Ubersuggestとは?無料でも使えるSEOツールの機能と使い方を解説

Webサイトやブログの運営において、SEO対策は避けては通れない重要な要素となっています。

そんなSEO対策に役立つツールの一つが、デジタルマーケターのニール・パテル氏が提供する「Ubersuggest(ウーバーサジェスト)」です。

今回は、Ubersuggestの基本的な機能から具体的な使い方まで、実践的な内容を解説していきます。

無料版でも活用できる機能が多いため、これからSEO対策を始めようという方は、ぜひ参考にしていただければと思います。

Ubersuggestとは?

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、デジタルマーケティングの世界的な第一人者であるニール・パテル氏が開発・提供しているSEOツールです。

このツールは、もともとは単純なキーワード提案ツールとして2017年にスタートしました。

ですが、ニール・パテル氏が買収した後、大幅な機能拡張が行われ、現在ではSEO対策に必要なさまざまな機能を備えた総合的なSEOツールへと進化しています。

詳しくは後述しますが、Ubersuggestの最大の特徴は、無料版でも十分に実用的な機能が利用できる点です。

初心者からプロまで、幅広いユーザーが利用しやすい設計になっています。

特に日本語のキーワードにも対応しており、日本市場向けのSEO対策にも活用できるため、国内のWebマーケターやブロガーにも人気を集めているのが特徴です。

Ubersuggestでできること

まずは、UberSuggestとはどんなツールなのかについて、概要を説明します。

Ubersuggestの主な機能は以下の通りです。

・キーワード分析機能

検索ボリュームやトレンド、関連キーワードなどを確認できます。

入力したキーワードに関連するさまざまな検索ワードが表示されるので、コンテンツ作成のヒントとして大いに活用できます。

また、キーワードごとのSEO難易度も表示されるため、自社サイトの現状に合わせた攻略可能なキーワードを見つけることができます。

特に、「CPC(クリック単価)」と「PD(有料広告の競争率)」の指標は、キーワードが商業的にどんな価値を持っているのか判断する際に非常に役立ちます。

・サイト分析機能

自社サイトやライバルサイトのドメイン分析が可能です。

オーガニックトラフィック、バックリンク数、ドメイン評価スコアなど、サイトの強さを示す指標を確認できます。

また、推定の数値にはなりますが、競合サイトの中でどのページが最も多くのトラフィックを獲得しているのか、どれくらいのアクセスを稼いでいるかも確認可能です。

・コンテンツのアイデア提案

特定のキーワードに関連する人気コンテンツを表示してくれる機能があります。

これにより、どのような切り口や内容が読者に求められているのかを把握可能です。

SNSでのシェア数やバックリンク数なども確認できるため、どのような内容が読者の関心を集めているのかを具体的に把握できます。

・SEO分析レポート

自社サイトのSEO上の問題点を分析し、改善すべき箇所を具体的に指摘してくれます。

技術的なSEOの最適化にも役立つ機能です。

Ubersuggestの料金

Ubersuggestには無料版と有料版があり、以下のような料金体系となっています。

・無料版

基本的なキーワード分析や簡易的なサイト分析が可能です。

ただし、1日あたりの検索回数に制限があり、詳細なデータの閲覧にも制限があります。

・Individual(個人)プラン

月額29ドルから利用可能で、主に個人や小規模ビジネス向けのプランです。

キーワード分析やサイト分析の制限が大幅に緩和され、より詳細なデータを確認できます。

・Business(ビジネス)プラン

月額49ドルからで、複数のプロジェクト管理が可能になります。

チームでの利用や、複数サイトの分析に適したプランとなっています。

・Enterprise(エンタープライズ)プラン

月額99ドルからで、大規模なサイト運営や代理店での利用に適したプランです。

より高度な分析機能が利用できる、カスタマーサポートが受けられるといった特典があります。

Ubersuggestの登録方法

Ubersuggestの利用を始めるための登録方法は非常に簡単です。

以下の手順ですぐに利用を開始できます。

1.公式サイトにアクセスする

まずは、Ubersuggestの公式サイトにアクセスします。

「Sign Up Free」または「無料登録」ボタンをクリックします。

2.アカウント作成方法を選択する

アカウント作成画面では、以下の2つの方法から選べます。

・Googleアカウントでの登録
・メールアドレスでの登録

Googleアカウントを持っている場合は、「Sign up with Google」を選択しましょう。

追加情報の入力なしですぐに利用を開始できます。

3.必要情報を入力する

メールアドレスでの登録を選んだ場合は、以下の情報を入力します。

・名前(First name)
・苗字(Last name)
・メールアドレス
・パスワード(8文字以上)

