サイト売買の案件を閲覧した際によく見る「月間営業利益」の重要性
「サイト売買案件で良く見る”月間営業利益”ってなんだろう?」と、疑問になったことありませんか?
ついつい、気にせず過ごしてしまうこの値ですが、実は非常に重要です。
ぜひとも、言葉の本質を理解して欲しいと思います。
この本質を見抜けないと、実は良いサイトであったとしても、色眼鏡で良くないサイトだ!と判断してしまう恐れがあります。
これは非常にもったいないことです。
他の買収希望者は、この本質をしっかり見抜いて、こっそり優良サイトを買収している可能性もあります。
そこで本記事では、営業利益という言葉の意味や、本質について解説していきます。
しっかりご覧いただければ、「本当に良いサイト」の見分け方が分かるでしょう。
ぜひ、最後までご覧いただきまして、あなたのサイト売買を成功させて欲しいと思います。
また、「ブックマーク」や「お気に入り登録」をして、何度も読み返して知識としてください。きっと今後も参考になるはずです。
本記事が参考になれば幸いです。
【関連記事】サイト売買の案件を閲覧する際にはずしてはいけない5つのポイント
月間営業利益とは?
営業利益という言葉は聞いたことがあると思います。
社長であるあなたが、1年間の企業活動を通じて、売上から経費などを差し引いて最終的に残ったお金のことです。
・営業利益= 売上高-売上原価-販売費および一般管理費
「月間営業利益」とは、簡単に説明すると、営業利益を月単位で表したものです。
つまり、営業利益は年間の値に対して、月間営業利益は1か月の値ということです。
・月間営業利益= (売上高/月)-(売上原価/月)-(販売費および一般管理費/月)
ちなみに、この月間営業利益とはサイト売買業界の造語です。
サイト売買では、そもそもウェブサイトの寿命が短く動きが早いため、年単位でサイトの成績を見ることがありません。
つまり、1か月単位でサイトの成績を見て、売り手と買い手で譲渡金額を決めていきます。
月間営業利益は毎月いくらお金が残っているのか?という値であり、これがサイト売買では譲渡金額を決める上で、重要な数値になります。
譲渡金額の算出方法はこちらをご参照ください。
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月間営業利益が多いサイトが優秀
売上があるサイトはたくさんあります。
しかし、仕入れや倉庫費用、人件費など、多くのコストがかかっている場合、当然ながら毎月残るお金(月間営業利益)は、減っていきます。
(例1)月の売り上げが800万円のネットショップは、仕入れや倉庫、人件費で700万円かかっていた。
月の営業利益は、(800-700)=100万円になる
それに対して、アフィリエイトのような仕入れがないサイトがあったとします。
(例2)月の売り上げが200万円のアフィリエイトサイトは、サーバーやライター費用で50万円かかっていた。
月の営業利益は、(200-50)=150万円になる
すると、(例1)では100万円、(例2)では150万円の営業利益になるので、毎月のキャッシュフローは(例2)が高いことになります。
よって、(例2)のアフィリエイトサイトの方がビジネスとして優秀という判断ができます。
(※あくまでビジネス(数字)として優秀ということであり、理念やビジョンという抽象的な概念や、ノウハウ、外部要因という除外して考えています)
さらに、こんなサイトもあります。
(例3)月の売り上げが55万円のポータルサイトは、サーバー代や作業は雑務程度で、企業からの会員費用が固定で50万円入ってきている。
月の営業利益は、(55-5)=50万円になる
この場合、月間営業利益(キャッシュフロー)は、50万円と例1と2と比べると少ないですが、毎月安定した収入と言えます。
ネットショップやアフィリエイトは、商品の寿命やseoなどで収益が下がることもあります。
しかし、このポータルサイトは毎月固定で50万円の収入があるのです。
例1~3の中では、もっとも低い月間営業利益ですが、安定しているという意味では最も優秀であると言えます。
(※繰り返しになりますが、あくまでビジネス(数字)として優秀ということであり、理念やビジョンという抽象的な概念や、ノウハウ、外部要因という除外して考えています)
このように、月間営業利益が多い方がビジネス(数字)として優秀であると言えます。
さらに固定で安定収入の方がさらに優秀であると言えます。
よって、売上が高いという理由だけでは買収してはいけませんし、営業利益だけで買収してはいけません。
確実性と収益性の2つのバランスを見て客観的に意思決定する必要があります。
買収がうまい企業ほど、このバランスを絶妙に取っています。
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まとめ
いかがでしたか?
サイト売買の案件を閲覧した際によく見る「月間営業利益」の重要性について、解説してきました。
月間の営業利益とは、営業利益を月単位で表したものです。
・月間営業利益= 売上高/月-売上原価/月-販売費および一般管理費/月
サイト売買では、ウェブサイトの寿命が短く動きが早いため、月単位でサイトの成績を見ます。
また、月間営業利益が多い方がビジネス(数字)として優秀ですが、固定で安定した営業利益がある方がさらに優秀であると言えます。
売上が高いという理由だけでは買収してはいけませんし、営業利益だけで買収してはいけません。
確実性と収益性の2つのバランスを見て客観的に意思決定してください。
ぜひ、この視点を持って、もう1度サイト売買案件をチェックしてみてください。
きっと、あたらしい視野で販売中のサイトを閲覧することができると思います。
ぜひとも、あなたのサイト売買にお役に立てれば幸いです。
もし宜しければ、「ブックマーク」や「お気に入り登録」をして、何度も読み返して知識としてください。きっと今後も参考になるはずです。
ご覧いただきまして、ありがとうございました。