サイト売却率が業界トップクラスの私たちが教える売りやすくなる「サポート期間」とは?
「サポート期間って何をすればいいんだろう?」と、疑問に思ったことはないでしょうか。
サイトマでは、基本的に売主様に売却後の無料サポート期間を平均3ヶ月ほど付けていただいております。
その中でもサポート期間の理解や向き合い方の差が、売却できるかにも関わってくるということがわかりました。
また、素晴らしいサポート体制の売主様の案件は、早期に売却がきまることもわかっています。
このコラムをご覧いただければ、サポート期間の実例から価値までが理解できるでしょう。
サイト売却が初めての方は、ぜひ最後までご覧いただき、良いサイトM&Aの取引の参考にしていただければ幸いです。
▼動画ですと11分ほどでご覧いただけます▼
目次
サポート期間はなぜあるのか?
そもそも、なぜサポート期間はあるのでしょうか。
言い換えれば、なぜサポート期間はあった方がいいのでしょうか?
あなたがサイトを買う側だと想定しましょう。
売り手が、今現在回しているビジネスそのまま、同じようなアクセス数や売上を、できればそのまま維持したいと考えませんか?
なんなら、売り手が持っているビジネスセンスも自分にインストールして、素人の自分でも再現性高く、サイト運営を継続したいと思いませんか?
それをするためには、単にマニュアルだけあっても難しそうですよね。
直接会話することで掴めるニュアンスや、想定外のハプニングが起きた時に、頼れる元運営者の存在があればありがたいはずです。
ちなみに、会社M&Aの場合は、買収された会社の社長は、平均3年間ほど買収先の会社へ出向することがあります。
買収先が軌道に乗るまで、実際に働いてサポートをしていくのです。
これがサイトM&Aの場合は、サイトを手放すことだったり、運営できなくなることが売却する理由だったりするため、最低限、引き継ぎができる範囲でサポート体制を組むということとなります。
またこれは、サポートという窓口を設けることで、トラブルを防ぎ、こんなはずじゃなかったとサイトM&Aを取り消しにしないための対策でもあります。
売りっぱなしであとは知らない、ということは、単に売却してお金にしたいだけと勘違いされるケースもあり、結果的に売却できない可能性もあるのが現状です。
基本的な内容や程度
それでは、実際にサポート期間とはどのようなものなのでしょうか?
まず、サポート期間は一般的に3ヶ月ほどが多いです。
一基準なので、そもそも1ヶ月が希望であれば1ヶ月でも可能ですし、ビジネスモデル的に最低半年はサポートしないと、という責任感の強い売り手の方もいます。
買い手の方が経験値がある場合、不要ということもあります。
そう、売り手と買い手の組み合わせによって、それぞれなんです。
ただ、買い手はサイト運営初心者や、初参入だからこと買収するという企業が多いので、一般的にはサポート期間を希望される買い手は多く、「サポートあり」や「サポート体制が厚い」売り手の案件の方が断然人気というのが実態です。
また、サポート内容については、基本的には、「こうしないといけない」「こうあるべき」というルールはありません。
買い手の要望に対して、売り手が対応可能かどうか、をメールやスカイプ面談などで契約前に話をして、決めていきます。
この事前すり合わせをどこまでしっかり共通認識を持っているかによって、買収後の買い手の満足度も変わってくるため、トラブルもおきません。
「ここまでしてくれると思っていた」ということがないように、事前のすり合わせがとても重要です。
もちろん、決まった内容に関しては契約書にしっかりと記載しておく必要があります。
【関連記事】サイト売買には法律がない?!法律よりも大事な契約書5つのポイント
【関連記事】サイト売買で弁護士に契約書を依頼する際に気をつける3つのこと
サポート期間の実例や特例
よくあるサポートの実例を紹介します。
まず、売り手と買い手の双方がサイト運営経験者の場合ですが、基本的には、例えばワードプレスの使い方などは問題ないため、マニュアルの内容は、ノウハウ部分にまつわることを売り手に準備いただくことが多いです。
そこには、アフィリエイトサイトであれば、ネタ元の情報や、キーワードやコンテンツの作り方、外注ライターの管理方法、ネットショップであれば仕入先の探し方、効率の良い検品&発送方法、クレーム対応など、レベルによって様々です。
そのマニュアルを最初に受け取り、わからないことがあれば、質問する期間を3ヶ月間設ける、などです。
