あなたがサイトを買収できるようになるたった1つのコツ
(↑サイトマ創業者中島)
(※サイトマ創業当時2017年のコラムです)
サイトを買収したいという方と打ち合わせ。
ぜひ前向きに検討しています!とのことで、なんと手土産までいただいてしまいました。
ありがとうございます。スタッフとおいしくいただきます。
【関連記事】サイト売買の相場は?売却と買収の際、気をつけたい4つのこと
それにしても買収がうまい方は、同じような特徴があるなぁ〜と感じます。
対して、いつまでも買収できない方にも同じような特徴があります。
そういった方は売主様とお繋ぎしても、売主様の方から「あの人はちょっと・・・」と、拒絶されてしまいます。
その辺りは先日のセミナーでもお伝えしたのですが、今日の方はさすがだなと思います。
手土産を持って来ればいい、とかそんな話ではありません(笑)
そんな表面的なことではなく、そもそもM&Aをどう捉えているか?買収をどう捉えているか?ということが重要です。
M&Aや買収を『買う』と思っている方は、おそらく買収はむずかしいでしょう。
そうではなく「譲り受ける」という考えの方は、買収は簡単だと思います。
どういうことか?
参考になると思うので、法人のM&Aで実際にあった有名な話を1つ紹介します。
===ここから===
関西にある印刷関係の社長さんが50代で亡くなってしまい、後継者がおらずなんとその奥さんが社長さんになったそうです。
ずっと主婦をやっていた奥さん。印刷はもちろん、社長業なんてできず・・・。
あの会社はもうダメだなんて声が業界で聞こえたのもつかの間、なんと連続して増収増益!
役員、従業員が必死にサポートし、一致団結したそうです。
こんな快挙もありましたが、奥様(社長)もそろそろ引退を決意し、M&Aという選択をとり買収される決断をします。
しかし。
なかなか買収先が決まりません。
否。奥様が買収先を決定しないのです。
さすがに焦った仲介者は、急かしたりしましたが、それでも奥様は決断しません。
これはこのまま倒産か?と関係者が思った矢先、あっさりととある会社に譲渡を決定します。
いったい、なにが起こったのか?
実はこれまで買収の交渉にきた経営者さんたちは、数字や従業員の質、機械の状態など、そんな話ばかりだったと。
ですが、譲渡を決めた社長さんは開口一番にこう言ったそうです。
「奥様、今日はあなたや会社の話を聞きにきたのでありません。
先代が亡くなられて、ビジネスをまったく知らないあなたが就任して、増収増益はおかしいと思う。
きっと、亡くなった社長さんがすばらしい方だったんでしょう。そうでないと残された社員だけで増収増益はありえない。
・・・今日は、先代のお話を聞かせてくれませんか?」
と、その日は業績などは一切聞かずに、お互い遺影を眺めながらお話されたそうです。
その次の日、まだ双方で業績や数字の話をしていないのに、奥様は譲渡を決定されたーーー。
===ここまで===
この話を聞いた時、とても感動しましたね。
そして、会社を譲渡する側の気持ちになり、このような行動をした社長さんさすがだな、と。
話は戻りますが、サイトM&Aでも似たようものだと思います。
買収できない人は、「買いたい」と思っている。
対して、買収できる人は、「譲ってもらう」と思っている。
ここまで言えば、おそらくわかると思います。
今後は、サイトの買収がむずかしい時代になってくると思います。
なぜなら、サイト買収をしたい人が年々増えているからです。
現在、サイトM&A市場はゆっくりと拡大しています。
本気で買収したいと思ったとき、あなたは「買いたい」と思うのか?
それとも「譲ってもらう」と思うのか?
これによって、結果が変わってくるでしょう。
少なくとも、いいサイトほど「買いたい」と思うと買えません。
M&Aとは、レジでお金を出して買う何かではないのですから。
追記(2017.4.27)
ちなみにお土産いただきました買収希望者様は、三者面談で双方合意となりました。
(守秘義務あるので言えませんが、けっこう有名なサイトの社長さんです。やっぱりさすがですね。)
追記2(2017.6.21)
この記事で紹介しました買収希望者様は、2つ目のサイトを買収されました。
売主様はそろって「すばらしい方に譲渡できました!」とご満悦。
さすがですね。ありがとうございます!
ご覧頂きましてありがとうございました。少しでもご参考になれば幸いです。
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