Amazonセラーアカウントを売り手・買い手間で譲渡する方法
お世話になっております。
サイトマ事務局です。
本記事では、売主様・買主様間でアマゾン出品アカウントを譲渡する際の流れと、方法についてご紹介します。
アカウントの譲渡作業自体はしっかりと準備が出来ていれば、15分~20分程度で終了します。
細かな注意事項等も記載しておりますので、最後までしっかり目を通して参考にしていただければ幸いです。
※慎重に作業を行えばアカウント停止のリスクは限りなく少なくなりますが、あくまで事例紹介であり、100%成果を保証するものではないことはご了承ください。
Amazon側の仕様アップデートに伴い大幅な変更が加わる可能性があることもご了承くださいませ。
なお、有料オプションにて譲渡立ち合いサポートも実施しております。
(他社様で売買成立後、サイトマにご依頼の場合はこちらの料金表をご覧ください。)
あくまで、作業いただくのは、売り手・買い手となりますが、移管作業にオンラインにて立ち会い、一つずつの作業を確認しながら譲渡を進めていけるサービスです。
成果に補償はございませんので、ご了承ください。
提携業者をご紹介させていただきますので、譲渡の流れに関して不安に感じられる方は別途ご相談ください。
目次
1.Amazonセラーアカウントの売主様・買主様それぞれで準備いただくもの
まずは、アマゾンアカウントを滞りなく譲渡できるよう必要なものをリストアップし、漏れなく準備しておきましょう。
譲渡作業は売主様・買主様がWebミーティングにて画面共有しながら進めると非常にスムーズです。
そのために必要なものをピックアップしました。
売主様・買主様それぞれが用意しておくべきものは下記の通りです。
【売主様にてご用意いただくもの】
・現在のアカウント情報
ID、パスワードのアカウント情報を改めてご用意ください。
・現在登録している銀行口座情報
譲渡作業時に変更前の情報を入力する機会があります。
銀行コード・銀行名・支店名・口座番号・普通か当座か、をすぐに入力できるように準備しておいてください。
・新たな購入者用アカウント
システム上購入者用アカウントも同時にお譲りする形(※)になりますので、Amazonでお買い物をなさっている場合は新たに購入者用アカウントをご用意ください。(Amazonプライムなどのサービスも停止しておいてください。)
移管作業の前にはお買い物をお控えいただき、購入履歴が気になる用でしたら非表示にしておくことをお勧めいたします。
※購入用アカウントと出品用アカウントが紐付けされているため、必須となります。
【買主様にてご用意いただくもの】
・クレジットカード
過去に取引履歴のあるものをご用意ください。ビジネス用に作っておくことが好ましいです。
・銀行口座
銀行コード・銀行名・支店名・口座番号・普通か当座かという情報をすぐに伝えられるようにしておいてください。
また、残高がないと与信判断でアカウントが保留状態にされることがあるので5万~10万程度入金しておきましょう。
・メールアドレス
アカウント登録情報変更時に認証を受けるため、すぐ受け取れる状態のもの。
こちらもビジネス用に作成しておくといいでしょう。
・電話番号
登録情報変更時に、電話番号による2段階認証を受ける機会があるため、こちらも手元に用意しておきましょう。
・パスワード
譲渡時に一時的に使用するものを考えておいてください。
無事譲渡が完了した際には念の為変更を加えておいてください。
・ショップ名
こちらは特にこだわりがなければ変更しなくても譲渡は可能です。
どうしても使用したいショップ名があれば、そちらが使用可能かを確認しておきましょう。
すでに使われているセラー名は使用不可となります。
・各種許認可番号
酒類小売業許可証番号や古物商許可証番号など、許認可情報の登録が必要であれば準備しておきましょう。
・PC環境
譲渡に伴う登録情報の変更は、売主様・買主様で画面共有しながら作業することをおすすめします。
WebカメラがあるPCを用意するといいでしょう。
・インターネット環境
安定して通信できればどんなものでもOKです。
上記情報を事前にメール・Chatwork・Messengerなどで共有しておき、コピペできる環境を整えておけばベストです。
ヒューマンエラーや入力ミスも防げますので、売主様・買主様間での連絡はできるだけ密にとっておきましょう。