買い手が、サイト運営者初心者の場合は、マニュアルの内容や、今後のサポート期間の過ごし方やペースなどを決めるために、一度譲渡後にスカイプなどで打ち合わせの時間を作る方が多いです。
ワードプレスの使い方、ネットショップの操作方法など基本的なことはインターネットで調べればわかることも多いので、買い手自身が勉強し、その上でわからないことや質問があれば、売主に確認するというのが、お互いにとっても良い進め方でしょう。
中には、サポートをしっかり行ってくださり、より関係を深めている売り手様も中にはいらっしゃいます。
アドセンス取得までしっかりサポート
アフィリエイトの場合、サイト買収で買い手から上がる不安要素として、広告に張り替えがあります。
担当者のついている特別単価があるASP広告以外は、基本的に、1からの広告登録と申請が必要になります。基本的に広告は譲渡対象外が一般的です。
よって、そもそも合格できるのか?同じように広告収益が出せるのかを不安に感じる買い手は少なくありません。
サポートとしては、本来は譲渡完了後に始める広告審査を、売り手の合意の元、譲渡完了前にグーグルアドセンス審査を早めに始めることもあります。
【関連記事】サイト売買で買収したサイトのアドセンス審査合格2つの方法
また、仮に譲渡完了後もしばらく審査に合格しないことがあれば、買い手の審査合格と広告表示までの間に売り手の広告を表示させ、後に広告収益を買い手に振り込むことで、売上のロスをなくすということもあります。
どちらも、買い手が安心して引き継ぎをできる環境を作ってくれています。
サポート期間を1年間にする、共同運営期間を設ける
引き継ぎにやや時間がかかりそうな事業譲渡の場合やネットショップ運営の場合、サポート期間を長く設定する売り手の方もいらっしゃいます。
最大半年、1年などを用意し、買い手の要望に合わせて条件も臨機応変に対応いただいています。
共同運営期間の場合は、利益を折半するなど、どこまで分担するかをもとに割合を決め、不安なくスタートできる条件を用意してくださる売主様もいらっしゃいます。
サポート期間とは商品の一部である
ここまで、様々なタイプのサポート期間の例をみてきました。
あなたが買い手なら、どのタイプの売り手のサポートが嬉しいと感じますか?
もし、嬉しいと感じるサポートがある場合、その時点で、譲渡案件の商品の一部として魅力的に見えていませんか?
あなたが売り手なら、同じように感じる自分が提供できるサポート商品は何だろうと考えてみると、新しい付加価値が見えてくるかもしれません。
譲渡完了してからM&Aの本番
譲渡完了してからが、サイトM&Aの本番です。
買い手は1日でも早く収益を上げて購入金額を回収したいと考えています。
譲渡完了となると、サイトの資産が買い手に移り、広告も張り替えることで収益も買い手に移るのです。
と、同時にサポート期間も同時に始まります。
売り手にすると、やっと譲渡金額が仲介会社から振り込まれて嬉しい状況かと思いますが、ここから買い手にとってはサイトM&Aの本番となるので、気持ちを緩めずに引き継ぎを進めていくことをお勧めします。
【関連記事】サイト売買のエスクローサービスとは?取引で失敗リスクを防ぐ方法
あなたの経験がそのまま価値となる
サポート期間を終えた売り手には、一つのM&Aをやり切ったという自信がきっとついているでしょう。
そしてその売却の一連の経験が、そのまま価値となり、次の売却に活かしている売り手の方も多いです。
もし、将来的に何度か売却を検討している場合は、サポート期間まで良い信頼関係の中でやりきったことは、大きな価値となります。
以前に、大学卒業前の売り手さんとサイト運営は初心者の20歳ほど年上の買い手様(企業社長)のマッチングがありました。
大学生にとっては、社会に出る前に、社会人の大先輩、しかも企業の社長様に対して、自分の経験をサポートという形で提供する取引がありました。
サイトの利益自体は1万円もなかったのですが、サイトの今後の可能性と、売り手の経験と運営マニュアル、3ヶ月のサポート体制に100万円という価値をつけてくださった事例です。
買い手からすると、売り手が提供するサポートはそれほどの価値があるということです。
その経験を持って社会に出ることは、今後の社会人生活に大きな影響をもたらしていると考えていますし、いつかその売り手さんが次のサイトを売却したいと改めて来られた際は、ぜひお勧めの売り手として紹介していきたいと考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サポート期間の意味、実例、価値について解説してきました。