サイト売買でサイトを売却する理由とは?〜1,事業撤退タイプ〜
特に買収したい方は、「どうしてサイトを売ってしまうのだろう?」と、疑問に思っているのではないでしょうか?
買収が初めてならなおさらです。不安に思うこともたくさんありますよね。
また、売却したい人も他の方が売却する理由は気になるかもしれません。
実は、事前にサイト譲渡理由のパターンを知っておくほど、交渉に有利なことはありません。
「相手にこちらの本音をストレートに伝えてもよさそうだ」
「この売却サイトは、きっと〇〇という理由が本音だろう。」
などなど、交渉方法を検討できたり、相手の状況がわかってしまえば、スムーズであることは言うまでもありません。
私たちサイトマは、こちらの記事にあるように他の方のサイトを代わりに売却をすることで、様々な売り手さんと関わってきました。
【関連記事】1年半で約1億円分のサイトを売却した私達が教えるサイト売却のコツ
その中で、売り手さんは大まかに分けて4つのタイプに分かれることがわかりました。
今回は「1,事業撤退タイプ」について、解説してきます。
この記事を読んでいただければ、サイト売買する上で有利な情報が手に入ります。
ご参考になれば幸いです。
他の売却や譲渡する理由については、こちらです。
【関連記事】2、環境要因タイプ
【関連記事】3、内部限界タイプ
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経営者が変われば、さらに成長することがある
すこしだけ、サイトの話と逸れます。
あなたは、HIS創業の澤田社長をご存知でしょうか?
出展:http://dialog.ceo
大手旅行代理店HISを1人で立ち上げ、いまはハウステンボスの経営を行っています。
実はこのハウステンボス。澤田社長が就任するまで、なんと18年間も赤字だったのです!
しかし澤田社長が就任したことで、下図のとおりV字回復しております。
出展:http://president.jp/
実はこういったケースは他にもあります。つまり社長が変われば、会社に良い風が吹くこともあるということなのです。
また上場前に、創業社長が会長職へと1歩下がってしまうケースもあります。株式会社ドワンゴの川上会長などです。
このように嗅覚がいい社長ほど、自分の性格やタイプを見極めて、サッと社長の座を譲るということを行います。
つまり、次のステージにふさわしい人間へと、会社の運営をバトンタッチするのです。
これがある意味では、会社という組織が存続する1つの秘訣とも言えると思います。
実はサイトも同じ
上記で会社の経営に関して言及してきましたが、ここからはサイトについてです。
実は、サイト売買に関してもまったく同じようなことが言えます。
つまり、サイトの成長に合わせて、そのステージにふさわしい運営者にバトンタッチするということです。
サイトを運営していると、必ず成長の限界を感じる瞬間があります。
勘の良い運営者は、その前から予測しており、サイトの成長が止まりそうになる頃に売ってしまいます。
しかし、一部の運営者は「愛着があるから」と、手放しません・・・。
そのままでは、サイトをジワジワと衰退させていくだけなのですが、感情にとらわれてしまっているケースがあります。
非常にもったいないことだと思います。
人間というのは、どうしてもスコートマ(盲点)にはまってしまいます。
ずっとそのことに接していると、あたらしい視点が持てなくなってくるのです。
しかし、あたらしい運営者は、必ずクリアな視点と思考を持っているものです。
そのような運営者が、思いもよらない策で、サイトをさらに成長させる可能性があるのです。
事業撤退タイプの特徴とは?
今回の事業撤退タイプは、売る側が前向きになっていることが多いです。
「我々では、これ以上は運営ができません。ぜひとも運営できる方にお任せしたいのです。」と、非常にスムーズな交渉になることも多いです。
また、あまり大きな声では言えませんが、価格交渉がしやすいのも、事業撤退タイプの特徴です。
感情的に熱い想いを伝えれば、「それでしたら、この値段でいかがでしょう?」と、話が通りやすいです。
ただし、それだけでは交渉は進まないことは肝に命じておくべきです。
なぜ自分なら運営できるのか?今後のサイト展開は?など、売却側が安心できるエビデンスをたくさん用意するべきです。
またサイトを売る側も、あせって購入者を決めてはいけません。
この会社なら!と、論理的にも、感情的にも、バランスの取れた判断から譲渡先を決定してください。
いいサイトであれば、焦らなくても交渉はたくさん入ってきますので。
サイトを売るタイミング、買うタイミング
事業撤退タイプの場合は、サイトの成長曲線を指標に売買の判断をされるといいでしょう。
下図のように、いわゆる事業の成長曲線のように、サイトにも同じような曲線で示すことができます。
図:webサイト成長曲線
この曲線でみると、サイトを買収&売却する最も良いタイミングは下図のとおりです。
図:webサイト成長曲線
サイトが成長しているときは、このままいける!と思いがちですが、いずれ成熟期がやってきます。
この成熟期に販売を検討する方が多いのですが、売却するのであれば、この成熟期で売却することをオススメします。
サイトはドッグイヤーといわれるほど、寿命はそこまで長くありません。
気がついたら衰退期に入っていた・・・。このパターンはよくあります。
このようなサイトは、一部の購入側から見れば、「うーん、売上さがっているしなぁ〜」と、マイナスに見られることがあります。
冷静に考えれば、成長期後半で売りに出せばもっとも売りやすいのですが、当事者になるとこの判断がなかなかつきません。
お!ようやくサイトが伸びてきたな!と思ってきたら、今後の運営方針も考慮して、一度売却という選択も考えてもいいかもしれませんね。
(ただし澤田社長のように、赤字を立て直す!というチャレンジに満ち溢れた購入者が、稀ですがいることも忘れないでください!)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
事業撤退タイプは、文字だけみるとネガティブなイメージかもしれません。
ですが、大半は前向きな譲渡理由が多いです。
「せっかくつくったサイトだからこそ、ぜひあなたに育てて欲しい!」と、売り手の情熱が伝わってくると思います。
それだけでなく、売り手も買い手も、数字をきちんと見て、冷静に判断してサイト売却、譲渡を検討してください。
サイト売買は男女の出会い。これは言い過ぎではありません。それだけ、奇跡的なことです。
ぜひとも、すばらしい出会いがあることを願っています。
ご覧いただき、ありがとうございました。
他の売却や譲渡する理由については、こちらです。
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