-売却編

まとめ

いかがでしたか?

いろいろと不安になるようなことも買いてしまいましたが、サイトの売却はそこまで難しい話ではありません。

単純に、トラブルが非常に多いという側面があるだけで、一つ一つ慎重に進めていけば確実に安全に譲渡が可能です。

今回お伝えした5つのポイントを念頭に置いて、安心で安全な売却を進めてほしいと思います。

 

ご覧頂きましてありがとうございました。少しでもご参考になれば幸いです。

もし宜しければ、「ブックマーク」や「お気に入り登録」をして、何度も読み返して知識としてください。きっと今後も参考になるはずです。

あなたのサイト売買が成功されることをお祈りしております。

エベレディア株式会社 代表取締役会長 中島優太

日本唯一の「サイトM&Aアドバイザー®」
エベレディア株式会社 代表取締役会長

中島優太

著書に「超入門! サイトM&A1年目の教科書 -売却編-」。サイトM&A業界の不親切に疑問を持ち、2016年5月に親切丁寧に売買仲介する「サイトマ」を創業。取引累計額15億円以上、400件以上を直接対面で仲介(2024年10月時点)。NHKクローズアップ現代プラスに専門家としてコメント。2019年アメリカはシリコンバレーにて講演。新聞、ラジオ、ビジネス雑誌に多数掲載。

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