売れるサイトに必須の運営マニュアル作成方法について
お世話になります。サイトマ事務局です。
売却後どのようなサポートが付属するのか?
サイトM&Aでは重要なポイントです。
なぜなら、買い手サイドが最も気にしているのは「自分はこのサイトやアカウントを、売り手と変わらないレベルで運営することができるか?」ということだからです。
そのため、サイトマでは売主様に対し、原則「3ヶ月の無料サポート・無料運営マニュアル作成」の対応をお願いしています。
当然それぞれのご都合により、サポート期間やマニュアル内容は変化しますが、これまでにお取引いただいたほぼ全ての売主様にご協力頂いて参りました。
一方で、新規の売主様から、「マニュアルはいつ、どのようなものを作ればいいでしょうか?」というご質問をいただくことも多くなってきました。
そこで、今回はサイト・アカウントにおけるマニュアル作成方法や時期について、ご説明いたします。
運営マニュアルはどんな内容を記載するべきか?
まず結論から申し上げると、運営マニュアル作成の大前提となるポイントは「買主様が必要とする情報をまとめるもの」であるということです。
つまり、運営マニュアルの内容に「これを絶対に記載しておくべき!」というものはありません。
実はこの運営マニュアルに関しては、当社は関与しないことも多く、売り手から買い手へと直接渡すケースがほとんどです。
当然ながら、当社が内容をチェックして判定することもないので、まずはそこまで肩肘張らずに考えておいていただいて結構です。
基本的には、売り手・買い手間で相談しながら完成させていくものであるというスタンスで全く問題ありません。
とはいえ、それだけでは何の参考にもならないので、内容に関してもう少し踏み込んで解説してみましょう。
過去に当社が確認させていただいたマニュアルから判断できる傾向としては、下記の二点が挙げられます。
①Google検索で出てくる情報や、誰でも確認できる情報は記載しなくてもOK
②運営ノウハウに関わる点や、特徴的なポイントを重点的に抑えておく
①に関して、例えば「WordPressブログ記事内に画像を挿入する方法」や、「文字装飾をする方法」などは基本的にはGoogle検索で確認できますよね。
仮にWordPressを全く触ったことがない方でも、無料サポート期間中に一度教えるだけで、簡単に習得できます。
また、Amazonアカウント運営であれば、Amazon公式のアカウント運営マニュアルがあり、そこで確認できるものも多いです。
そういった内容は、わざわざ自ら作成する運営マニュアルに記載していくとキリがないので、不要と考えておくといいでしょう。
ただし、ここはオンライン面談などで買い手様と認識のすり合わせをしておくことをお勧めいたします。
それぞれがイメージする運営マニュアルに相違がある場合、後のトラブルになりやすいです。
例えば、面談には「こういうイメージの運営マニュアルをスプレッドシートにまとめて、サポート期間中に追加質問が出れば追記していく仕様を考えています」などと、売り手側のイメージをまずは伝えておきましょう。
一方、②については、「ブログ記事のテーマやキーワードの選び方」であったり、「ライティングする上で意識していたポイント」などは、事業を支える特有の運営ノウハウと言えます。
Amazonアカウント運営であれば、「仕入れ商品の選定・値付け方法」や「ツールの活用方法」、などが、収益を生み出すための他社との差別化ポイントとなります。
これらはインターネット上で調べることが難しく、またサイト・アカウント運営の基幹となる要素です。
まずは、運営マニュアルに記載する内容は、運営ノウハウが中心になるということだけ覚えておいてください。
運営マニュアルはいつまでに作っておくべきか?
続いて、運営マニュアル作成はいつ着手するべきかということについて解説します。
こちらについては、一度に完成させようとせず、いくつかのステップに分けて作成することをおすすめします。
具体的には、下記のフローで進めるのが最も効率的です。
・当社案件一覧に掲載し、買い手を募る
↓ ①運営マニュアル内容の大筋をイメージしておく
・売り手・買い手・当社の三者面談を実施
↓ ②買い手と相談し、どういった内容を希望しているか確認する
・売り手・買い手間における売買・譲渡合意成立
↓ ③要望を踏まえた上で運営マニュアル作成を開始し、まとめ始める
・サイト・アカウントの譲渡完了
↓ ④運営マニュアルを完成させ、買い手に譲渡
・買い手側での運営、無料サポート期間の開始
⑤必要があれば、内容の追加・修正を行う
買い手サイドとしても運営の全貌が見えていないうちから、「はっきりとこの内容が欲しい!」と予め決め打ちすることは難しく、現実的ではありません。
その点、上記のフローで完成させることで、認識の齟齬やミスマッチのリスクを最大限抑えることが可能になります。
また、予めしっかりした内容を完成させる必要がないため、売り手側の負担も抑えられるのではないでしょうか。
なるべく柔軟に対応することで双方が納得のいく内容になるので、ゆっくり少しずつ完成に近付けていくと良いと思います。
運営マニュアルはどれくらいのボリュームが必要か?
ここまでお読みいただいた方であればお分かりかと思いますが、運営マニュアルの量は千差万別です。
形式についても、スクリーンショットを活用してPDFやPowerPointでまとめる方もいらっしゃれば、YouTubeの限定公開動画で渡す方もいらっしゃいます。
買い手側にあまり知識がない状態であれば、比較的細かく記載する必要があるかもしれません。
また反対に、買い手側に既にある程度のノウハウがあれば、最低限の内容で済むかもしれません。
一つの事例として、あるアフィリエイトサイトの売主様が作成したマニュアルを共有してもいいという許可をいただきましたので、目次のみですが掲載します。
こちらは非常に細かく、丁寧に作成いただいています。PDFであれば10〜30pで収まる内容になるのが一般的です。
もちろん、丁寧であればあるほどいいのは間違いありませんが、売れるかもわからない中で一から作成となると気が引けるのも事実だと思います。
繰り返しになりますが、買い手側の要望最優先であることを念頭においておくといいでしょう。
まとめ
冒頭で紹介した通り、買い手側は買収後の運営がどうなるかを最も懸念されており、不安になりがちなものです。
だからこそ、その不安を解消できるような運営マニュアルがあれば、売却に向けての大きなPRポイントとなります。
必要なものは予め作り込んだマニュアルではなく、「しっかりと売却後もサポートする」という姿勢が重要になるといえるでしょう。
運営マニュアル作成において、参考になりましたら幸いです。
ご不明な点がありましたら、担当者に問い合わせくださいませ。
引き続き宜しくお願い申しいたします。