ブログをやめる理由とは?ブログの上手な辞め方と選択肢をサイト売買のプロが解説

ブログ運営は手軽にスタートでき、軌道に乗れば安定した収益が得られる素晴らしいビジネスです。

一方で、ブログをある程度の期間運営してきた人であれば、一度は「もうブログやめようかな」と思ったことがあるのではないでしょうか?

ブログは一定のコンテンツを蓄積しないとアクセスも集まりにくく、また少し更新が滞れば収益が落ちてしまうリスクは避けられません。

定期的にあるGoogleアップデートを追いかけ、改善を繰り返していくという作業に疲れてしまった人も多いでしょう。

本記事では、多くのブログを含むWebサイトを売買仲介してきた当社が、ブログをやめてしまう理由について分析してみたいと思います。

上手なブログのやめ方と選択肢についても触れるので、参考にしていただければ幸いです。

ブログをやめてしまう割合

上記の通り、ブログ運営事業における最も魅力的な要素は、誰でも簡単にトライすることができるという点です。

初期費用もかなり安価で、特別な知識やノウハウがなくてもスタートすること自体はどんな方でも可能です。

【関連記事】ブログの始め方はどうするのがベスト?ブログ運営のメリットとは

そんなブログ運営というビジネスですが、多くの人が短期間でやめてしまうという事実をご存じでしょうか?

一般的に、新たに立ち上げたブログが半年後も継続されている確率は50%、1年後になると10%程度だといわれています。

実際にブログを運営したことがなく、これから開始しようと検討している人にとっては、なかなか衝撃的な数値だと感じるかもしれません。

つまりブログ運営は、立ち上げるのは簡単ですが、継続が難しい事業だといえるでしょう。

ブログをやめる理由は?

ではブログを開始したにもかかわらず、1年も満たずやめてしまう人がほとんどである理由はなぜでしょうか。

さまざまな背景があると思いますが、代表的なものとしては下記のようなポイントが考えられます。

1.コンテンツ化することが難しく、書く内容が思いつかなくなってしまう
2.思ったよりも収益が低く、アクセスも全く伸びないことでモチベーションが低下してしまう
3.他の事業が忙しくなった、健康上の理由などで、リソースを割けなくなる

アクセスと収益が伸びず、ブログ運営が辛くなってしまうことについて

ブログ運営を開始した直後の段階では、いろいろなアイディアが思いつき、コンテンツ制作も順調に進むことが多いと思います。

そんな状況の中で、ある程度アクセスが獲得できており、収益も順調に伸びてきているのであれば、落ち着いてネタ探しとコンテンツ制作に集中できます。

制作意欲が維持できているフェーズのうちに結果が出るのであれば、ブログ運営を無理なく継続していけるでしょう。

対して、全くアクセスが集まらず、どれだけ書いても収益につながらないという場合、焦りと不安が非常に募るタイミングです。

自分が苦労して制作しているのに、そのコンテンツがユーザーのニーズに全く刺さっていないのでは?という考えになると、どうしても手が動きにくくなります。

この負の連鎖に陥ると、ブログ運営に向き合えなくなってしまう可能性がぐっと高まってしまいます。

1年未満でブログをやめてしまう人の大部分には、こういった理由があると考えられます。

他の事業に集中したくなった・健康上の理由で続けられなくなるということについて

一方、ブログ運営が1年以上経過し、一定の収益が得られているのにもかかわらず、ブログ運営を続けられなくなるということもあります。

そもそも、ブログ運営は副業やサイドビジネスとしても継続できるビジネスです。

ブログ運営以外のビジネスに注力したくなったことで、ブログをやめたくなったという人も当社では多くいらっしゃいました。

また、健康上の理由や家庭の都合などで、ブログ運営にかける時間を作れなくなるという状況も、決して珍しいものではありません。

ブログ運営自体とは無関係の、外的な要因でやめざるを得なくなるという場合は、後述の通りサイト売却を検討するのもいいと思います。

WordPressが難しいから

WordPressでブログを始めてみたものの、その複雑さに挫折してしまう方も少なくありません。

初心者にとって、WordPressのカスタマイズやプラグインの設定、テーマの調整などは想像以上に難しいものです。

特に、デザインを思い通りに変更したいと思っても、HTMLやCSSの知識がないとなかなかうまくいかないという壁にぶつかることがあります。

また、WordPressの場合はセキュリティ管理やアップデート対応なども必要で、これらの作業が負担となってブログ継続を諦めてしまうケースもあります。

さらに、バックアップの取り方がわからない、サイトが表示されなくなったときの対処法がわからないなど、技術的なトラブルに対する不安も大きな要因となっています。

最初は無料ブログから始めて、慣れてきてからWordPressに移行するという方法もありますが、多くの初心者は最初からWordPressにチャレンジして挫折してしまうパターンが見受けられます。

