- 買い手
高校生が家族でネットショップ買収!学業とビジネスの両立を支える家族に独占インタビュー
サイトマ史上最年少。
高校3年生でサイトを買収された若林 明さん。
お父様の早期退職に伴い、新規事業としてネットショップを買収されました。
最初は前向きでなかった明さんのお父様。
「全責任を持つからやらせて欲しい!」
娘の直談判。その熱意に押されて買収が決定。
インタビューでは「“勇気は一瞬、後悔は一生”がモットーなんです」と、自信に満ちた笑顔で語られています。
お母様も含め、ご家族3人で役割を分担してのサイト運営に、新しい家族の繋がりを感じました。
また、買収後すぐに売上を出せた秘訣についても語られています。是非ご一読ください!
若林 民子さん(お母様/公認会計士、外資系金融勤務)
社長さま(お父様/警察官30年を機に早期退職)
Q.買収の経緯は?
民子さん(お母様):主人が警察官として勤続30年を機に早期退職。
新しく事業を始めようということで、公認会計士である私が色々なM&Aサイトに登録し、相当数のビジネスを見て回りました。
また、いくつもの会社やネットショップ運営者にもインタビューをしています。
その中でも、今回買収したネットショップは数字が優れていました。
主に無線機などの中古ビジネスデバイスを日本から海外に向けて販売するビジネスモデルですが、非常に利益率が高い。
私はいつも「こういうビジネスアイデアがあるよ」とか「こういう案件があるよ」と明(娘)に話しています。
今回の案件もビジネスとして成功するのが見えていたので私は乗り気だったのですが、海外向けのサービスということで主人は少し腰が引けていました。
そんな時に「ぜひ自分がやりたい」「自分が表に立って全責任を持ってやるのでやらせてくれ」と、明(娘)が言ってきてくれたんです。
↑ 率先して自分から「やりたい」と意思表示された明さん
Q.自分で運営したいと思った理由は?
明さん(高校生):もともと自分でもネットショップを利用していたので、すごく興味がありました。
また今回買収したサイトはサポートもすごく手厚いということで、挑戦する良いきっかけになると思ったんです。
↑ 売り手の手厚いサポートも、チャレンジの後押しになったと話される明さん
Q.ネットショップ運営のイメージは?
民子さん(お母様):私はあまり買い物好きではないので、これといったイメージは特にありませんでした。
一方、明(娘)は全く逆でした。
明さん(高校生):私はネットショップをよく利用するので、利用者側としてのイメージは持っていました。
ただ、その運営となると具体的なことは何も分かりませんでした。
漠然と、パソコンに1日中向かっているイメージしかなかったです。
Q.買収できるとわかった時の気持ちは?
明さん(高校生):もちろん、すごく嬉しかったです。
一方で、すごく大きな決断でもあったので 「あ、本当にいよいよ始まっていくんだな」という期待と不安がありました。
↑ 「期待と不安があった」と正直な気持ちを話される明さん
Q.実際に運営を始めてみてどうでしたか?
民子さん(お母様):サイトを買収して3日目で、初めての売り上げが立ちました。
その後は、2日に1件ずつくらい商品の無線機が我が家から海外(主にアメリカ)へ出ていくというルーティンです。
売主から「スタートしたら実際はすぐ売れますよ」とは言われてはいましたが、「本当に売れるんだな」という妙な実感がありました。
明さん(高校生):ひとつひとつ自分で作業を進めていく中で「あ、本当にこういう流れで動いていくんだ」と体感しました。
「この先どうなるのか」という未知への不安も、徐々に消えていきました。
↑最初は不安だった明さんですが、実際の運営と共に「不安が消えていった」とのこと
Q.来春から大学生!学業とビジネスの両立は?
明さん(高校生):大学に行くかどうかは、まだ決まっていません。(後日、見事第一志望の大学 に合格!)
大学入学まで約4ヶ月ほど期間があるので、その間はビジネスの方に集中したいです。
入学してからは学業を優先的しつつも、ビジネスも大切にしたいと考えています。
Q.高校生でビジネスをスタートした感想は?
明さん(高校生):自分が大学生や社会人になることが想像できなかったので分かりませんが、高校生のうちにスタートできたのはすごくいいことだと思っています。
↑高校生のうちからビジネスをスタートできて「すごくよかった」とおっしゃる明さん
Q.将来の夢・やりたいことはありますか?
明さん(高校生):これまでは将来の夢や、やりたいことも具体的になくて漠然とした理由で大学に行きたいと思っていました。
しかし今回、母から「こういう案件があるよ」と紹介してもらった時に「これならやっていけるかもしれない!」と直感したんです。
今後はこのビジネスを基軸に、どんどん実践の範囲を広げていきたいと考えています。
Q.家族でネットショップ運営!その役割分担は?
