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ECサイトの構築費用と相場は?依頼する際に注意すべきポイントについて

ECサイトを運営するにあたり、最も気になるのは「どれくらいの初期投資が必要か?」ということではないでしょうか。

何かしらのプラットフォームやASPを利用する場合であれば、ランニングコストがいくらぐらいか知りたい方もいるでしょう。

ここでは、そんな方に向けてECサイトの構築費用と相場について解説します。

参考になりましたら幸いです。

ECサイトの構築方法と費用相場

まず初めに、ECサイトの構築方法について一度おさらいしてみましょう。

ECサイトを開設するための方法としては、下記の5パターンが存在します。

1.ASP
2.オープンソース
3.ECパッケージ/クラウドEC
4.フルスクラッチ
5.ECモール(番外編)

それぞれの手法や具体的な手順については、下記記事で詳しく開設していますので参考にしてください。

【関連記事】ECサイトの作り方とは?構築・作成する5つの方法を解説

以下に、それぞれ代表的なサービスをいくつか例示しつつ、費用相場について紹介していきます。

1.ASPを利用する場合の費用相場:0~100万円程度

ASPとは、各社が出している作成に関わる根幹のシステムを利用してECサイトを構築する方法のことです。

代表的なサービスとして、ShopifyやBASE、カラーミーショップなどがASPに該当します。

比較的簡単にかつ安価であるというメリットがある一方で、カスタマイズ性に乏しく、自由度が低いというデメリットがあります。

ASPでECサイトを構築する場合の費用相場は、下記の通り、無料〜数十万円程度です。

ASP①Shopify

海外での利用ユーザーが多く、越境ECとしても活用できるShopifyです。

初期費用は無料ですが、それぞれ月額利用料金に違いがあります。

スタッフアカウントの登録数や毎月のレポートなど、機能的な部分でもプランによって異なります。

ベーシックプラン

初期費用:不要
月額利用料:$33 米ドル/月 (年払いの場合 $25 米ドル/月)
決済手数料:利用カードに応じ、3.4~4.15%
取引手数料:2.0%

スタンダードプラン

初期費用:不要
月額利用料:$92 米ドル/月 (年払いの場合 $69 米ドル/月)
決済手数料:利用カードに応じ、3.3~4.1%
取引手数料:1.0%

プレミアムプラン

初期費用:不要
月額利用料:$399 米ドル/月 (年払いの場合 $299 米ドル/月)
決済手数料:利用カードに応じ、3.25~4.05%
取引手数料:0.5%

Shopify価格設定

【売却事例】【ほぼ市場独占】飼い主とペアルックができるペットウェア専門ネットショップ

ASP②BASE

国内向けECサイトとしてトップクラスの大手であるBASEです。

二つのプランに使える機能やサポートの差は全くなく、売上規模のみで切り替え判断をすることが可能です。

スタンダードプラン

初期費用:不要
月額利用料:不要
決済手数料:決済方法に応じ3.6%~4.6% +40円
サービス利用料:3%

グロースプラン

初期費用:不要
月額利用料:5,800円/月
決済手数料:決済方法に応じ2.9%~3.9%
サービス利用料:不要

BASEの料金プラン

【売却事例】売上2,650万円達成の充電ケーブル販売EC事業(Amazon・BASE) 

