ECサイト構築でCMSを利用するメリットとは?おすすめのCMS3選

「ECサイト運営に興味があるけれど、難しそうで手が出せない」

そんな方も多いのではないでしょうか?

本記事では、ECサイトを簡単に構築・運営できるECサイト向けCMSについて解説します。

国内・越境ECに最適なCMSのご紹介もします。参考になりましたら幸いです。

ECサイト構築についてもっと詳しく知りたいという方は、下記の記事も併せてお読みください。

【関連記事】ECサイト作り方とは?構築・作成する5つの方法を解説

CMSとは?

CMSとはイメージ

まずは初心者の方に向けて、『CMS(Contents Management System:コンテンツマネジメントシステム)」とはどういったものなのかについておさらいします。

CMSとは、言い換えるのであれば、Webサイトを構築・運営する上で、管理画面を通して簡単に記事や画像を保存したり登録したりできるシステムです。

CMSの中で最も有名なものの一つとして「WordPress」があります。

ご存知の方も多いかと思いますが、WordPressを利用するとHTMLやCSSを含めたプログラミングスキルをマスターしていなくても簡単にサイトを構築できますよね。

ECサイト構築においても上記の流れと同じく「CMSを利用することで特殊なスキルを持っていなくても簡単に作成することができる」ということです。

ECサイト構築でCMSを利用するメリット・デメリット

CMSとはどういったものであるのかを理解していただいた上で、ECサイトをCMSで構築する上でのメリット・デメリットについて紹介します。

ECサイト構築でCMSを利用するメリット

ECサイトCMSメリットイメージ

上記でも一部触れましたが、ECサイト構築でCMSを利用するメリットは、下記の4点があります。

・特別な知識やノウハウがなくても、簡単にECサイトを開設できる。
・素早く開設することができるため、商材が揃っていればすぐに運営を開始できる。
・一定のカスタマイズにも対応しており、独自性・オリジナリティーを出すことができる。
・様々なテンプレートやパッケージ機能が備わっているため、SEO効果も期待できる。

プログラミングの知識を用いることなく、直感的に操作しながら運営できる点がCMSを利用する最大のメリットといえるでしょう。

サイト構築のみならず、商品登録や更新作業など日々の運営ルーティンにおいてもこのメリットは十分に活かすことができます。

ゼロの状態から実際にショップとして運営するまでの時間も短いので、販売する商品が既に手元にあるのであれば数日〜数週間単位で運営をスタートできる点も魅力です。

また、どのようなCMSを利用するかによって多少変わる部分になりますが、ある程度のカスタマイズやデザインの変更も可能です。

少なくとも他社とそっくりのショップになるということは避けられるため、尖ったデザインやブランディングでなければ十分に対応できると思います。

さらに、CMSにはSEOに有利な機能が備わっているというポイントも非常に大きな利点の一つです。

CMSを利用すると、サイト内のテキストを自動で正しいHTML文法に変換してくれるため、検索エンジンクローラーが正しくサイトを理解してくれやすい状態を作れます。

サイトの内部構造もシンプルでスマートな状態に保ちやすく、上位表示される確率を高めることができます。

ECサイト構築でCMSを利用するデメリット

ECサイトCMSデメリットイメージ

一方で、CMSを利用する上でのデメリットは下記のような点が考えられます。

・カスタマイズ性に限界がある。
・高性能高機能なCMSは導入・運営のコストが高くなりやすい
・セキュリティ対策やサポートが十分でないリスクがある

上記のCMSのメリットの紹介の際、ある程度のカスタマイズにも対応しているとお伝えしました。

ですが、やはりそれらはあくまで、それぞれのCMSの機能やパッケージの幅の中の差異であることは否定できません。

利用するCMSによっては、どうしても対応できない機能が出てきたり、デザインのアレンジができない部分に直面したりすることは考えられます。

また、様々な有用な機能が揃っており、サポート体制やセキリティ対策が充実しているCMSは、当然ながらコストが高くなりやすいという傾向があります。

あなたがそのECサイトでどれくらいのボリュームの売上と収益を上げていくのかのバランスを見ながら、サービスを決定するという観点を忘れないようにしましょう。

安価でサポートも受けられないCMSを使用する際は、不正アクセスやサーバ攻撃といったリスクに対して自分で何らかの対策を講じていく必要があります。

ECサイト構築でCMSに求められる機能・要件

お伝えしてきた通り、CMSにはECサイト構築・運営において必要な様々な機能が備わっています。

ここでは、CMSの機能はどのようなものがあるのか、それぞれ下記の3点の主要機能の分類をもとに紹介します。

①コンテンツ作成機能
②ユーザー管理機能
③マーケティング機能

各機能において、もう少し詳しく代表的なものをいくつかピックアップします。

①コンテンツ作成機能

CMSコンテンツ機能イメージ

・コンテンツ管理

その名の通り、ECサイト内で表示するテキストや画像などを編集する管理画面です。

利用するCMSによっては、「見たまま編集」と呼ばれる通り、実際の表示画面をベースに直感的に編集できるものもあります。

また、商品ページはもちろんのこと、ニュース欄や更新履歴、ブログ機能も搭載されているタイプもありますので、希望に沿うCMSを選択するといいでしょう。

・テンプレート

CMSのもう一つ大きな利点として、あらかじめ大筋のデザインが固められたテンプレートが存在します。

サイトデザインや商品の見せ方に不安がある方は、テンプレート機能をもとに細部をアレンジしていくスタイルが最適です。

・SEO関連機能

多くのCMSにおいて、自動でサイトを編集している際に自動でサイトマップを更新してくれる機能が搭載されています。

これにより、ユーザーの視認性も向上しやすくなり、検索エンジンクローラーからの評価も上がります。

結果、上位表示されてサイトへの流入数が増加するため、どんなSEO対策機能が搭載されているについては十分にチェックしておくべきです。

・SNS連携

近年はInstagramやTwitterなどSNSでの口コミやシェアにより、大きな成果を上げるECサイトが増加中です。

当社取り扱い案件においても、メルマガユーザーやSNSのフォロワーを多く獲得しているECサイトは安定した運営を期待できる分、譲渡金額が高くなりやすい傾向にあります。

