サーバー移転はどんな手順で行う?サイト引越しの注意点をプロが解説
「買いたいサイトが見つかったけど、サーバーの移転ってどうやるんだろう?」
「売却相手との交渉がまとまりそう!でも、移転作業って自分でできるのかな?」
このページを開いている方はこんな疑問を持っているのではないでしょうか。
当社サイトマではこれまで合計8億円以上のサイト売買を仲介して参りました。
ここでは、当社が得た知見からサーバー移転・サイト引越しの手順の流れと注意点を解説していきます。
サーバー移転作業については、普段のサイト運営においてはあまり意識することはあまりありませんよね。
ですがサイト売買においてサーバー移転がスムーズにいくかどうかは、取引成功を左右する非常に重要なフェーズとなります。
以下の関連記事にあるドメイン移管とセットで、大まかな流れを把握しておけばスムーズに完了する確率が上がるはずです。
【関連記事】サイト売買でドメイン移管ってどうやるの?作業の流れを徹底解説
何度も読み返し、あなたのサイトM&A準備の参考にしていただければ幸いです。
目次
サーバー移転/引越しのタイミング
はじめに、サーバー移転/引越しはサイト売買取引のどのタイミングで行う作業であるのかについて明らかにします。
一般的なサイトM&Aのすごくおおまかな流れは以下の通りです。
(※譲渡案件や交渉内容により大きく異なる場合があります。)
①売却相手・買収先との交渉をスタートする。
↓
②譲渡対象物・譲渡価格などを協議の上決定し、譲渡契約を結ぶ。
↓
③サイトの買い手が売り手に譲渡代金を入金する。
↓
④サーバーやドメインを移管し、無事に作動確認ができれば譲渡が完了する。
ご覧の通り、サーバー・ドメイン・コンテンツの移管が終了すれば、取引が完了します。
つまり、万一移管作業中にトラブルが起きてしまうと、それまでの交渉にかけた時間や手間が全て無駄になってしまうということです。
加えて移管作業のフェーズでは最悪データが破損してしまったり、サイトそのものが消失してしまうというリスクもあります。
一度トラブルが起きてしまえば、売り手・買い手共に大きな損害を被ることにもなりかねません。
それぞれ責任の所在を予めはっきり決めておき、慎重な対応を取る必要があることをお分かりいただけるでしょう。
サーバー移転の手順
それでは、実際にサーバーの移転作業を具体的にどのように進めていくのかについて詳しくみていきましょう。
移転作業について
サーバー移転の作業の流れとしては、以下のようになります。
(※売買されるサイトのプログラムによっては、手順が大きく異なる場合があります。)
1.サイト売買後、買い手がどのレンタルサーバーを利用して運営するかを決める。
↓
2.現運営者である売り手がバックアップを取得した上でデータをエクスポートする。
↓
3.買い手が1で決定したレンタルサーバーにドメイン登録を行う。
↓
4.売り手が2でエクスポートしたデータをレンタルサーバーにインポートする。
サーバー移転と聞くと非常に難しそうなイメージを持ってしまう方も多いと思います。
ですが、一つ一つの作業を分解していけばそこまで難しいことではありません。
基本的には各レンタルサーバー業者が移転方法をわかりやすく解説してくれています。
代表的なレンタルサーバーの移転方法については下記を参照にしてください。
なおこの際、
・買い手が売り手と同じレンタルサーバーを利用するケース
・売り手から買い手に異なるレンタルサーバーに移転するケース
の2種類が存在します。
それぞれの場合に応じたお勧めの方法についても簡単にご紹介します。
case1 買い手と売り手が同じレンタルサーバー管理会社を利用する場合
買い手がサイトM&Aで初めてサイト運営を開始する際、新規にレンタルサーバーを利用する必要があります。
この場合、前運営者となる売り手が利用していたレンタルサーバー業者を利用することが最もスムーズな方法です。
ドメインも同じ業者であれば、名義変更だけでサーバー移転作業が完了するため、非常に簡単でかつ安全な方法となります。
特別なこだわりや事情がない限りは、なるべく売り手と同じ環境で運営することを念頭においておくといいでしょう。
case2 売り手から買い手に移転する際異なる管理会社を利用する場合
サイトを買収する買い手が既にレンタルサーバーを利用しており、そちらに移転したいというケースも当然存在します。
その際は「(レンタルサーバー名) 移転」などでGoogle検索していただければ、すぐに方法を紹介したページが出てくると思います。
上記にもいくつか紹介しましたが、下記に代表的なサービスの紹介ページリンクを掲載します。
lollipop レンタルサーバー 他サーバーからの移行方法
こちらのページを参考にしながら、できるところまで準備を進めておくといいでしょう。
なお、ネットショップの売買取引の場合は各プラットフォーム内の名義変更で譲渡完了となるケースがほとんどです。
(※Yahoo!ショップアカウント、楽天市場アカウントは2021年8月現在規約上譲渡ができませんのでご注意ください。)
参考に、Amazonでの名義変更の手順は以下の通りです。
関連記事:Amazonセラーアカウントを売り手・買い手間で譲渡する方法
その他、各ネットショップ譲渡に関してのスタンスは下記ページをご参照ください。
関連記事:【ネットショップのサイト売買】ヤフー&楽天ショップ、アマゾン、eBayは譲渡可能か?
