サイト売買がトラブルになり破談となる3つのポイント〜買収編〜
「サイト売買でトラブルになるってどういうこと?」
これからサイト買収にチャレンジしようとするあなたにとっては、未知なことですよね?
ですが・・・。
「今回のサイトM&Aは白紙に戻していただきたい」
このようなセリフが、サイト譲渡契約書締結直前になって売り手から発言されることがあるのです。
結婚で言ったら、婚姻届を役所に出しに行く途中。
そこで、いきなり言われるようなもの。
かなりショックです・・・。
一体なぜでしょうか?
今回は、わかりやすく売り手の立場に立って解説していきます。
特に、トラブルなくサイトを買収したい方は、ぜひ最後までお読みくださいね。
【関連記事】サイト売買の相場は?売却と買収の際、気をつけたい4つのこと
1、売り手のプライドを尊重しないと破談する
サイトを売却しようとする売り手としては、サイトに愛着を持っているケースが多いです。
自らが運営者となって長期にわたってサイト更新をしてきた場合、尚更です。
サイトへのプライドがあります。
愛着もあります。
大切してきたサイトなのです。
ですから、そのサイトを正当に評価し、かつ同じ目線でコミュニケーションをとっていたただける買い手を望んでいるのです。
「私がお金を払うのだから、こちらの主張はすべて聞いてほしい」
このような交渉はマイナス評価です。
売り手が気分を害すことが大半です。
よく勘違いされる方が多いのですが、サイト売買は商品の売り買いではありません。
『事業譲渡』です。
ですから、100人に売る必要はありません。たった1人の運命的な買主様に譲渡できればいいのです。
売主様は少しでも気分を害せば、契約書を交わす前であればすぐに破談させることがあります。
なぜなら、他のもっといい人に譲渡できればいいからです。
気に入らない人に売らなくてもいいんですよね。
「え?そんなワガママな!」と思うかもしれません。
が、そういうものだと割り切った方がいいです。
例えば、結婚でもそうですよね?
運命のたった1人と結婚できれば良い訳です。
ですから、合わないとなれば、双方の時間も大事(とくに女性の場合は)ですからお別れすることだってあります。
中途半端な気持ちで結婚してガマンしてガマンして離婚・・・。
という方が、本当にもったいないことですからね。
サイト売買もそれとまったく同じです。
買収する際は、あなたの配慮ある行動が常に試されています。
「この人には、売りたくない」と思われないように、売り手を尊重するようにしましょう。
【関連記事】サイト売買の交渉(買収)のコツや失敗しないための4つの価格交渉
ちなみに、感情的な理由で交渉がうまくいかない売り手は女性が良いです。
くれぐれも数字の話だけに終始しないようにしましょう。
2、サイト売買は、ビジネス交渉だけでは失敗する
サイト売買はメールだけでのやりとりするケースが多いです。
電話や対面での商談もあります。が、ほとんどはメールからスタート。
メールは感情がほとんど伝わらないツールです。
文章によっては、まるで指示されているような気持ちに。
売り手が気分を害する場合もあります。
売り手と買い手でうまく話が噛み合わないことがあります。
ですから、メールのやりとりだけで気分が下がり、サイト売買はあっけなく破断となることも多いです。
ビジネスライクなメールだけですと、なかなか売買成立しないのです。
「たったそれだけで?」と思うかもしれません。
が、売り手としては、世界に1つしかない大切に育ててきたサイトを売るのです。
ですから、失敗ができません。慎重になります。
感情的に売却の意思が揺らぐようなことがあれば、契約書を締結する前であれば契約をすぐに白紙にします。
買い手からしたら、「なぜ?」と思うかもしれません。
ドライな交渉だけではうまくいかないこともあるのです。
「M&Aは結婚のようなもの」と言われます。そのやり取りは、まさに男女そのものです。
サイト売買でも数字の交渉は当然ですが、それ以上に異性と関わっているような繊細な交渉が必要になってきます。
あなたが思っている以上に、相手の感情がポイントになってきます。
1度しかない取引です。
感情的にNGが出てしまうと、それをひっくり返すのはむずかしいでしょう。
慎重に、異性と接するように。
これだけ理解しているだけでも、かなり買収率は上がってきます。
【関連記事】サイト売買は恋愛や結婚と似ている!だからこそ○○を大切にしないと失敗します
3、契約書を交わす前がもっとも破談しやすい
契約書を作成する段階が、もっとも破談しやすい場面です。
締結後は破棄することがむずかしいため、ここが最後の山場です。
しかしながら、ここでよく破談します・・・。
サイト売買では、契約書を交わすまでは相手側(売主)に指示を出して、その通りにしてもらうのはむずかしいです。
ですが、ここを思いっきり要求してしまう買主さんが、多いこと多いこと・・・。
「え〜そんなに要望が多いなら、譲渡しなくてもいいや」と、なってしまいます。
良いサイトほど、他の買収者さんを選ぶ選択肢がありますからね。
結婚で例えるなら、「入籍日までに、必ず5キロ痩せておいて」と言われても、できない場合もありますよね。
もちろん、スリムな体型になることが結婚の条件、ということで結納(ゆいのう)を済ませたのなら、話は別です。
しかしそうではない場合、ぜったいに5キロ痩せてほしいという主張は、なかなか通らないでしょう。
人によっては、イラっとして、喧嘩になるかもしれませんよね(笑)
サイト売買でも、同じようなことが言えます。
買い手から必要以上に主張を続けてしまうと、売り手はまるで命令をされているように感じて嫌になります。
また、買い手からしたら当たり前のように主張したいことも、メールの文言によっては、相手に不快な印象となります。
M&Aにもマリッジブルーという言葉があります。
譲渡締結前だからこそ、より慎重に誠実に進めていく必要があります。
重要な決断の前では、「本当にこの人でいいのかな?」と、疑心暗鬼になってしまうのが人間です。
こればかりは仕方ありません。
サイト売買のような交渉は、焦って進めてもいいことは1つもありません。
慎重すぎるくらいがちょうどいいのです。
【関連記事】サイト売買で著作権トラブル・訴訟を防ぐコツ〜サイト購入(買収)は慎重に!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
売り手の視点からみていきましたが、感情的なもつれはサイト売買にはつきものです。
以前、サイトマ案件に交渉してきたとある買い手がいました。
あまりにも対応が悪いので、取引を白紙にさせていただきました。
その買い手は、「売りたくないという気持ちで、この交渉を白紙にするのは理解できない」と、散々文句を言っていました。
本質を理解していませんね。
この売り手は、「気持ち悪い人でしたね…。時間のムダです。無視します」と、他にも散々文句を言っていました(笑)
結婚に例えると、「結婚したくない気持ちになったからといって、僕と結婚しないなんて理解できない」と同じこと。
かっこ悪いですよね。こんな人とサイト売買の取引をしてしまったら、不幸しかないと思います。
本当にサイトを運営してくれるのか・・・?クレーム言われそう・・・。いろいろ不安になりますね。
世界に1つしかない大切なサイトは、最終的には自分が認めた最高の相手に譲渡したいのです。
ぜひとも誠実な対応を心がけ、「あの人でよかった!」と言える最高の買い手になりましょう。
ご覧頂きましてありがとうございました。少しでもご参考になれば幸いです。
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