ASP③カラーミーショップ

カラーミーショップはGMOペパボ株式会社が提供するECサイト作成サービスです。

3つのプランが用意されており、状況に応じた選択を行いやすく、コストパフォーマンスが高い点が強みとなっています。

レギュラー

初期費用:3,300円
月額利用料:4,950円/月
決済手数料: 2.99%~
販売手数料:不要

ラージ

初期費用:3,300円
月額利用料:9,595円/月
決済手数料: 2.99%~
販売手数料:不要

プレミアム

初期費用:22,000円
月額利用料:39,600円/月
決済手数料: 2.79%~
販売手数料:不要

カラーミーショップ 料金・プラン

【売却事例】男性も使用するスキンケア商品販売Amazonアカウント

2.オープンソースを利用する場合の費用相場:0~10万円程度

「オープンソース」とは、外部に公開されており、無料で自由に利用できるソースコードのことです。

このオープンソースを利用すれば、無料でショッピングカート機能などECサイトに必要な機能を導入することができます。

十分なノウハウがあるのであれば、実質的なコストはドメインやサーバーなどのサイトインフラのみとなるため、構築に関わる費用は数万円程度で抑えられます。

自由度やカスタマイズ性も高く、コストを抑えて構築することができる一方、サイト制作やプログラミングのスキルが必須である点がデメリットといえるでしょう。

オープンソースECパッケージとして有名なものでは、EC-CUBE、Magento、WordPress公式ECサイト構築プラグインWelcartなどがあります。

それぞれ基本的に無料で利用可能ですが、有償のプラグインやスターターキット、メールサポートプランが用意されているケースもあります。

ノウハウやスキルをお持ちの方であれば、まずは無償で利用開始して必要に応じて利用してみるという方法でもいいでしょう。

それぞれ、価格と内容については下記のリンクを参照してください。

・国内No.1のシェアを持つECオープンソース EC-CUBE
・アドビ株式会社が運営する世界的なシェアを持つECオープンソース Magento
・WordPress公式ECサイト構築プラグイン Welcart

3.ECパッケージ/クラウドECを利用する場合の費用相場:500万~1,000万円程度

稼働する環境が自社サーバー内か、クラウド上かで異なりますが、ECパッケージやクラウドECは開発会社とタッグを組み、構築するスタイルになります。

一部、数十万円程度のノンカスタマイズプランを用意している企業もありますが、原則はオーダーメイドのような形になることが多いです。

よって、自社が思い描く通りのECサイトが手に入る一方で、コストは下記の通り比較的高くなる傾向にあります。

ECパッケージ/クラウドEC①ecbeing

ecbeingは導入実績1,400サイト以上、国内シェアNo.1を誇るECパッケージサービスです。

ミドルプラン

初期費用:500万円〜
月額費用:20万円〜

エンタープライズプラン

初期費用:要見積り
月額費用:40万円〜

ecbeing 料金・価格プラン

ECパッケージ/クラウドEC②ebisumart

ebisumartは中〜大規模のECサイトを中心に展開しており、700サイト以上に導入されている老舗のクラウドECサービスです。

従量課金プラン

初期構築費用:300万円〜
月額費用:基本保守料金+カスタマイズ機能保守費用+オプション利用料金+アクセス費用(変動)

固定料金プラン

初期構築費用:300万円〜
月額費用:基本保守料金+カスタマイズ機能保守費用+オプション利用料金+アクセス費用(固定)

レベニューシェアプラン

初期構築費用:1,000万円〜
月額費用:毎月の売上金額の2.5%〜

ebisumart 料金プラン

ECパッケージ/クラウドEC③MakeShopエンタープライズ

MakeShopエンタープライズは、GMOが提供するASPECサービスをベースにしたクラウドECです。

標準プラン

初期費用:110,000円〜
月額費用:60,500円〜

専用サーバープラン

初期費用:220,000円〜
月額費用:121,000円〜

Makeshopエンタープライズ ご利用料金

4.フルスクラッチで開設する場合の費用相場:数千万円〜

最後に、完全に一からECサイトを独自に構築していく手法になるフルスクラッチで開設する際の費用について、簡単に紹介します。

上記関連記事でも触れていますが、フルスクラッチで構築する場合、金銭的なリソースはもちろん、人員的なリソースも大量に必要になります。

また、開設して終わりではなく、長いスパンで補修・改善作業を行う部門も必須です。

よって、金額に換算するとどれだけ安くても数千万円以上の資金はかかってくるでしょう。

フルスクラッチによる構築は、基本的に一部の大企業が本格的にEC事業に新規参入する際などに用いられる手法です。

そのため、個人〜小規模の企業で運営開始する際にはあまり適しているとは言えないので、参考程度に知っていただければと思います。

5.ECモールでアカウントを開設し、運営する場合の費用相場(番外編)