入力が完了したら、「Sign Up」ボタンをクリックすることで仮登録が完了となります。

4.アカウントの確認

メールアドレスでの登録の場合、登録したメールアドレスに確認メールが送信されます。

メール内のリンクをクリックしてアカウントを有効化しましょう。

5.ダッシュボードへアクセス

アカウント確認後、自動的にUbersuggestのダッシュボードにリダイレクトされます。

これで正式に登録完了となり、すぐにキーワード分析やサイト分析機能が利用できるようになります。

無料版では一日の検索回数や表示されるデータ量に制限がありますが、基本的な機能を試すには十分なボリュームだといえるでしょう。

より高度な分析や制限解除が必要な場合は、ダッシュボード内の「Upgrade」ボタンから有料プランにアップグレードできます。

Ubersuggestの使い方

続いて、基本的な使用手順をご紹介します。

まずは、上記の通り、サイトにアクセスしてアカウントを作成します。Googleアカウントでのログインも可能です。

次に、下記のトップページのテキストボックスやダッシュボードから、分析したいキーワードを入力します。

日本語のキーワードにも対応しています。

今回は仮に、「格安スマホ」というキーワードで入力してみました。

表示された分析結果から、以下のような情報を確認できます。

・月間検索ボリューム/SEOの難易度

・関連キーワードのリスト

・同じキーワードの競合サイトの情報

キーワード分析では、検索ボリュームだけでなく、SEOの難易度も考慮に入れることが重要です。

難易度が低く、一定の検索ボリュームがあるキーワードを見つけることで、SEO対策を非常に効率よく進めることが可能になります。

今回のように、格安スマホはアフィリエイト市場の中でも、かなり人気のあるジャンルの一つです。

その分、SEO難易度が98と、非常に困難なキーワードとなっていることがおわかりかと思います。

Ubersuggestはキーワード戦略を立てる上では大いに活用の幅があるため、競合の少ないニッチな市場を探すために役立ててください。

Ubersuggestの注意点

Ubersuggestは無料版でも比較的得られる情報が多く、慣れてくるとかなり使いやすいツールの一つだと思います。

例えば、検索ボリュームなどのデータは、リアルタイムではなく、ある程度の期間をおいて更新されています。

そのため、最新のトレンドを把握する際は、他のツールと組み合わせて利用することをおすすめします。

また英語圏のデータに比べ、日本語のキーワードデータは若干精度が劣る場合があります。

特に複数の単語で構成される、いわゆる「長尾キーワード」の分析では、精度が落ちやすい傾向にあるようです。

念のため考慮しておくといいでしょう。

Ubersuggestの拡張機能

Ubersuggestは、Chromeブラウザの拡張機能としても提供されています。

こちらを導入しておけば、Google検索結果画面に直接SEOデータを表示でき、競合分析が効率的に行えます。

また、キーワードの検索ボリュームやSEO難易度なども、検索結果から直接確認することが可能です。

Chrome Web Storeから簡単にインストールできます。 

Chromeブラウザで上記リンクを開き、「Chromeに追加」ボタンをクリックして有効化すると、検索画面が下記のように変わります。

無料版でも利用可能ですが、有料版ユーザーはより詳細なデータを確認できます。

比較的高頻度で利用される方は、積極的に活用するといいでしょう。

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)とGoogleキーワードプランナーの違い

SEO対策やキーワード調査を行う際、よく比較されるのがUbersuggestとGoogleキーワードプランナーです。

【関連記事】【SEO初心者向け】Googleキーワードプランナーとは?基本機能と使い方

それぞれのツールには特徴があり、用途によって使い分けることが重要です。

以下に主な違いをご紹介します。

1.利用条件の違い

Ubersuggestは、誰でも簡単に始められるアクセシビリティが大きな魅力です。

アカウント登録さえすれば、無料版でも基本的なキーワード分析機能を利用できます。

毎日の検索回数に制限はあるものの、趣味のブログ運営やSEO入門者には十分な機能が提供されています。

また、必要に応じて有料版にアップグレードすることで、検索回数の制限解除や詳細データへのアクセスが可能になります。

一方、Googleキーワードプランナーは、Google広告アカウントの開設が必須条件となります。

さらに、広告出稿履歴がないユーザーには表示されるデータが大幅に制限されているという特徴があります。