Googleアップデートの影響を受けるから

Googleのアルゴリズムアップデートによる影響も、ブログをやめる大きな理由の一つです。

これまで順調にアクセスを獲得していたブログでも、アップデートにより一夜にして検索順位が大幅に下落し、アクセス数が激減してしまうことがあります。

特に、Googleのコアアップデートは年に数回実施されており、そのたびに多くのサイト運営者が影響を受けています。

アップデートの影響を受けると、収益も大幅に減少してしまうため、モチベーションを維持することが困難になります。

また、アップデートの内容は公式に詳細が発表されることは少なく、「何が原因で順位が下がったのかわからない」という不安もあるでしょう。

一度アップデートの影響を受けると、「また次のアップデートで順位が下がるのではないか」という不安が常につきまとい、安心してブログ運営に取り組めなくなってしまうのです。

特に、ブログからの収益に依存している場合は、このような不安定さがストレスとなり、ブログをやめる決断につながることも多いはずです。

書くネタが見つからないから

ブログを継続する上で最も多くの人が直面する問題が、「書くネタが見つからない」というものです。

ブログを始めた当初は書きたいことがたくさんあっても、50記事、100記事と書き続けていくうちに、だんだんとネタが尽きてきてしまいます。

特に、特定のジャンルに特化したブログの場合、そのジャンル内で書けることが限られてくるため、ネタ切れに陥りやすい傾向があります。

また、同じようなテーマで記事を書いても、すでに似たような内容の記事が存在していることに気づき、「今さら書いても意味がないのでは?」と感じてしまうこともあります。

ネタ探しのために他のブログやニュースサイトを見回っても、自分なりの切り口や新しい視点が見つからず、結果として記事作成が止まってしまうのです。

定期的な更新ができなくなると、読者も離れてしまいますし、SEO的にも不利になってしまうため、さらにモチベーションが下がるという悪循環も想定されるでしょう。

書くことがなくなってしまったときの対処法を知らないまま、そのままブログを放置してしまい、最終的にやめることになるケースは非常に多いと考えられます。

ブログをやめる前にチェックすること

ブログをやめることを検討している場合でも、まずは冷静に現状を分析し、本当にやめるべきかどうかを判断することが重要です。

まずは落ち着いて、以下の点をチェックしてみるといいでしょう。

アクセス数と収益の推移を確認する

まずは、過去3〜6ヶ月のアクセス数と収益の推移をグラフで確認してみましょう。

一時的な落ち込みの場合は、時間が経つことで回復する可能性もあります。

また、季節性のあるジャンルの場合は、特定の時期にアクセスが集中することもあるため、年間を通じての傾向を把握することが大切です。

記事の更新頻度やスケジューリングを見直す

根本的な部分ともいえますが、最近の記事更新頻度は適切なものか、改めてチェックしてみましょう。

更新が滞っている場合は、それがアクセス減少の原因かもしれません。

モチベーションの低下などで更新が減っているのであれば、まずは週に1〜2記事程度から再開してみて、様子を見ることをおすすめします。

何らかの事情で物理的に更新ができないケースでは、外注化を進めるなど効率的な手法を模索して継続できないか、試してみてください。

競合サイトの動向を調査する

自分と同じジャンルの競合サイトの状況をうかがってみるというのも、有効な手段です。

もし競合サイトも同様にアクセスが減少している場合は、一時的なジャンル全体の問題である可能性があります。

逆に、競合が好調な場合は、ライバルとなるブログの手法を参考にできる部分があるかもしれません。

サイトの技術的な問題をチェックする

ブログコンテンツの表示速度の確認や、モバイル対応のチェックも、忘れてはならないポイントです。

これらの技術的な問題が原因で、アクセスが減少している可能性もあります。

PageSpeed Insightsなど、無料で確認できるツールもありますので、そちらを試してみてください。 

ブログのやめ方

どうしてもブログ運営が辛く、継続することが困難になった場合には、一度ブログ運営から思い切って離れてみるのも一つの手段です。

一定期間ブログを続けたことは、間違いなく財産になりますし、今後またモチベーションがわいたときには素晴らしい成果を得られるかもしれません。

よって、まずはサーバーやドメインなどの契約は維持しつつ、休憩をしてみてもいいでしょう。

ある程度ロングテールで稼げるコンテンツが蓄積されているのであれば、多少なりとも収益が得られるはずです。

それでもどうしてもやめたいという場合や、やめざるを得ない状況になった際は、下記の手順に従って、丁寧に進めてください。

ブログをやめる手順

上記の通り、実際にブログを完全にやめる場合の具体的な手順について解説します。

適切な手順を踏むことで、後々のトラブルを避けることができます。

1.データのバックアップを取る

まず最初に、ブログのデータを完全にバックアップしておきましょう。

WordPressの場合は、管理画面から「エクスポート」機能を使用して、記事データや設定情報をダウンロードできます。