2.Amazonアカウント譲渡の流れ
次に、実際に譲渡作業(登録情報の変更)を行うまでの流れをご紹介します。
大まかなフローとしては、
①譲渡作業を行う日程を双方にて決定する。
↓
②上記日程までに売上金残高が売主様に入金された状態を作る。
↓
③双方がWeb会議等で画面シェアしながら譲渡作業を行う。
となります。
それぞれ詳しく解説します。
①譲渡作業を行う日程を双方にて決定する。
冒頭でお伝えしたように、譲渡作業自体はスムーズに進めば15〜20分程度で完了します。
そこまでたくさんの作業が必要になるわけではないですが、余裕を持って1時間程度の時間は確保するようにしましょう。
集中して行うことでケアレスミスも防げますので、他の作業を中断して譲渡作業に専念できる環境を整えておいてください。
②上記日程までに売上金残高が売主様に入金された状態を作る。
可能な限り、Amazon売上金残高が譲渡側に入金をされてから行うことをおすすめします。
販売は、直前の月末で停止しましょう。(自己発送分・FBA出品分を一時休止する)
そうしておくことで、14日後にほぼすべての売上金が入金になります。
言い換えると売掛金がゼロの状態で譲渡を行うことができるので、シンプルでわかりやすい状態を作ることが可能です。
(引当金などの関係で完全な0円にするのは難しいケースもあります。)
販売停止の方法は、こちらをご参考にください。
<注意事項>
出品ステータスセクションで休止設定をすると、自己発送分の商品は停止されますが、FBA在庫商品の販売は継続されます。
FBA出品分を一時休止するには、
1)「在庫管理」からすべてのFBA在庫商品を選択
2)一旦、出品を一括終了する。
3)譲渡完了後に再出品する。
こちらで販売が再開されます。
③双方がWeb会議等で画面シェアしながら譲渡作業を行う。
Skype、zoomなどオンライン会議のできる手法で、同じ画面を見ながら行うといいでしょう。
電話やLINE電話でも不可能ではないですが、片手がふさがると作業がうまくいかない恐れがあります。
また、電話番号による二段階認証も必要なので、スマホ・電話はフリーにしておくことが好ましいです。
譲渡当日はオンラインで画面共有しながら、売主様側が主体となって入力作業を行うのがベストです。
3.各種登録情報の変更手順
それでは、実際に出品用アカウント登録情報を変更し、譲渡する手順を紹介します。
売主様側がログインし、「ログイン設定」から各種変更してください。
繰り返しになりますが、画面共有しながら行うことを強くお勧めいたします。
(1)電話番号の変更
編集ボタンをクリックし、赤丸部に買主様側の携帯電話番号(ハイフン無し)を入力します。
その時点で、買主様側の番号に二段階認証番号(SMSor音声通話)が届くため、そちらも入力してください。
(2)メールアドレス の変更
電話番号同様に編集ボタンより買主様のメールアドレスを入力。
ここでも二段階認証番号がメールに届くため、そちらも合わせて入力します。
(3)名前・パスワード の変更
名前・パスワードを変更します。
ここでは、二段階認証は求められません。
パスワードは譲渡作業用として準備しておき、譲渡完了後に買主様が任意のものに変更しておくといいでしょう。
(4)出品者アカウント情報の変更
・銀行口座情報
赤四角枠線部の「口座名義人氏名」は半角カタカナで入力してください。
買主様の銀行コード・銀行名・支店番号 口座番号をそれぞれ入力。
下部にて売主様の登録済み口座情報が求められるため、そちらも入力します。
・クレジットカード情報
続いてクレジットカード情報です。
氏名はローマ字半角 TARO TANAKAの要領で、 カード番号・有効期限もそれぞれ入力。
セキュリティーコードの入力も必要です。
・その他各種情報
ストア名、カスタマーサービスメール、住所等の変更は下記箇所より行います。
許認可番号もこちらより入力することができるので、必要に応じて記載してください。
4.登録情報変更後に行うべきこと
以上にて、Amazonセラーアカウントの譲渡作業は終了となります。
念の為、下記の点について確認してください。
売主様が行うべきこと
登録情報の変更及びアカウント譲渡が済みましたら、アカウントよりログアウトしてください。
その後、使っていたインターネットブラウザの Cookie・閲覧履歴を削除を忘れずに行いましょう。
