サイト買収(購入)のドメイン価値を落語家の名前から考えてみる
先日、ご縁あって落語会にご招待いただきました。
柳家花緑(やなぎや かろく)という落語家さんによる、47都道府県を題材にした新作落語プロジェクトでした。
第20回記念公演は、「岩手落語」で、私堀池は岩手県に行ったことがないのですが、行きたくなるような臨場感ある話術に魅了されました。
落語家、800名
現在、日本には約800名の落語家がいるそうです。
落語家は募集することがないので、まさに「門なき門を叩く」状態で、弟子入りを志願してくるそうです。
柳家花緑さんにはお弟子さんが11名いらっしゃるそうで、お弟子さんの命名も花緑さんがされるとのこと。
びっくりしたのは、この落語家の名前は、誰とも被ってはいけないというルールがあります。
名前を決めても、落語協会に申請して、受理されるかどうかを確認しないといけないらしいです。
これには時間がかかります。
私はとっさに、「ドメイン取得のような検索機能があればな」と思ってしまいましたが、そんな文化ではなさそうです。
練りに練って決まった!と思った名前が、すでにどこかの落語家についていた、なんてよくありそうですよね。
ドメイン取得の悩みなんて小さいもんだと、尊敬の念すら覚えました。
ちなみに、花緑さんはお弟子さんに名前をつける時、自分の名前の「花」「緑」に関係のある名前にするそうです。
ドメインが気に入らない買い手
話は変わりますが、先日「サイトは気に入りましたが、ドメイン名が気に入らないのでお見送りします」という買い手様がいらっしゃいました。
なかなか聞かないお見送り理由なので、びっくりしました!
気に入らない理由としては2つです。
①サイト内容とドメイン名に関連性がない
②orgドメイン自体があやしい。
すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、論点がずれていますよね。サイトに詳しくない方とお見受けしました。
まず、「①サイト内容とドメイン名に関連性がない」は、よくあることです。
今はキーワード検索が主流なので、ドメイン名で検索する人はほぼいないのではないでしょうか。
また、中古ドメインを購入することもありますし、途中でコンテンツ内容がわかることもあります。
そこまでドメイン名に連動しないことが、サイト運営に直接的な影響を及ぼすことはありません。
次に、「orgドメイン自体があやしい。」ですが、これも知識の問題かと思います。
orgドメインは、非営利組織用のドメインですが、登録者となる組織などの制限は特に設けられていないため、世界中の誰もが登録できるドメインです。
ちなみに、org含めて、ほとんどのドメインに信頼性はありません。
co.jpは日本の会社であることの証明のため、登記簿謄本の提出が必要ですが、その他は不要です。
国際基準で、例えば、netなどは情報サイトなど、という風に、ざっくり認識あるでしょう。
また、最近では日本語ドメインや、.blueなど珍しいドメイン名も増えてきました。
「ドメイン=ブラウザが接続するための住所」という程度で、ドメイン名そのものは重要な意味はなくなってきました。
つまり、com、net、orgであっても、信頼性に特に差がないということです。
唯一あるのは登記簿提出が必要なco.jpくらいです。
わたしたちサイトマでは常々伝えておりますが、サイト売買はビジネスの売り買いです。
よって、ドメイン名よりもっと重要なのはキャッシュフローです。
噛み砕いていうと、ビジネスとして数字が出て入ればドメイン名はそこまで関係ないのです。
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納得できるドメイン名だからといって、収益があがる保証はありません。
それよりも、利益を上げてキャッシュフローを生み出しているサイトやブログの方が、ビジネスとして価値があるのです。
まとめ
落語家の話にかけて、サイト売買のドメインについて書いてきました。言いたかったことは以下です。
①サイト内容とドメイン名に関連性がなくてもキャッシュフローがあれば問題ない
②orgドメイン自体があやしいのではなく、信頼性はco.jp以外はほとんど変わらない
サイト買収をご検討方の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。