例えば、検索ボリュームが正確な数値ではなく範囲(例:月間100-1,000回)でしか表示されないなどの制約があります。

広告費用をある程度使用していると、より詳細で正確なデータが表示されるようになるため、本格的な活用には実際の広告運用が前提となるでしょう。

2.提供データの違い

Ubersuggestは、SEO対策を総合的に支援するためのデータを幅広く提供しています。

特に特徴的なのは、キーワードのSEO難易度を0〜100の数値で表示してくれる点です。

これにより、自分のサイトで狙えるキーワードを客観的に判断できます。

さらに、キーワードの過去数ヶ月のトレンド推移をグラフで確認できるため、季節性のあるキーワードの把握も容易です。

これに対して、Googleキーワードプランナーは、広告運用に特化したデータを提供します。

キーワードごとの推奨入札単価や予想クリック率、広告費用の見積もりなど、広告出稿をする上で必要な情報が詳細に表示されます。

Googleの検索データを直接活用しているため、検索ボリュームの精度は非常に高いという点はキーワードプランナーの最大の強みといえるでしょう。

また、地域や端末別のデータ分析も詳細で、ターゲットを絞った広告運用には最適のツールです。

3.適している用途の違い

Ubersuggestは、自然検索でのSEO対策に特に強みを発揮します。

つまり、ブログ記事やWebサイトコンテンツの企画段階で、どのようなキーワードを狙うべきかの選定に最適のツールです。

また、競合サイト分析機能を使えば、ライバルがどのようなキーワードで上位表示されているのかを把握できるので、自社の戦略立案に活かせます。

一方、Googleキーワードプランナーは、繰り返しになりますが、主にリスティング広告(Google広告)の運用に適したツールです。

広告キャンペーンの予算設定や入札単価の決定に必要なデータを提供し、費用対効果の高い広告運用をサポートします。

また、コンバージョンを意識したキーワード選定や広告グループの作成など、広告の効果を最大化するための機能が充実しています。

特に、ビジネス目的でのキーワード調査や、商品・サービスの販売促進を目的とした広告活動において、有用なツールとなるでしょう。

4.データの更新頻度と精度

Ubersuggestのデータ更新は定期的に行われていますが、Googleの公式ツールほど頻繁ではありません。

特に日本語キーワードについては、英語圏に比べるとデータの精度に若干の課題がある場合もあります。

検索ボリュームの少ない長尾キーワードでは、実際の数値と差が出ることもあるでしょう。

ただし、キーワードの大まかな傾向把握や相対的な比較には十分な精度を持っており、SEO戦略の立案には役立ちます。

対して、Googleキーワードプランナーは、Googleの検索データを直接利用しているため、データの精度は非常に高いといえます。

検索ボリュームやトレンドの変化も頻繁に更新されるため、最新の市場動向を反映した分析が可能です。

ですが、前述の通り、広告出稿実績のないアカウントでは表示されるデータに制限があるため、その点は考慮する必要があるでしょう。

簡単にまとめると、Ubersuggestでキーワードのアイデアや競合分析を行い、Googleキーワードプランナーでより正確な検索ボリュームや商業的価値を確認するという使い方がおすすめです。

まとめ

Ubersuggestは、SEO対策において非常に有用なツールです。

無料版でも基本的な機能が利用でき、初心者でも扱いやすい直感的なインターフェースが特徴となっています。

キーワード分析やサイト分析、コンテンツのアイデア提案など、さまざまな機能を組み合わせることで、効果的なSEO戦略の立案が可能になります。

ただし、データの更新頻度や日本語データの精度には一定の制限があることを理解した上で使用することが重要です。

まずは無料版から始めて、必要に応じて有料版への移行を検討するという流れが理想的だと思います。

SEO対策の第一歩として、ぜひUbersuggestを活用してみてください。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

エベレディア株式会社 代表取締役会長 中島優太

日本唯一の「サイトM&Aアドバイザー®」
エベレディア株式会社 代表取締役会長

中島優太

著書に「超入門! サイトM&A1年目の教科書 -売却編-」。サイトM&A業界の不親切に疑問を持ち、2016年5月に親切丁寧に売買仲介する「サイトマ」を創業。取引累計額15億円以上、400件以上を直接対面で仲介(2024年10月時点)。NHKクローズアップ現代プラスに専門家としてコメント。2019年アメリカはシリコンバレーにて講演。新聞、ラジオ、ビジネス雑誌に多数掲載。

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