アフィリエイトとはどんなビジネス?収益化までの流れと仕組みを紹介
「アフィリエイト」というキーワードはサイト・ブログ運営者にとって避けては通れないものではないでしょうか。
「これからブログを開設しよう!」と考えている人にとっても非常に気になるポイントだと思います。
ここでは、アフィリエイトで報酬を得るまでの流れや仕組みについて一から解説していきます。
また、アフィリエイト収入の税金や確定申告はどうするかについても紹介します。
ご参考になりましたら幸いです。
目次
アフィリエイトとは
まずアフィリエイトとはどのようなものなのかについておさらいします。
アフィリエイトとは、「アフィリエイトプログラム」の略称です。簡潔に表現するとインターネット上の広告手法の一つです。
読者がサイトに掲載される広告をクリックし、広告主の商品やサービスを購入することで、サイト運営者に報酬としてお金が支払われる仕組みです。
またその広告によって報酬を得られる条件は様々で、「商品の購入」以外にも「資料請求」や「会員登録」などが成果対象となることもあります。
その広告によって異なる条件を満たした時にサイト運営者に報酬が支払われることから、成功報酬型広告とも呼ばれています。
ちなみに、「アフィリエイター」という言葉がありますが、アフィリエイターは上記の成功報酬を得ている「サイト運営者」のことを指します。
整理すると、アフィリエイトは下記四者の関係により構築されています。
・ユーザー:サイトにアクセスした人、ブログ読者など。興味のある広告をクリックする。
・広告主:商品やサービスの提供者。広告を掲載することで、商品やサービスを拡販・認知拡大を狙う。
・アフィリエイター:サイトやブログを運営する。アクセスする人を集め、広告収入増加を目指す。
・アフィリエイトASP:アフィリエイターと広告主を仲介するサービス。アフィリエイターはここから様々な広告を閲覧することが可能。
アフィリエイトの仕組み
お読みいただいている方の中には、「それで、どうやってアフィリエイトで収益を得るの?」と考えている人も多いでしょう。
アフィリエイトの大まかな仕組みとしては、下記の通りです。
①.アフィリエイターが自分のサイトやブログを立ち上げ、アフィリエイトASPで見つけたアフィリエイト広告と連携する。
②.アフィリエイト広告をサイト・ブログ内に掲載する。
③.アフィリエイターのサイトの記事を見たユーザーが広告に興味を持ち、商品やサービスを購入する。
④.広告主が③の条件達成を確認し、成果が発生する。
⑤.成果が承認され、確定したらアフィリエイターへと報酬が支払われる。
具体例として挙げると、あなたが転職・働き方ジャンルの情報メディアを立ち上げたとします。
そこで、「転職エージェントサービスAへの新規会員登録」を成果条件とするアフィリエイト広告があったとしましょう。
あなたは自らのサイトの中で、各転職サービスを比較する記事を作成することで、アクセス数を稼ぐことができました。
その記事を読んだ一人の転職希望者が、アフィリエイト広告をクリックし、転職エージェントサービスAに会員登録をしました。
このタイミングで、アフィリエイターであるあなたが報酬を獲得するための条件をクリアした、「成果発生」という扱いになります。
知っておかなくてはいけないのが、この段階で100%お金を得られるわけではないという点です。
詳しくは次項にて紹介します。
アフィリエイトで報酬を得られるまでの流れ
アフィリエイトとはどういうものか、またその流れについては凡そご理解いただけたと思います。
ですが、上でも述べた通り、「成果発生条件」を満たしただけでは、収益を得られる保証はありません。
これがどういうことかについて、少し先ほどの転職ジャンル情報メディアの例に考えてみましょう。
あなたのサイトから転職エージェントサービスAに会員登録した人が、すぐに気が変わり、その日の内に退会してしまったとします。
そうすると転職エージェントサービスAは、会員登録した人、つまり見込み顧客を獲得できなかった形になります。
会員登録した段階でアフィリエイターに報酬を支払ってしまっていれば、ただただ広告費用だけを支払うことになりますよね。
今回の例のほかにも、「重複した申し込みだった」などの理由により、成果が承認されないことが起こり得るということです。
こういった事象を避けるため、広告主が本当に成果が発生したかどうか確認する「承認期間」が設けられているのが一般的です。
アフィリエイトで報酬を手にするためには、成果発生-承認-成果確定の流れを踏む必要があることを覚えておきましょう。
アフィリエイトで稼ぐには?どのくらい稼ぐことができるか?
アフィリエイトビジネスは、成功すれば月に100万円を超える売上を獲得することも夢ではありません。
ですが、当然ながら全てのブログ運営者がそんな大きな収益を得ているわけがありませんよね。
アフィリエイトマーケティング協会が2020年に調査した結果では、月収1,000円に満たないアフィリエイターが約50%を占めていたようです。
こちらは一定期間アフィリエイトを続けている人に対しての調査なので、すぐに辞めてしまった人を含めるとさらに顕著な結果になるでしょう。
裏を返してみると、多くのアフィリエイターは1円も収益を得ないまま、アフィリエイトビジネスから退場していっているわけです。
まずは月数千円でも稼ぐことができれば、アフィリエイターとしては上位に食い込めるということです。
実際にアフィリエイトでどのくらい稼げるのか?
