【サイト売買の真実】履歴書の提出を求める買収者はアウト!
先日、スカイプ面談にて、無事に売買成立した案件がありました。
しかし、その翌日、買主様より、「売主の○○様、可能できたらサイトマ様も交えまして、直接、面談する機会を設けて頂きたいです」と、ご要望がありました。
結果、売主様より、この買主様との契約破談のお申し出をいただきました。
無事に売買成立したのに、なぜでしょうか。
サイト売買は売り手市場
大前提として、買い手の方に認識していただきたいのは、サイト売買はまだまだ売り手市場だということです。
今回の方は、面談の目的として「売主に履歴書を用意してもらい、再度、面接のような形で、これまでの経歴や今回の売却に至った経緯を直接聞きたい」と、まるで面接官のようなことを言い出したのです。
基本的に、スカイプ面談は音声だけで進めるため、希望であればビデオ通話にすることも可能でしたが、その要望はなく、音声通話により売買成立まで至りました。
そして、売買成立した後に、直接会って話がしたい、との要望を買主側より出してきたのです。
遅すぎる要望です。
判断するのは、買主側ではなく、売主側であることを忘れてはいけません。
基本的に、対面して面談をする、対面してサポートをする、などの契約でサイト売却の代行を承ってない売主側との契約ですので、契約のない事項には、売主・買主の合意の元に決まっていきます。
このタイミングで対面しての面接まがいの面談を要望することで、契約破談になる可能性を秘めていることも買主側に伝えましたが、それでも良いので交渉して欲しいとのことでした。
交渉の結果、やはり、破談。
対面を希望せずに理想の取引ができる人はまだまだいるのです。
どうしてもこの人にこだわる必要はないと、売主様の決断は正しいと、仲介としても感じました。
【関連記事】サイト購入で選ばれない買い手の3つの共通点と『選ばれる人』との差
自己開示は自分から
逆に、過去の取引にて、買主自ら履歴書を提出し、サイト購入できた買主がいます。
何が違ったのでしょうか?
なんとその買主は、スカイプ面談前に自らのアピール材料として履歴書を提出してきたのです!
本気度を見せるためのプレゼンだったのでしょう。
中には、スカイプ面談にて、企業プレゼンのような自己紹介の企画書を用意される方もいらっしゃいます。
しかし、突然であれば、一瞬引いてしまう売主様が中にはいます(笑)
よって、事前資料として、面談前に相手に読んでもらう時間を作ってもらう意味も含めて、そのようなアピールをしたい場合には、事前提出が望ましいでしょう。
また大切なことは、買い手である自分が欲しい情報は、まず自分から情報提供しましょう。
相手の情報開示を待って、自己開示するなんて、交渉として良くは映らないことが一般的です。
欲しいものは自分から先ず与える。その行動が信頼を生むきっかけになります。
ぜひ、サイト売買でも実践して欲しいと思います。
タイミング次第で成約にも破談にもなる
この破談になった買主と、買収できた買主の違いは、タイミングでした。
スカイプ前と、スカイプ後。もっと言えば、交渉前の自らの自己開示と、売買成立後の相手への強要です。
どちらがビジネスパートナーとして、組みたい相手でしょうか?
スカイプ面談で売買が成立したかたといって、気を抜いてはいけません。本当の売買成立は、契約書の合意時点です。
まだ、仮契約の状態であることに緊張を持って、相手に真摯に対応していきましょう。
あなたのサイト売買の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。