民子さん(お母様):お財布は社長(主人)が握っています。
また仕入れは、基本的に明(娘)が日本のオークションサイトやセカンドハンド(リユース品)のマーケットで安く買えるものを見つけてきます。
その後、海外のサイトで高値がついているものを探し、落札は社長(主人)がやっています。
商品が家に届いたら、撮影をしてサイトにアップロード。
売れたらパッキングをして配送業者に渡すのですが、ほとんどは明(娘)が作業しています。
私は経理やカスタマーサービスが担当です。
イタリア語やスペイン語、ポルトガル語、英語など様々な言語で質問がくるので、自動翻訳を使いながら対応しています。
↑ご両親のサポートのもと、ほとんどの作業をこなされている明さん
Q.ネットショップ運営を検討する方へのアドバイスは?
民子さん(お母様):元々いくつか不動産を持っており、それを元手に独立しました。
また新しく事業を始めるにあたり、早くから事業の買収は頭にありました。
現金でプレミアムを払ってビジネスを買うのは、時間や成功例を買うという側面があると思います。
そんな中、たまたま今回のネットショップに行き着き、良いご縁があったので買収させていただきました。
また明(娘)が、ネットショッピングやセカンドハンドのアレンジが非常に好きだったのも大きなキッカケです。
ネットショップに詳しくない私や主人だけですと、買収には至らなかったでしょう。
誰か一人でも、時間も忘れて熱中するぐらい情熱のあるメンバーがいれば、事業の成功率はすごく高くなると思います。
実際、私たちのショップでは100万円分ぐらいあった初期在庫が、2カ月で5分の4ほど売れています。
これは、明(娘)が写真の光や角度を研究したり、何より情熱を持って取り組んでいる成果だと思っています。
写真一つとっても、そういう情熱や想いが伝わる。
結果として、他の同じような商品に差をつけてクリック(購入)されやすくなっているのではないかと感じます。
これからM&Aを考えておられる方は、ネットショップ運営も一つの選択肢と考えて、
自分に向いたショップを丁寧に選ぶことが大事だと考えています。
↑成功には「情熱」も必要なので、自分に向いたショップ探しを薦められる民子さん
明さん(高校生):母が言うように、自分に向いているかどうかはすごく大切だと思います。
私の場合は「自分に向いてる」と思ってはいたものの、未知の領域への不安から、自分自身へのハードルを上げていたことに気付きました。
また、私は数年前から「勇気は一瞬、後悔は一生」をモットーとして生きています。
そのモットーから、ステレオタイプ(先入観)に縛られず挑戦する「一歩力」をすごく大切にしています。
そういう気概を持てば、不安の中の選択であったとしても、後から力が湧いてくると思います。
民子さん(お母様):「やってからの後悔よりも、やらない後悔の方が残る」という実感はあります。
もし2か月前に買収を決断ができずにいたら、今ごろ明(娘)は嘆いていたかもしれません。
実際に成功もしていることですし、買収するか迷っていた時、明(娘)があんなに説得してくれて良かったです。
親としては本当にありがたかったです。
↑「勇気は一瞬、後悔は一生」をモットーとされている明さん
Q.今後への抱負は?
明さん(高校生):現段階では、未来のことをすごく考えられている訳ではありません。
ただ今後は、ちゃんと自分の力をつけて、このビジネスを発展させていけるといいなと考えています。
社長(お父様):(明さんの)心の強さを感じました。
本当にいい言葉を明ちゃん(娘)も言っていて、この想いを念頭に、今後も色んな人達にメッセージを発信していって欲しいです。
そして、自分の事業も立てていかれたらいいと思います。
これからも、家族がまとまって役割分担をしながらコツコツやっていけば、必ず成功するでしょう。
このサイトM&Aから本当に良い出会い、そして良い機会を得られたなと思っています。
ありがとうございます!
↑明さんを心から応援し、バックアップされているお父様。本当に良いご関係です。
【インタビュー後記】
この度はご家族での買収成功、誠におめでとうございます。
親子3人で支え合いながら運営されている姿に「こんなサイト売買の形もあるのか」と仲介の立場からも感じました。
また高校生という若さで事業の買収・運営を経験された明さんの未来が楽しみでなりません。
今回のサイト買収をスタートに、これからも成功を重ねていっていただきたいと思います。
改めまして、お三方の更なるご活躍を、スタッフ一同、心より応援しております。
※2024年9月追記
こちらのインタビューをきっかけに、TBSテレビ『情報7daysニュースキャスター』のM&A特集コーナーにて若林様ご一家が出演いたしました。
サイトマスタッフ一同