「アフィリエイトってどんなスケールのビジネスなの?」という問いに対しては「その人次第」としか言いようがありません。
それではあまりにもイメージがつきにくいと思いますので、参考例をいくつかご紹介すると、
・主婦が空き時間を利用し、1年ほどコツコツと運営して月収30万円を達成した。
・半年ほど専業で取り組んだ結果、安定して月40~50万円をほどの利益を獲得できるようになった。
・アフィリエイト歴10年のアフィリエイターが外注をフル活用し、1人で年商1億円を達成した。
・社員10人ほどのアフィリエイト専門会社を立ち上げ、年商15億円ほどを稼ぐ会社に育てた。
と様々ですが、ある程度のリソースを継続して注げば、まとまった収益を得られることは決して不可能ではありません。
さらに、一定の成果が得られた場合、アフィリエイトスクールやコンサルのポジションに展開されることも多いです。
当社が聞いた話では、ある程度集客できているスクールの平均的な年商はおおよそ1,000〜2,000万円ほどが多いようです。
スクール運営と並行して個人でアフィリエイトを継続すると、合わせて年商3,000万円のビジネスに成長するということです。
知識や経験が完全に身についてきたと思った段階で、上記例のような会社を立ち上げてみるのも面白いと思います。
事実として月に何百万もの売上を上げている人が居ることから、大きなチャンスが眠っているの間違いないでしょう。
成功の度合いに応じて、ステップアップできるビジネスであることも魅力に感じる方も多いのではないでしょうか。
とにかく最初は挫折せずに継続して、コンテンツを積み重ねることが重要です。
アフィリエイトで稼ぐためにはどんな方法がある?
アフィリエイトはたった一人でもすぐに開始できるビジネスです。
一方で、上でも触れたようなアフィリエイトスクールに入ったり、コンサルをつけて二人三脚で取り組んだりというケースもあります。
当然ながら、個人で努力して情報収集し、試行錯誤を繰り返すというのも一つの手です。
コンサル・スクールなどの費用はかかりませんし、うまくいけば自分だけのノウハウを獲得できます。
何より自分一人でビジネスを育てたという経験は、あらゆるところで応用が効く素晴らしいものになるでしょう。
しかし、自分一人で結果を出すには圧倒的に時間がかかり、途中で挫折しやすいというデメリットがあります。
ネット上や書籍からでもある程度の情報は得られますが、やはり少し表面的で薄い内容になってしまいがちです。
アフィリエイトやネット広告のトレンドは移り変わりが早く、その情報が陳腐化してしまっているリスクも考えられます。
対して既に成功している第三者のアドバイスを聞いて進めれば、スムーズに収益化まで繋げられる可能性が高いです。
一緒に運営を開始した他の誰かが成功しているのを見ることで、モチベーションの維持にもつながります。
こちらのデメリットとしては、お金がかかることと、先生となる人との相性が悪いケースがあります。
各スクールやコンサルにはそれぞれ流派のようなものがあり、やり方や主義もバラバラなので、どうしても相性は無視できません。
この点については最初から一つの候補に絞るのではなく、いくつかのスクールを比較してみるといいかもしれません。
いずれにせよ、アフィリエイトを独学でやるか、または誰かに教えてもらうかということは、一長一短です。
あなたの好みやスタイルに応じ、どんな方法で進めるかをあらかじめ考えておくことは非常に効果的です。
アフィリエイトでかかる税金・確定申告
初めは少しずつになるかもしれませんが、収入を得る以上、税金や確定申告が気になる人も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げて、アフィリエイトで収益を得た場合、確定申告は必要です。
(※あくまで一般的な内容であり個々のケースについては必ず税理士又は税務署に確認をするようにお願いいたします。)
ただし、以下の場合においては確定申告が不要となります。
・年収2000万円以下の給与所得者であり、かつアフィリエイト等の副業収益が年間20万円以下である場合。
・給与所得がなく、アフィリエイトの所得が48万円以下の場合。
特にサイト運営開始直後から収益化達成ができてしばらくの期間は、上記条件に該当することが多いはずです。
課税対象になっていたのに気がつかず、申告漏れが発生してしまったということがないように注意しましょう。
なお、アフィリエイトサイトに関連する通信費や書籍の費用などは経費として計上することが可能です。
不明点があれば自分で判断せず、税務署に相談の上漏れなく必要経費も計上するようにしましょう。
(※あくまで一般的な内容であり個々のケースについては必ず税理士又は税務署に確認をするようにお願いいたします。)
まとめ:アフィリエイトはサイト運営者に最適のビジネス。粘り強く収益化を目指そう
アフィリエイトとはどんな仕組みのビジネスなのかについて解説してきました。
しっかりと収益を上げられるサイト・ブログに育て上げることは決して簡単ではありません。
ですが、多くの人が収益を得る前に、挫折して諦めてしまっているというのが実状です。
しっかりと粘り強く運営していけば、あなたの収益の新たな柱になるかもしれません。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。