また、レンタルサーバーによっては、画像ファイルなども含めた完全なバックアップを取れるので、そちらも活用しましょう。

将来的にブログを再開したくなった場合や、一部のコンテンツを他の媒体で活用したい場合に備えて、データは保存しておくことをおすすめします。

2. 読者への告知を行う

定期的に読まれているブログの場合は、読者に対してブログ終了の告知を行うことをおすすめします。

最終記事として、ブログをやめる理由や今後の予定について簡潔に説明し、これまで読んでくれた読者への感謝の気持ちを伝えましょう。

SNSアカウントを運営している場合は、そちらでも同様に告知を行うと良いでしょう。

3.各種サービスの解約手続き

Googleアナリティクスやサーチコンソール、各種ASPなど、ブログ運営に関連するサービスのアカウント削除や解約手続きを行います。

特に、アフィリエイトASPについては、未払いの報酬がないかを確認してから解約手続きを進めましょう。

4.ドメインとサーバーの契約処理

最後に、ドメインとレンタルサーバーの契約を終結させて、ブログをやめる作業は終了になります。

こちらについては、以下の選択肢があります。

・完全削除:今後一切使用する予定がない場合は、自動更新を停止し、契約期間終了と共に削除。
・一時保留:将来的に再開の可能性がある場合は、最低限の契約を維持。
・売却:価値のあるドメインの場合は、ドメイン売却を検討。(詳しくは後述)

なお、ブログから収益を得ていた場合は、確定申告や税務処理に影響がないかを確認しましょう。

ドメインやサーバー費用などの経費処理や、売却した場合の所得申告なども含めて、適切に処理する必要があります。

【関連記事】アフィリエイト収入の確定申告は必要?必要なケースと申告方法を解説

やめる前に売却を検討しよう!

ある程度の期間運営されており、コンテンツのボリュームもある程度揃っているのであれば、サイト売却はブログをやめる最良の手段です。

もちろん、そのブログの収益が多ければ多いほど、売却に有利であることは間違いありません。

ですが「特定のジャンルに特化したコンテンツが充実している」、「収益はないが、ニッチな層のユーザーからのアクセスは多い」といったブログも大きな強みを持っていると言えます。

実際に当社が売買を仲介した案件として、下記のような事例があります。

【初心者・副業希望者向け】SE・プログラミング情報ブログ(譲渡金額:1,500,000円・掲載より21日で成約)  

社内SEをされている売主様が、副業で運営していたブログです。

月間売上は1万円/月程度と多くはありませんでしたが、5万PV程度/月と安定したボリュームのアクセス数を獲得していました。

また、定期的にコメントで質問が来るなど、固定ユーザーも確保できていた点が評価され、相場よりも大幅に高額となる150万円で成約となっています。

【年間売上1800万円達成】運営歴約10年の宅配野菜サービスに特化したアフィリサイト(譲渡金額:5,900,000円・掲載より19日で成約) 

こちらは宅配野菜サービスに関するコンテンツに特化したアフィリエイトブログです。

企業からの取材・記事掲載依頼を獲得するほどの大手サイトでしたが、売主様が子育てに時間を当てたいという生活環境の変化により、売却を決断されました。

また、本案件の特徴的な点として、売却された売主様は当社にて前運営者から買収し、さらに成長させたブログであったということです。

しっかりと事業として完成されたブログであれば、もともとの運営者から手を離れてもスケールアップしていくことは珍しくありません。

まとめ

ブログ運営は大きなポテンシャルを秘めたビジネスでありますが、長く継続するには根気と地道な努力が必要となる事業です。

苦労して運営してきたブログは愛着も芽生えるものですし、収益を生み出す事業であれば、なおさら簡単にやめてしまうのはもったいないことです。

どうしてもやめざるを得ない状況であるケースを除いては、一度無理せずに休止状態にしてみるのも有効だと思います。

また、上で紹介した通り、売却を目指してみるというのもかなりメリットの大きい手段です。

こちらより、現在取り扱っているブログ案件が確認できますので、ご自身のブログと見比べてみてはいかがでしょうか。

無料査定のページよりご登録いただけましたら、当社が査定結果をお知らせしますので、お気軽にご利用いただければと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

エベレディア株式会社 代表取締役会長 中島優太

日本唯一の「サイトM&Aアドバイザー®」
エベレディア株式会社 代表取締役会長

中島優太

著書に「超入門! サイトM&A1年目の教科書 -売却編-」。サイトM&A業界の不親切に疑問を持ち、2016年5月に親切丁寧に売買仲介する「サイトマ」を創業。取引累計額15億円以上、400件以上を直接対面で仲介(2024年10月時点)。NHKクローズアップ現代プラスに専門家としてコメント。2019年アメリカはシリコンバレーにて講演。新聞、ラジオ、ビジネス雑誌に多数掲載。

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