これは同じアカウントに別のPCから同時にログインしてしまう事態を避けるためです。
不正ログインがされている扱いを受けると、大きなトラブルになりかねません。
次にブラウザを開いた瞬間に自動でログインしてしまったというケースがないよう、くれぐれもお気をつけください。
また、ビジネスアカウントの場合は、ビジネスアカウントを解除してセラーアカウントとの連係解除も忘れずに行いましょう。
ビジネスアカウントを解除することで、企業情報が変更されるはずです。
買主様が行うべきこと
譲渡されたアカウントに、ログインしてみてください。
メールアドレス・パスワード、及び電話番号での二段階認証を受けてログインできるかを確認しましょう。
無事、ログインすることができればひとまずは譲渡成功となります。
数日間様子を見て、アカウントに異常がなければ心配する必要はないでしょう。
5.Amazonアカウント譲渡を行う上で注意しておきたいポイント
①同じアカウントに別のPCから同時にログインしない。
上記にも少し触れましたが、Amazonは不正アクセス、不正ログインに対して年々厳しくなっているようです。
アカウント譲渡により二人でログインできてしまう時間はどうしても発生します。
最悪の場合はアカウントの停止にもなりかねませんので、注意を払ってください。
また、Cookieや閲覧履歴も念には念を入れて削除するようにしましょう。
※大口出品者だけの機能となりますが、複数人で所有する場合などは、ユーザー権限の設定を行うことをお勧めいたします。
参考リンク:ユーザー権限の設定と編集
②登録情報を変更する場合は素早く一気に書き換える。
アカウント譲渡に関する作業は、少しずつではなくなるべく短時間で行いましょう。
クレジットカード情報と口座情報、アカウント名義などを一致させておいてください。
③既存アカウントと同じ情報で登録しない。
下記の規約の通り、原則Amazon セラーアカウントは 1人(1社)で 1 アカウントです。
事業譲渡などで、2アカウント目を所有される場合は、別名義(ご家族やグループ会社名義)と別情報(クレジットカード情報や銀行口座)で登録する必要があります。
また、違うIPアドレスにする必要があるため、既存アカウントと譲渡されたアカウントで使用するPCを分ける必要があります。
ただし、過去の移管事例では、既存アカウントと同じ法人名義(社名・住所)でも、別のクレジットカード情報や銀行口座情報で登録が可能なことは確認済みです(2024年1月現在)。
④Amazon広告の支払いを売上金相殺に変更する。
移管作業自体は正しく完了した場合でも、何らかの理由で売主様と買主様が同時にログインした場合、不審なアクティヴィティと検知されます。
その場合、ログインでロックが掛かり、前の情報に戻ってしまう可能性があります。
売主様がAmazon広告を利用しており、且つ、広告費支払いにクレジットカード決済を選ばれている場合、上記が起こると、譲渡完了後も売主様のクレジットカードから広告費が引き落とされてしまいます。
念の為、広告費支払いは売上金相殺に変更しておきましょう。
基本的には、移管完了以降は、売主様がログインしないようにすることが一番です。
ログインする必要がある場合は、同じログイン情報を使用するのではなく、買主様から売主様にアクセス権限を付与する方法をお勧めいたします。
参考リンク:ユーザー権限の設定と編集
【まとめ】Amazonアカウント譲渡には、正しい情報収集と入念な準備が重要
ご紹介してきた通り、作業自体は非常にシンプルで簡単なものだとご理解いただけたと思います。
一方で、しっかりと必要な情報を集め、素早く確実に行わないと最悪の場合、アカウント停止に繋がりかねないのも事実です。
そうなってしまえば売主様・買主様ともに大きな負担になるだけでなく、金銭的な損失も計り知れません。
情報を集め、環境を整えるためには双方のコミュニケーションを円滑にとることが重要でしょう。
実際に作業に取り掛かる前に、お互いの時間を合わせて確認作業をしておくのも効果的かもしれません。
もし、十分に用意する時間がとれない場合や、うまく話を進められるか不安に感じるようでありましたら、弊社担当者までご相談ください。
有料オプションの譲渡立ち合いサポートをお申し込みの際は、精一杯サポートいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。