「これからサイト運営を開始して、いつか売却したい」という方にはエックスサーバーの利用がおすすめです。
エックスサーバーは運用サイト200万件超の豊富な実績を持っており、当社で取り扱う取引においても多く利用されています。
もし何かわからないことがあった時にも気軽に相談できるカスタマーサポートも充実しています。
サイト運営が初めての方にも安心して利用できるでしょう。
なお「自分が売却するサイトが同じように移転できるかわからない」という場合は、当社にお気軽にご連絡ください。
詳細確認の上、ご返答させていただきます。
業者との契約について
現在稼働させているレンタルサーバーと別業者に依頼する場合、移行期間がかかる可能性があります。
移行作業中に更新が途絶えたり、サイトが表示されない期間ができてしまったりということが起きれば、検索表示順位にも影響が及ぶかもしれません。
ユーザーにとっても、運営者にとってもデメリットでしかないため、しっかりと契約期間について確認しておきましょう。
ポイントは、ぴったりのタイミングで切り替えるのではなく、両方のレンタルサーバーと契約する期間を設けることです。
並行して利用することで、余裕をもったスケジュールでのタスクを進められます。
サーバー移転の際の注意点
上記どのケースに該当するか、また交渉内容により異なりますが、一般的にサーバー移転作業は、ある程度時間がかかります。
スムーズに進めば当日中に完了しますが、ドメイン移管とも合わせると1ヶ月程度の期間を要するケースもあります。
この時に重要なことは、取引のどの段階までどちらが主導し、どちらに責任があるのかを明確に契約で定めておくことです。
またそれらの事項は、移転作業に取り掛かる前のタイミングで決定しておくことを強くお勧めします。
なぜなら、移管作業フェーズではお互いプレッシャーを感じている段階なので、冷静に判断できないケースがあるからです。
普段なら気にならないようなことでも感情的になったり、疑心暗鬼に陥ってしまったりということも起きやすくなります。
どんな場合においてもスムーズに完結するには買い手・売り手双方の協力が必要になる作業です。
出来る限りの入念な準備を進めておきましょう。
さらに、移管するデータのバックアップを取っておくことも忘れてはなりません。
もし万が一、移管作業中にトラブルが起きてしまってもデータの復旧がやりやすくなります。
バックアップについても、契約書内でしっかりと責任の所在を明らかにしておきましょう。
まとめ:サーバー移転は慎重に。不安があればプロに相談しましょう。
サーバー移転はそのサイト売買取引が無事成功に終わるかどうかを分ける、非常に重要なステップとなります。
下記のページにまとめたドメイン移管記事もご参照の上、慎重に進めていきましょう。
【関連記事】サイト売買でドメイン移管ってどうやるの?作業の流れを徹底解説
特別な条件やこだわりやがないのであれば、売り手と同じ業者を選択することが安全に確実に移転作業を完了させられます。
また繰り返しになりますが、一つ間違えると大きなトラブルにつながりかねないフェーズです。
必ず契約書内にて責任の線引きはしておいてください。
初心者や未経験の方は、より一層注意しておくといいでしょう。
なお、サイトマでは、サイト売買仲介手数料内にサイト引越し作業費用も含まれております。
サイトマにてマッチングした案件につきましては、追加料金なしで当社がサイト引越しを完全サポート対応いたします。
また有料にはなりますが、他社様で成立した案件の部分作業代行も承っております。
もし、お困りのことがございましたらお気軽にご連絡ください。
料金・費用の詳細はこちらにてご確認いただけます。
もし宜しければ、「ブックマーク」や「お気に入り登録」をして、何度も読み返して知識としてください。
きっと今後も参考になるはずです。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。