サイト売買は〇〇に似ているから成功も失敗もする
サイト売買に携わってきて、痛感することがあります。
それは、感情を如何にコントロールできるかで成功と失敗に大きな影響があるということです。
これは、どのようなビジネスや取引おいても共通かもしれません。
しかしながら、売り手と買い手で取引するものは多額のキャッシュと長年運営してきたwebサイト。
売り手も買い手も慎重になりますし、信頼がなければ成立しません。
また、特にwebサイトのM&Aは形のない金融商品に近ため、PCの画面に表示されるアクセスやPL/BSだけでは、多額のキャッシュと思いがあるwebサイトを簡単には取引できません。
そこで、冒頭にも述べた感情が大きな影響を及ぼします。仲介を何度も行ってきて感じることは、感情的な取引が大半であるということです。
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売却理由は誹謗中傷
それを顕著に現す取引がありました。
先日、サイトマで見事にM&Aが成立した非常にすばらしいwebサイトがあったのですが、運営者は女性でした。
しかし、しばらしてある界隈で目立ってきたため、サイトの誹謗中傷を書かれるようになったそうです。
ここまでなら良くある話です。
しばらく誹謗中傷が収まるまで大人しくするか、そもそもチャンスと捉えて気にしなくなるまで突き進む方法もあったと思います。
しかし、ここは男性と女性の違いなのだと思います。
その運営者は、「WEBサイトを見る度、誹謗中傷された悲しい気持ちが蘇ってくるのです」と、辛そうに語ったといいます。
そして、「サイト自体は頑張って運営し、伸び代もありますので、誰かに運営をしてほしい」という理由で、サイトマ経由で売却されました。
この方は、自分が誹謗中傷を思い出すことで傷つくことと、だれかに運営して欲しい気持ちで非常にモヤモヤされていたと思います。
しかし、目的が売却益ではなく、事業を承継したいという強い思いがあったため、買い手様はすぐに見つかり、取引はたったの数週間で全て完了いたしました。
また、売却金額についても非常に満足してくださっており、ありがたいことにこちらのように感想をいただけました。
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この取引の買い手様もしっかりとされた中小企業で、社長から担当の方まで丁寧に敬意をもって取引をしてくださいました。
こういったところは女性にとってもポイントが高いと思います。
中には、残念ながら数字だけの会話しかせず、売り手の感情面にアプローチすることなく、淡々とした取引を行い買収できない方もいます。
売り手は、買い手が思う以上に繊細で感情的です。数字は当然ながら必要なのですが、それでは片手落ちです。
感情をしっかりコントロールしてあげることが重要です。
また、買い手は、売り手が思っている以上に、数字や論理思考で裏を取りたいと考えています。
当たり前なのですが、まとまったキャッシュを支払うため、感情だけで突き進むことができません。
(稀に感情だけで取引をして失敗する方もいます)
こう考えると、いつも痛感するのがM&Aは男女の結婚と同じだということです。
女性は感情、男性は論理。売り手は感情、買い手は論理。
このギャップを埋めていく仲人(なこうど)が、サイト売買の仲介業者であり、この取引はやめた方がいいと厳しくアドバイスすることも、また仲介の仕事です。
なぜなら、売り手と買い手は全く別の生き物であって、考えていることが異なるからです。
こういった考えを当たり前にもっている仲介業者が、この日本に増えていき、誠実で丁寧なサイト売買取引が増えていくよう、これからも業界に貢献していきたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。