取り扱う商材によって当然向き不向きがある要素ですが、SNSマーケティングを活用したい方はSNS連携機能があることで労力を抑えて運営することが可能です。

②ユーザー管理機能

CMSユーザー管理イメージ

・権限管理

運営するECサイトの規模に応じ、管理者や編集者などを複数人で対応するケースも存在します。

そんな際に、各ユーザー(このユーザーとは、顧客ではなく管理する側を指します)にサイトのどの部分を変更・修正できるか権限を付与することでスムーズに運営できます。

例えば、商品登録のみ外注担当に任せたいといった場合、商品登録以外のページは管理できなくすることも可能です。

・ワークフロー管理

上記のような独立した権限付与と同様に、上長の承認を得た上で業務を進めるワークフローを設定できるCMSもあります。

企業でECサイトを運営したい場合などは、非常に有用に働く機能になるでしょう。

③マーケティング機能

CMSマーケティング機能イメージ

・アクセス解析

アクセス解析はGoogleアナリティクスが有名ですが、CMS自体にアクセス解析機能を備えたものも存在します。

より効率的にマーケティング施策を検討していくのに役立ちます。

・顧客管理

商品購入や会員登録、問い合わせなどを行ったユーザーを管理する機能です。

そのユーザーの年齢や性別などの属性に合わせ、別途絞り込んで管理することで、最適なアプローチを行うことができます。

おすすめのECサイト向けCMS3選

おすすめCMSイメージ

以上まで、CMSのメリットや代表的な機能について解説しました。

続いてECサイトを運営する上でおすすめのCMSをそれぞれ国内・越境ECに分けてご紹介します。

比較的小規模かつ初心者向けのものをピックアップしましたので、参考にしていただけたら幸いです。

おすすめの国内ECサイト向けCMS

EC-CUBE

EC-CUBEは無料で使用できるECサイト向けオープンソース型CMSです。

国内向けCMSの中では最大級のシェアを誇っており、最もメジャーなものの一つになります。

無料で使用できる分、サポート体制は有料CMSに比べると劣りはしますが、使用者が多いため検索すると大凡の部分は解決できるでしょう。

イメージとしては、サイト構築CMSとして有名なWordPressのECサイト特化型のようなものになります。

Makeshop

Makeshopはメディア事業で有名なGMOが運営するASP型CMSです。

プレミアムプランは初期費用11,000円に加え、月額12,100円(各税込)で利用することができます。

サポート体制も整っており、SEO対策機能や他ツールとの連携機能など豊富に揃っている点が魅力です。

おすすめの越境ECサイト向けCMS

Shopify

Shopifyは175カ国以上で利用されている、世界最大級のECプラットフォームです。

CMS市場においても、WordPressに次ぐ世界2位のシェアを獲得しており、急激な成長を遂げているCMSになります。

ストア作成や決済機能など必要な機能が一通り揃うベーシックプランは、33USドル/月から使用でき、手軽にトライしやすいです。

当社で取り扱うECサイトの譲渡でも、Shopifyで構築されたストアもいくつかあります。

いずれも譲渡成約済みとなりますが、参考までに下記のページをご覧いただけるとよりイメージがつきやすいかと思います。

【月作業4時間・外注獲得サポート有】無在庫運営アパレルECサイト 譲渡金額:3,600,000円

【ほぼ市場独占】飼い主とペアルックができるペットウェア専門ネットショップ 譲渡金額:13,000,000円

20~40代女性に人気!ピアスに特化したジュエリーECサイト 譲渡金額:3,500,000円

まとめ

ECサイト構築でCMSを利用するメリットと、国内・越境EC向けおすすめのCMSについて紹介して参りました。

ECサイトを運営する上では、仕入れや在庫管理、マーケティングなど業務が多岐に渡るため、なるべくサイトの運営作業は効率的に行いたいですよね。

現在は多くの企業が様々なCMSを提供しており、非常に便利で使いやすいものが揃っています。

なお、将来的に売却を検討しているのであれば、利用するCMSの規約上譲渡が可能かどうかを確認するといいでしょう。

現時点においては、上記で紹介したShopifyは譲渡可能で、EC-CUBEは事前承認が必要になっています。

対してMakeshopは譲渡禁止です。

あなたのサイトに必要な機能を見極め、まずはECサイト構築にトライしていただけましたら幸いです。

また一からサイト構築することがが難しいという方は、こちらの案件一覧の中から買収するのも効果的だと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

エベレディア株式会社 代表取締役会長 中島優太

日本唯一の「サイトM&Aアドバイザー®」
エベレディア株式会社 代表取締役会長

中島優太

著書に「超入門! サイトM&A1年目の教科書 -売却編-」。サイトM&A業界の不親切に疑問を持ち、2016年5月に親切丁寧に売買仲介する「サイトマ」を創業。取引累計額15億円以上、400件以上を直接対面で仲介(2024年10月時点)。NHKクローズアップ現代プラスに専門家としてコメント。2019年アメリカはシリコンバレーにて講演。新聞、ラジオ、ビジネス雑誌に多数掲載。

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