サイト売買を不動産投資の利回りと比べてみる
ここ最近、投資先の一つとして、サイト買収を検討される方が増えてきました。
時流もあると思いますが、不動産投資より「リスクが低い」「借金を負う必要がない」「利回りが良い」「資金回収が早い」という点で、徐々に、確実に、サイト買収が広がりつつあります。
めずらしいところでいうと、エンジェル投資家からの資金を元に、一つに全額投資をするのは怖いので、「不動産・株・サイト」という形で資金を分割して検討する方もいらっしゃいます。
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不動産投資とサイト投資
何よりも、利回りが大きく違います。
利回りとは、「年間の収入」を「購入価格」で割ったものです。
不動産の利回りは、良くて10%程です。
例えば、仮に1,000万の不動産を購入したとして、年間の収入が100万円だったとします。そうなると、資金回収できるまでに10年掛かります。
しかし、サイトの利回りは平均で50〜60%は固いです。
ということは、わずか2年間で資金回収することも可能です。不動産投資よりも5倍早く資金回収ができます。
そういった面で、不動産投資よりもリスクが少なく、利回りが良い投資先として視野に入れる方が増えている背景があります。
利回り=サイト買収額
サイトの利回りが約2年間で資金回収できることから、サイト売却金額も「直近6か月の平均営業利益×20〜24ヶ月」と最近は高くなってきています。
こちらも理にかなった市場価格だと納得できます。
ただ、その反面、買収した方は安く買いたいため、交渉が入ります。
その結果、着地が17ヶ月や15ヶ月、ジャンルによって10ヶ月など様々ですが、スタート地点の計算式は変わりません。
買収額が変わる要因としては、将来性を考えた時に、上がり調子のサイトなのか、下降一直線のサイトなのかによっても大きく変わってきます。
サイト買収のメリット・デメリット
不動産よりサイト投資が優れている点として、保有の維持費がほとんどかかりません。
不動産であれば、物件を保有することで修繕費やメンテナンス費が発生します。
また、新たに収入源を増やそうとすると、新たな物件を購入しないといけませんが、サイトであればページを作成するだけです。
その新規作成した1ページが大きく収入を得ることもあるため、サイト買収はやり方によっては、夢のような投資となり得ます。
また、そもそも、インターネットに関係するビジネスを買収する、ということになります。
よって、すでに立ち上がっているビジネスアイディアを、そっくりそのまま自分のものにすることができます。
これは、実は非常に大きなメリットでもあります。
なぜなら、1つ良いアイディアがあれば、サイト購入後に、新しいサイトを自分で立ち上げることも可能だからです。
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さらに、最近では、融資を受けてサイトを購入し投資として運用する方も増えています。
こうなると、自己資金0でもスタートできてしまいます。
不動産オーナーよりも、サイトオーナーになりたい、という方は今後増えていくかもしれません。
【関連記事】サイト売買で融資を受けてサイトを買収する4つのメリットとは?
逆に、利回りが出にくいパターンもあります。
それは、「ネット集客」と「買収した事業に対する専門的な知識」がない場合です。
「ネット集客」とは、SEOの知識、ライティングスキル、写真の撮り方など、ネットに特化した集客の知識がないとやはり簡単ではありません。
また、買収した事業に関する専門的な知識がない場合も難しいのは容易にイメージが付くと思います。
例えば、ECサイトを購入したのに、商品の知識はもちろん、仕入れ値の調整や仕入先との調整などある方がアドバンテージが高いはずです。
ポータルサイトを買収したのであれば、例えば掲載店舗を増やすこと(=新規ページが増えること)がサイトの価値であることに理解がなければ難しいはずです。
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投資先の一つとして、サイト買収回収を視野に
とはいえ、不動産投資をされる方の属性として、サイト投資に興味にある方は少ないです。
不動産のような「実物資産」を扱う投資と、サイト運営のように「情報資産」を扱う投資には、大きな壁があるのでしょう。
しかし、サイト投資の価値を知らないだけで、知ればやらない手はないことはすぐに理解できます。
有名なかぼちゃの馬車の不動産投資の事件もありましたね。
また、最近では、ほとんど良い物件なんて見つからないのではないでしょうか?
ベクトルが一気にサイト投資に向いた時に、大きな波が来ると感じています。
本質を理解すれば、投資先の一つとして選ばない手はないはずです。
あなたの投資先の検討の参考になれば幸いです。