サイト売買で買収する際に気をつける4つの視点〜自分の事業を加速させるために〜

サイト売買(サイトM&A)で購入する

「サイトを買って、自社のビジネス拡大をしていきたい」

きっと野心的なあなたは、このように思っているのではないでしょうか?

今回は、自分の事業を加速させるためにサイト買収する際に、気をつけるポイントについて解説していきます。
 

※記事が長くなりましたので、その他については別ページで解説しております。

>>1、資産として運用していきたい

>>3、ライバルサイトを自分のものにする

>>4、そのほか(システム、アクセス、外部リンクに目を向ける)

自分の事業にマッチしたサイト購入基準とは?

もしもサイト買収を検討しているのであれば、安易な買い物はしないでください。

いくら資金があまっているとはいえ、大事な資金です。

「これくらいの値段ならいいか!おもしろそうだし。」というだけでのサイト購入は避けるべきです。
 

それでは、いったい何を持ってサイト購入基準を決めればいいのでしょうか?

今回はある1つの判断基準をお伝えさせていただきます。

アンゾフのマトリックスで検討してみる

経営戦略の父と呼ばれている、アンゾフ氏が提唱したマトリックスがあります。経営戦略の立案、改善等で使われることがほとんどです。

実は、サイト購入でも非常に役に立つのです。

まずは、アンゾフのマトリックスについて、簡単に説明させていただきます。(専門用語は省きます。)
 

下図のように、事業の方向性を検討する際に、どこにリソースを集中していくか?

を、客観的に把握することができるものになっています。

あんぞふ2(サイト売買への応用)

(図:アンゾフのマトリックス)

 
①同じ客層×同じ商品・サービス

②同じ客層×違う商品・サービス

③違う客層×同じ商品・サービス

④違う客層×違う商品・サービス
 

この図式から、事業を行う上での難易度は、

<④

となります。
 

①同じ客層×同じ商品・サービスであれば、だいたいの計算ができるため、手堅い経営ができます。

それと対局にある、「④違う客層×違う商品・サービス」は、何もかも初めてなので、そもそも立ち上げることがむずかしいのです
 

以上が、ざっくりとしたアンゾフのマトリックスの説明でした。これをサイト購入にも応用していきます。

それでは、みていきましょう。

①同じ客層×同じ商品・サービス

経営戦略では、もっとも無難&成功率が高い選択ともいえますが、サイト買収に関してはこの限りではありません。

つまり、サイト買収でもっとも多い選択が②、③、④であり、①に関しては「自社で保有しているサイトのリニューアルで何とかなる」ケースが多いからです。

もちろん、まったく似たようなサイトが販売されており、保有サイトとうまく親和できれば賢い選択だと思います。

②同じ客層×違う商品・サービス

アプローチする相手が自分のお客になりますので、お客の特性や求めていることなどがわかっている点が有利です。

すでに顧客リストや、アクセス数が豊富な場合、売上を伸ばすチャンスになります。

例えば、歯医者さんのコンサルティングをやっている方が、歯医者さんのポータルサイトを購入する、などです。

この例でいえば、自分のクライアントをポータルサイト内で上位表示させてあげることもできますし、あらたに新規顧客を獲得する機会にも恵まれます。

③違う客層×同じ商品・サービス

サイト買収でもっとも賢い選択だと思われます。

・自社と似たような(orまったく同じ)商品・サービスを扱っている

・すでに売上があり起動に乗っている

・違う客層にアプローチしている

このようなサイトがあれば、新規サイトを立ち上げるよりも、はるかに時間と労力がかからずシェアを伸ばせる可能性があります。

一気に拡大できるチャンスになりますので、すばらしい決断となります。
 

例えば、コーヒー豆を主婦層に輸入販売している方が、シニア向けにコーヒー豆をアプローチしているサイトを購入する、などです。

主婦層+シニア層で、購入者が増加し、売上はアップします。

仮に、シニア向けのサイトをつくるとなると、未知な客層になるためかなり時間がかかります。

文字通り、「時間を買う」という意味での、サイト買収となります。

④違う客層×違う商品・サービス

新しい収益源をつくりたい社長さんや、副業でサイトを購入したい方が、これにあたります。

投資案件として活用する方も、このケースが多いです。)

ただし、客層も商品・サービスもまったくの未知ですので、試行錯誤する時間が必要になります。
 

この解決方法としては、「コンサルをつける」もしくは、「代行運用を活用する」ということです。

代行運用に関しては、在中して2人3脚で運用してくれる会社もあります。弊社が提携してる会社でも、密着型から、リモート運用型など、形態は様々です。
 

「興味はあるけど、やったことないからやめておこう」という判断は、時として惜しいこともあります。

まずは、売りに出ているサイトを閲覧し、コンサルor代行運用という選択肢も視野に入れておくことをオススメします。

サイト購入前に、どれに当たるか検討してみましょう

上記①〜④では、購入後の戦略や行動が大きく異なってきます。

今回の購入がどのパターンであるか?と、考えておくとスムーズです。

サイトM&Aは、資金の投資であり、投機ではありません。

先を見据えた購入基準として、今回のマトリックスをご活用ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

アンゾフのマトリックスは、購入基準の一例としてご紹介させていただきましたが、サイト購入を冷静に判断できる図式としても非常に優れています。

購入を迷われているとき、購入を焦っているときなど、感情が揺れ動いている際には、ぜひ参考になさってください。

お読みくださり、ありがとうございました。
 

続きはこちらになります。

>>1、資産として運用していきたい

>>3、ライバルサイトを自分のものにする

>>4、そのほか(システム、アクセス、外部リンクに目を向ける)

エベレディア株式会社 代表取締役会長 中島優太

日本唯一の「サイトM&Aアドバイザー®」
エベレディア株式会社 代表取締役会長

中島優太

著書に「超入門! サイトM&A1年目の教科書 -売却編-」。サイトM&A業界の不親切に疑問を持ち、2016年5月に親切丁寧に売買仲介する「サイトマ」を創業。取引累計額15億円以上、400件以上を直接対面で仲介(2024年10月時点)。NHKクローズアップ現代プラスに専門家としてコメント。2019年アメリカはシリコンバレーにて講演。新聞、ラジオ、ビジネス雑誌に多数掲載。

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