「ECサイト構築」というニュアンスとはやや異なりますが、ECモールでの運営も広義ではECサイト運営といえるかもしれません。

ECモールとは、Amazonや楽天市場など、独自ドメインと取得してサイトを立ち上げるのではなく、モールに出店するような形で販売する形式です。

それぞれ、プランや販売手数料などいくつか存在しています。

こちらは下記記事で詳細に紹介しているので、気になる方は併せてご一読ください。

【関連記事】ECモールとは?ECモールの種類とメリット・デメリットを解説 

ECサイト構築の費用・相場で注意したいポイント

ECサイト構築をどのように進めるかにおいて、予測も含めて現時点での年商や販売数量などを基準に、どのサービスが最適かを考える方は多いと思います。

ですが、特に立ち上げ当初やEC参入したばかりの方にとって、ECサイト運営はある意味で非常に流動的なものになりやすいという側面があります。

例えば、「新商品に合わせてデザインを変更したい」、「顧客が増えたので新たな管理機能が欲しい」「他サービスとの連携が不可欠になった」などなど、様々な変化・改善案が出てきます。

また、「売上が伸びたため、他のサービスに乗り換えた方が圧倒的にランニングコストを抑えられる」という状況に陥ることもあるかもしれません。

こういった際、構築時点での状況に合わせたコストパフォーマンスだけで判断してチョイスしていると、将来的に大きなロスを負ってしまうリスクがあります。

よって、フレキシブルな対応ができるのかどうか、リニューアルにはどれくらいのコストがかかりそうなのか、という長期的な視点は忘れずに持っておくといいでしょう。

なお、ECサイトを構築を他社に依頼する場合は、他の商品を購入するのとは全く異なり、かなり長いスパンでの付き合いになります。

情報セキュリティに対する取扱や実績などは言うまでもなく、しっかりと自社と向き合ってくれるかどうかは重要な観点となります。

質問や疑問をたくさん投げてみて、親身なサポートが受けられそうかどうかを入念に確かめておきましょう。

ECサイト構築に強い会社

最後に、ECサイト構築に強い企業をいくつか紹介します。

どうしてもリソースが不足しており、外部に依頼したいという場合は参考にしてみてください。

1.株式会社askme

株式会社askmeは、大阪市に本社を構える企業です。東京にも品川にオフィスが存在します。

ASPを用いたECサイト構築を得意としている他、楽天市場やYahoo!ショッピングの制作サポートにも対応しており、豊富な実績があります。

コンサルティングの他にもモール引越しプランやECサイト運営代行、LP制作など様々なサービスが揃っている点も魅力です。

株式会社askme(アスクミー)

2.株式会社エマージ

株式会社エマージは新宿を拠点に展開するEC・WEBシステム構築会社です。

EC-CUBEを活用したECサイト制作を得意にしており、様々な構築事例が同社のホームページ上で閲覧可能です。

EC-CUBE公式インテグレートパートナーにも選ばれており、信頼性も高いと考えられます。

株式会社エマージ

3.株式会社イコールズ

株式会社イコールズは大阪を拠点にする事業用ホームページの制作会社です。

新規サイトの立ち上げや現行サイトの戦略的リニューアルから、CMSやブログシステムの構築、デザイン設計、広告運用に至るまで幅広く対応しています。

株式会社イコールズ 

まとめ

ECサイトの構築費用と相場について解説して参りました。

これからECサイトを始める方にとっては、費用相場は気にするべきポイントでありながらも、なかなか不透明な部分も多いのではないでしょうか。

こちらの記事を参考に、概要についてイメージしていただければ幸いです。

売却を前提にECサイト構築される方は、あらかじめ利用規約をご確認の上、譲渡可能かどうかを確かめておきましょう。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

エベレディア株式会社 代表取締役会長 中島優太

日本唯一の「サイトM&Aアドバイザー®」
エベレディア株式会社 代表取締役会長

中島優太

著書に「超入門! サイトM&A1年目の教科書 -売却編-」。サイトM&A業界の不親切に疑問を持ち、2016年5月に親切丁寧に売買仲介する「サイトマ」を創業。取引累計額10億円以上、300件以上を直接対面で仲介(2021年12月時点)。NHKクローズアップ現代プラスに専門家としてコメント。2019年アメリカはシリコンバレーにて講演。新聞、ラジオ、ビジネス雑誌に多数掲載。

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